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世界遺産フェズ旧市街
ユダヤ人墓地とモロッコの墓地
ユダヤ人墓地に行ってみました。墓石が真っ白で、墓地とは思えない景色です。 ユダヤ教の墓地はみんな白いのかな? と知らべてみましたが、そうではないみたいで、ここは特別なのかもしれません。 こちらの石棺だとお値段が高いのでしょうか、装飾も美しく仕上げられています。 ヘブライ語が併記されています。というか、ヘブライ語のほうがメインとして書かれています。 メノーラというユダヤの燭台と、ダビデの星が刻まれています。 木も半分白く塗ってるんだ〜、とビックリしました。墓地の高さに合わせているのでしょうか。 太い木もしっかり塗られています。 電灯の柱も白く塗るという徹底ぶりです。墓地にいる人のことを大切に思っているのだな、と感じました。 次に、モロッコの郊外にある墓地にも行ってみました。お墓が全部同じ方向を向いてい続きをみる
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モロッコの印象
従妹の旦那さんのご厚意で、モロッコ最終日の前日は旦那さんの実家に招待してもらいました。 フェズから車で1時間くらい走ると、風景はとてものどかになります。 時間もゆったりと流れているようで、小さなことにチマチマとこだわって悩んでいた自分を見つめ直したりもできました。 旦那さんのお母さん、お姉さん2名、妹さん、弟さん、姪っ子さんと甥っ子さん、みんな親切で優しかったです。 旦那さんの一番上のお姉さんは私と同じ年ということですが、手がものすごーくキレイでした。 どう見ても30代の手なのです。 秘訣を聞くと、お姉さんはモロッコでしか採れない〝アルガンオイル〟を手に塗っているとのことでした。 顔や髪の毛にも塗っているそうで、なんと! 髪の毛は白髪が1本もなくて、光沢ツヤツヤ、量もとても多いのです。 私と同じ年齢で……ありえないです。 アルガンオイルか〜、そうか、お土産屋さんめぐりで「オイルは使わないなぁ」と、私が買わなかった、あのオイルなのね〜、と後悔していたら、お姉さんが気前よく上質のピュアアルガンオイルをプレゼントしてくれました。 ヾ(@^▽^@)ノ やったぁ! と大感激です。 こういう優しさは言葉が通じない分、ストレートに伝わってきます。(会話はグーグル翻訳を使って頑張りました) モロッコの女性同士の挨拶は、お互いの頬を右・左とくっつけます。 お母さんに、最初に顔を寄せられた時はドキドキしましたが、他人との距離が一気に近くなる挨拶だなと思いました。 モロッコに実際に行くまでは、アフリカ大陸だし、何となく怖い場所だろうという先入観がありました。 でも、私の個人的な印象としては(フェズ限定ですが)、比較的安全なように思います。 フェズの新市街は、至るところに警官とアーミー? 軍人? が一緒に立っていました。 パトロールをしているようで、本当に多かったです。 暗くなってくると、ホテルの前にはパトカーが停められて、警官が立っていました。(大きな交差点だったため、人通りが多く、お祭り? というほどの人出だったのです) 大きなショッピ続きをみる
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エアアラビアの機内にて
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フランスで困った話
