昔の書物を読んでいると、面白い内容に出合うことがあります。 私が「へぇ~」と思ったのは、「天狗」についての記述です。 ある日の夜、若い男性が、全裸で、突然浅草に現れました。 この男性は2日前に、京都にある愛宕山に参拝をしていました。 京都の愛宕山は、天狗がいるということで有名ですね。 男性はそこで年老いたお坊さんに出会いました。 お坊さんが、面白いものを見せよう、と言うので、ついて行っていたら…… そこで男性は記憶が飛んでしまいます。 ふと、気づくと、京都から遠く離れた、江戸の浅草にいたのです。 これは天狗のしわざだ! と人々は騒ぎました。 その理由は、男性の足袋です。 男性は全裸なのですが、足袋だけは履いていました。 その足袋が、真っ白だったのです。 裏が汚れていないということは、男性は歩いていません。 つまり、男性は天狗に連れられて、空を飛んで来た、というわけです。 別の書物では、お風呂に入っている時に、天狗にさらわれた少年がいた、とか、 天狗に占いを教えてもらった人がいた、という話が書かれています。 天狗に万里の長城を見せてもらった人もいたそうです。 7歳で天狗にさらわれて、8年後に帰ってきたけれど、7歳の時の続きをみる
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