私が少し前まで使っていたお財布は、ちょっと傷んでいました。 長財布の上の端っこ部分がわずかにですが、破れていて、さらに、裏側はところどころ剥げていました。 2年しか使っていないのですが、お安いものだったので、傷むのが早かったのです。 けれど、このお財布はとても運気が良く、お金が集まるお財布でした。 ですから、見た目がちょっと……となっても、私はまったく気にしていませんでした。 お財布を見た息子に「なんで、そんな財布をまだ使ってるん……?」と、悲しげに言われ、息子の顔には「買うお金がないん?」「節約?」とも書かれていて、不憫に思っているような表情でした。 しかし……お財布の運気は大切です! 〝人にどう思われるか〟よりも、良いお財布で金運が良い、というほうが大事なので、気にせずそのまま使っていました。 話は変わって、元夫は仕事がますます順調です。 大きなプロジェクトを成功させ、任される仕事内容がどんどんグレードアップしています。 元夫は、ダキニ天さんにご縁をいただいているのですが、その豊川稲荷東京別院に元夫を連れて行ったのも、ダキニ天さんに紹介をしたのも私だということで、感謝をしてくれています。 さらに私は、日本全国あちこちに取材に行き、そこで見つけた縁起物をお土産として、元夫にも買っています。 その縁起物を全部飾り始めてから、明らかに運がひらけた、ということで、こちらでも感謝をしてくれています。 そんな話をした時にちょうど臨時収入が入った元夫は、それでなにかプレゼントをしたい、と言ってくれました。 そこで、最初に書いたお財布です。 「その財布はあかんで~」と、元夫も以前から言っており、「財布、買うたるわ」と、あっさりプレゼントの品物が決定したのです。 え? お財布……いや、お財布は……このままでいいんだけど…… と思いましたが、本人が「感謝のプレゼント」をする気満々なので、ありがたくいただくことにしました。 で、一緒に買いに行きました。 お店に入って元夫が「これがいいね」と選んだのは、黒いお財布でした。 店員さんの前ですから、「黒いお財布はあかんねん」とは言えません。 「紺色がほしいんだけど……」と控えめに言うと、 店員さんが「角度によっては薄く見えますから、黒でも紺色っぽく見えますよ」と、どう見ても真っ黒のお財布をライトにかざしています。 「そうですね~」と元夫も話を合わせていますが、「いや、どう見ても黒なんですけど~」と心の中で思っていると、色違いがあると言って、赤とピンクとベージュを持ってきてく続きをみる
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