※今回、お話が長いです。お時間のある時にどうぞ〜。 モロッコからフランスに戻る日は、フランスの国鉄(SNCF)のストライキの日でした。 ストと重なることは少し前からわかっていましたが、ストライキといっても列車が全部が止まるわけではなく、全体の5分の1程度は動くという情報だったので、だったら、まぁ、大丈夫かな、と思っていました。 チケットもネットですでに購入済みだし、SNCFの公式サイトを見てもどの列車が止まるとかは書いていなくて、「私が乗る予定の列車はきっと大丈夫」と思っていたのですが……。 その日が近づくにつれて、「いや、待て。困ったことにならないよう、よーく考えたほうがいい」と、「もしも」をあれこれ仮定してみました。 私が目指す目的地は、空港から国鉄に乗って行く地域です。 逆に言えば、長距離バスなどがないので、列車が動かなければ目的地まで行けません。 もしも予約している列車が運休になったら……何とかして別の時間に動いているであろう列車に乗らなければなりません。 しかし、検索してみた結果、1日5〜6本しかないローカル線です。 飛行機は夕方近くに到着するので、「今日は午前中に1本走ったから、もうおしまいね、ストだから」となった場合、どうしようもないわけです。 明日まで列車はありません、と言われたら、その場で駅周辺のホテルを予約し、目的地のホテルには1日分キャンセルすることを電話で伝え、しかし返金不可で予約をしているのでお金は返ってこず……国鉄のチケットも払い戻しをして書い直し……う〜ん、なんだか非常に面倒くさい、と思いました。 幸い、私は国際免許証を持って来ています。 ここはもう、レンタカーを借りるしかないな、と早めに予約をしておきました。 ストの2日前になって国鉄からメールが届き、そこには「あなたの乗る予定の列車はキャンセルされる可能性があります」としっかり書かれていました。 ちなみにこの日の国鉄の駅は大混乱だったそうです。 さて、そのレンタカーですが、前回うっかりミスをしてマニュアル車を予約したので、今回はしつこく確認をしてオートマチック車を予約しました。 当日、車が置かれている指定場所に行くと、コンパクトサイズで予約したにもかかわらず、どでかい車が用意されていました。 なんでこんなに大きな車が……? ( ̄ー ̄; と、一瞬固まりましたが、乗り捨てで予約をしたので、遠方に乗って行ってもいいのは、この車だけだったのかもしれませんし、多くの人がレンタカーを借りていたので、もしかしたらコンパクト車は出払っていたのかもしれないです。 仕方ないか……と乗り込むと、その車はでかいだけではなく、ほぼ新車でピカピカ、さらに最新式でした。 なにやら記号が書かれた、見たこともないボタンがあちこちにたくさんあります。 初めて車に乗った猿のような気持ちになり……必要以上にキョロキョロしましたが、むやみやたらと触るのは怖いです。 要は動けばいいわけで、他の機能は使わんとこ、と出発しました。 右側通行にも慣れていたので難なく運転できて、高速道路にも乗りました。 しばらく走ると料金所が見えてきました。 通行券を入れると〝1.80〟と表示されます。 何も考えずにパッと見たため、日本の感覚でつい、18ユーロか、1,800円なのね、と思いました。(複雑な計算が苦手なので、1ユーロは大体100円と考えています) まさか高速が200円程度とは思えないので、1,800円なら20ユーロ札を使って払えばいいか、2ユーロのお釣りだな、と20ユーロ札を入れると……。 ええ、ええ、そうなんです! お釣りはお札で戻ってきませんから、すーべーてー、コインでジャラジャラジャラジャラと出てきました。 自分のおバカさにムカムカと腹を立てながらコインを取ろうとしましたが、なにせ車が大きいので車幅感覚がつかめていません。 いつものようにギリギリで横につけるということが怖くてできないので、支払機までの距離がちょっと遠いのです。 ンモー、ンモー、と言いつつ窓から身を乗り出すようにしてコインをつかみ、当然一度では全部取れないので、何回か手ですくいました。 領収書も発行して、ふー、やれやれ、さて、出発するか、とアクセルを踏みましたが、車が動きません。 はて??? ブレーキを踏んで、もう一度アクセルを踏んでも、まったくウンともスンとも言わないのです。 どうやらロックがかかっているようです。 !!! ここで頭が真っ白、大パニックになりました。 な、ななな、なんで? シフトレバーをパーキングにして、それからDに入れてみたり、サイドブレーキを引いたり戻したり、いろいろとやってみるのですが、まったく! 動かないのです! ひ〜〜〜〜え〜〜〜〜〜! と、本当に声に出して絶叫しました。 