※前回の続きです。 仏様の山というのは、全部ではありませんが、山にお寺があるところです。 立派なお寺ではなくても、力のあるお坊さん(もしくは修験者)が、お堂を設置したり、滝にお不動さんを祀ったりして、それで仏様の山になっているところもあります。 この場合、開眼したお坊さん(もしくは修験者ですが、ここからこの記述は省略します)の力量によるため、仏様の山になっているかどうかは、一概には言えません。 「仏様の山」の特徴は、「神様の山」と違って、 〝あとから〟仏様の山になっている、ということです。 もとから仏様がいるわけではないのですね。 仏様の山となる前は、普通の山です。 そこにお寺を創建し、仏像を安置して開眼し、お坊さんが日々勤行をすることで、仏像の道が太く、濃くなります。 お寺には、その仏像が何体もあるため、それで仏様の山になります。 お寺ではない、小さなお堂や祠、滝に置かれたお不動さんの仏像、磨崖仏などは、さきほど言ったようにお坊さんの力量次第です。 仏様の山は、最初は普通の山だった、というのが一般的です。 しかし、中には「魔物の山」だった、というところもあります。 つまり、山は、もとから神様がいて神々しい山もあれば、ごく普通の山もあり、最初から魔物だらけの禍々しい山もある、というわけです。 さて、そこで、この「禍々しい山」です。 読んだ感じでおわかりになると思いますが、「魔」の存在や、悪に傾いた自然霊など、よくないものが集結しています。 幽霊などの、人間が死んだ続きをみる
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