5分ほどあれこれやっても、車は全然動く気配無しです。 誰か来てぇー、助けてー、と思いましたが、料金所に係の人はいないのか、誰も来てくれません。 後ろからは、クラクションがブーブー鳴らされます。 わかってます、わかってるんです、私も早く出たいんです と気持ちは焦っているのですが、車はウンともスンとも言わないのです。 そこで、窓から身を乗り出して、後ろの車の人に向かって手を振ってみました。 ご迷惑でなければ助けていただけませんか? と、SOSを発信したジェスチャーのつもりだったのですが、後ろの女の人は「オッケー、いいわよ、なんだか知らないけど待ってあげるわ、ゆっくりどうぞ」みたいなジェスチャーを返してきました。 「ひえ〜、違うんです〜、助けてほしいんですぅ、ここまで来てほしー」と思いましたが、さすがに私が降りていって、助けを求めるのもどうかと思い、こうなったらもう、係の人が来るまで待つしかない、と腹をくくりました。 1時間も2時間も誰も来ないってことはないはずです。 というか、レンタカー会社に電話をすればいいということに気づき、少しだけ冷静さが戻ってきました。 その時でした。 「エンジンがかかっておらん」と聞こえたのです。 フランスには、山岳系神様の眷属と、お続きをみる
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超古代文明
久高島の神様と大石林山の神様を見た時に、超古代の人だったのでは? と思ったのには理由があります。 どこかで書いたような気もするのですが……まだ書いていなかったかもしれません。 実は私には〝ほんの一瞬〟だけ、かすか〜に超古代? と思われる記憶があります。 「うわー、うさんくさー! 」と引いてしまう方がいらっしゃるかもしれませんが、本当なんです〜。 どんな記憶かと言うと、私は若い女性で、薄〜〜〜いヒラヒラ、ふわふわ、サラサラしたドレスを着ています。 この生地が摩訶不思議な布で、手にとってみると向こうが透けて見えます。 超超極薄の布なのですが、着用すると……なぜか透けません。 なので、体の線が見えることはないのです。 私は神殿で下働きをしていたようなので、神殿に勤務する女性だけが着ていたドレスかもしれません。 色は淡いパステルブルーでした。 神殿は石造りの建物だったにもかかわらず、ありえないほど天井が高くて遠く、柱はエンタシス様式だったように思います。 私は神殿内を、同じ衣装を身につけた数人の女性とともに、あっちへ行ったりこっちに来たりしてオロオロしています。 どこへ逃げればいいのかわからないからです。 もうすぐ水がやってくる! とみんなが騒いでいて、それは洪水だったのか、津波だったのか覚えていないのですが、とにかく〝水〟が来る、神殿も水没してしまうらしい、とパニックになっています。 この一瞬だけの記憶しかありませんが、着ていたものや高度な建築技術から、失われた超古代文明ではないか、と自分ではそう思っています。 久高島と大石林山の神様のお召し物を見た時に、あれ? そのドレスの生地はあの文明のものでは? と気づき、超古代の人間だったんじゃないかな? と思いました。 しかし、どうして超古代の女性の神様が沖縄にいたのか……? 沖縄の近くにその大陸があったのだろうか? もしかしたら他の南の島にも、同じように超古代の神様がいるのだろうか? と、いろいろな疑問が次から次へとわいてきます。 本土ではまだ見たことがないので、南の島限定なのかな? とも思いました。 そこで、「あっ!」と思い出したのが、与那国島です。 たしか海底遺跡があったよなぁ、と思いました。 う〜ん……。 何かやっぱ続きをみる
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近況報告
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⑬石垣島の大石御嶽と天川御嶽
書き始める前は、「すんごい大作!」と思っていましたが、時間が経つにつれて、「そ、そうでもないかも?」と冷静になってきた南の島シリーズ、今回から後半に突入です。 朝イチの飛行機で石垣島に到着し、レンタカーを借りて走っているとファミマがありました。 まだお昼前だったのですが、お腹もすいているし、得意のコンビニおにぎり〝ランチ〟 をすることにしました。 モグモグしながら、地図をいろいろと検索してみると……すぐそばに「大石御嶽(ウイヌオンと読むみたいです。沖縄本島のように、ウタキ、と読まないのですね)」があります。 とりあえず石垣島はここからスタートしよう! ということで、行ってみました。 大石御嶽、とグーグルマップには載っていますが、御嶽は同じ大きさのものが3つ並んでいました。 まずは並びの一番奥にあるこの御嶽です。 「場」のパワーが強いこともありますが、守っている人の力がとても強いので、カメラが曇ります。 拭っても拭っても曇るので、あきらめてそのまま撮影しました。 内部を撮っても同じようにいつまでも曇るので、奥まで行って、手を合わせてご挨拶とお願いをして許可をいただきました。こちらはその後に撮影したものです。ここの守り人も、霊感がある人が来ると警戒をするみたいです。 見た目は普通なのですが、 御嶽が建っているこの土地は、大きな力を持っています。内部は撮り直しをしていないので、フィルターがかかったような写真になっています。 灰がある場所です。この曇った写真が何枚か続き、そのあとは大ピンボケしていました。神聖な場所のようです。 御嶽の裏側にあった大木です。すごいねじれ方ですね。 3つ並んだ御嶽の真ん中にある「大石御嶽」です。(内部に書かれていました)不思議なのは…… 右の御嶽の敷地は草が青々としているのに、真ん中の御嶽は枯れているのです。 木も下部は枯れた葉っぱが多く…… 大地には同じように雨が降っているのに、何故ここだけピンポイントで? と思いました。が、中に入ってみて納得しました。今はほとんど、ここでは祈られていない様子なのです。内部は荒れていました。 大石御嶽の裏にあった、石積みに囲まれた場所です。イビ、というらしいです。聖地と言うと、私の中では「言葉とマッチしていないかも……」という違和感があるので、これからは御嶽の奥にある神聖な場所は、石垣島の呼び方にならって「イビ」と書くことにします。で、このイビは見た瞬間に「ああ、ここは絶対に入ってはいけないところだな」とわかり、写真だけ撮らせてもらいました。 こちらが3つ並んだ左端にあった「黒石御嶽」です。(中に書かれていました)芽吹く感じの勢いがある御嶽です。 ヤシの木に実がなっていました。 建物の印象もそうですが、中は非常に明るい「気」になっていて、島の人でなくても拒否されません。 うまく表現できないのですが、元気がある祈りの「場」です。 奥にはイビがありますが、こちらも霊的に入ってはいけない場所となっています。祟りがあるとか、呪われるとか、そういうことではなくて、人によって背負わされるものが違います。 建物の横から左側奥へと道が続いているので行ってみると…… 自然の中に祈りの場が作られていました。 こちらも拒否感は放出されていませんでしたが、近づくのは遠慮しました。霊的に入ってはいけないイビがあるため、御嶽見学は注意が必要、だけれど、そんなに怖いものでもないかな、というのがここまでの感想でした。 その感想を書き換えてくれたのが、ここ「天川御嶽(アーマーオン)」です。ぱっと見は神社? と思う作りです。 石燈籠があったりして、ちょっと豪華な御嶽です。 横から回り込むと…… イビがものすごーく立派で驚きました。 こんな感じです。 香炉も大きいです。 門の中は……というと、このように石積みで囲まれていて、(奥の木もすごいですね) 少し広い空間になっています。 奥には香炉が積まれた場所がありました。きっと、あの奥が最も神聖な場所なのでしょう。 続きをみる
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石垣島の美崎御嶽・名蔵御嶽・富崎観音堂
前回のブログをアップしたあと、「しばらく更新がなかったので心配してました〜」というメッセージを多くいただきました。 皆様のあたたかいお心遣いがすべてのメッセージから感じられて、ものすごく感動致しました。 いつも思っていることですが、私は非常に多くのものを読者の皆様にいただいているなぁ、としみじみとありがたく思いました。 皆様には心から感謝を申し上げます。 本当にありがとうございます。 体調の方は、時差ボケもキレイさっぱりなくなり、完全に回復しております。 今回のように大きく体調を崩したのは、大げさではなく、何十年ぶり? というくらいで、そのおかげで深い気づきをもらうことができました。 健康に感謝をすることは、なるべく意識するようにしているのですが、私の場合、どこかに出かけると実感する……というのが多かったです。 山に登って美しい景色を見て、「山に登ることができる、ああ健康ってありがたいな」とか、素敵な神仏にお会いして「健康だから、ここまで会いに来ることができた、ああ、ありがたい」とかです。 何か、プラスアルファな状態になった時に意識をしていました。 しかし、体調を悪くして寝込んでいると、「ごく普通に生活ができる」「動くことができる」という、そういうシンプルなこと自体がありがたいのだ、ということに気づきました。 たとえば、ご飯を美味しく食べられる、テレビを見たり本を読んだりパソコンを使うことができる、立ったり座ったりがしんどくなくできる、買い物など外出が苦痛なくできる等、本当にごくごく当たり前と思われる生活が……実はとっても〝幸せ〟なのだとわかりました。 山に登ったり、神仏に出会ったりしなければ実感できなかった健康のありがたみを、寝込むことで、もっと根本的な部分で知ることができたように思います。 幸せとは? と改めて考え、健康で暮らすためには今後どうするべきかも真剣に考えました。 体がしんどかったからこそ、「この体がいつまで使えるのだろうか」ということも思いました。 体の耐用年数が、イコール、人生なのだ、ということも実感を伴って悟りました。 だったら体はもっと大事にするべきで、「軽い考えで、無理や無茶をするのはやめよう」と、日頃の生活の仕方を見直すこともできました。 年齢が年齢ですし、ここで深く考える機会があったことは、本当に良かったと思います。 体調を崩していた時に、出版社の編集者さんとお会いする予定があったのですが、私の都合でそれもキャンセルになりました。 しかし、お会いする予定だった日の翌日から、その編集者さんは溶連菌感染の症状が出たそうで、高熱が2日も続いたということです。 溶連菌は潜伏期間が2~5日あるみたいなので、お会いしていたら知らないうちに移していたと思います、キャンセルしてくださってよかったです、というようなことを言われていました。 私側にすれば、体調が悪くて寝込むのも、溶連菌に感染して寝込むのも、そこに差はないので構わないのですが、「編集者さんが責任を感じてしまう事態にならなくて良かった〜」と思いました。 もしも、菌が移っていたら、心苦しい思いをさせていたのではないかと思うので、ご迷惑をおかけしなくて本当に良かった、と思いました。 帰国直後にお山にお帰りになられた大天狗さんとお稲荷さんは、ちゃんとすべてのことをお見通しだったのだな、と思います。 今度、伺った時に、たくさんお礼を言わねば! と、今からお礼参りをするのが楽しみです。 うわ! (><;) すみません。 またしても前置きが〜、こんなに長くなりました。 というわけで、石垣島の続きです。 こちらは美崎御嶽です。 自然の中にあるのではなく、賑やかな街の中にありました。明るくてすがすがしい御嶽です。 天井部分はこういうふうになっているんだ~、と建物も興味深かったです。 御嶽の奥にあるイビです。ここは凛とした威厳がありました。 横から撮ると、やっぱり木がすごいですね。 このイビの左側に、遊歩道のような小道があったので歩いて行くと……。 あれ? ここ、イビの門の斜め後ろになってるのですが……いいのでしょうか? という気持ちになりました。 遊歩道を奥まで行くと、そこには石積みで囲った立派なイビがありました。 このイビは四角い囲みじゃないのですね。 香炉も自然石のようです。 一番奥から見るとこのような感じです。聖域感が半端ないです。 中に入るのはご遠慮して、イビの外側でひざまずいて祈っ続きをみる
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⑮与那国島の神聖な空域と日本最西端
沖縄では感じなかったのですが、石垣島に行った時は、石垣島が近づいてきたところで「あれ? 空が違う……」と思いました。 かすかにでしたが、雲の上が聖域っぽかったのです。 そんなに濃いものではなかったので、その時にチラッと思っただけでそのまま忘れていました。 与那国島に行く時も何も意識はしていなかったのですが、離陸してしばらくたって、ふと、窓の外を見て驚きました。 普通の空とはまるで違っていたのです。 見えている雲や空に違いはありませんが、「うわー、何? この神聖さ!」と目を見張りました。 もしかしたら、空の神様ってこの空域にいるのかも? とキョロキョロしたくらい、明らかな違いがあったのです。 はるか彼方には、雲が高い山々のように連なってそびえていて、ああ、あそこには絶対に神様がいるなぁ、と思いました。 こんなに聖域感がある空の上は初めてで、このエリアは何かが違うのだと思います。 飛行機から下方を見ると、与那国島への空路は見渡す限り、海、海、海、の世界です。 ここで不時着したらどうしよう! と本気でビビりました。 というのは、墜落するよりも、大海のど真ん中に放り出されるほうが断然怖いと、私は考えているからです。 どっちに向かって泳いでも、どんなに必死に泳いでも、島や陸がなく……天をあおいで絶望してしまう状況を想像しただけで、クラクラとめまいがします。 たどり着けるところがない海の真ん中……超怖いです。 そんな恐怖を味わいながら下を見ていると、小さな与那国島が見えてきました。 広い広い大海原にポツンと島があります。 島の存在というのは奇跡なのだな〜、と私はこの時に思いました。 地図で見るとそんなに遠く感じませんが、実際に行くと、与那国島は遠かったです。 さて、その与那国島で、まずは〝日本最西端の地〟に行きました。 ここは、すごいっっっ!!!!!!! ところです。 そんな大げさな〜、と思われるかもしれませんが、ビックリマーク7個でも足りないくらいです。 空から見た時も感じましたが、地上から見ても見渡す限り、海、海、海、の世界で、この地に立つと自分が大きな海の真ん中に立っている……そんな感覚になります。 これは他の島では感じることがなかった、混じり気のない〝大洋〟という「場」の感覚です。 地球という天体の、水の部分である大洋に浸かっている……惑星の水に包まれている、そのような不思議なものでした。 誰もいなかったので、声に出して海の神様にご挨拶をし、お話を聞かせてもらえないかお願いをしてみました。 快く出て来て下さった海の神様は、巨大な神様でした。 与那国島は大海の中にポツンとある小さな島だからか、海の神様でも、ランクが上の神様……つまり、広い範囲を守っている神様に会えるのです。 海の神様方はピラミッドのような形で序列があって、お仕事や持ち場が違うそうです。 今まで私が、日本の本土でお会いしてきた海の神様は、たとえて言えば課長のようなもので、その上には部長がいて、さらに常務だの専務だのがいて、社長がいるわけです。 ピラミッドのてっぺんのあたり、上部に位置するのは太平洋とか大西洋をつかさどる神様で、その下には太平洋・大西洋などを何分割かにした範囲を守る神様がいます。 上部にいる神様はとても神格が高く、人間のお世話はしないそうです。 ピラミッドの下のほうになると、海岸部を含めたある程度の範囲の海を守って、人間や他の生き物のお世話もするそうです。 私がお話を聞いたのは、〝太平洋を〟何分割か(4〜5分割だと思いますが、確認は取っておりません)にした範囲の神様の、すぐ下の神様のようでしたが、とにかく大きくて神格が高かったです。 こんなチャンスはな続きをみる
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⑯与那国島の海底遺跡近くにある森の小道
与那国島には、南の島のことを知りたくて行ったので、「御嶽も行くべきかなぁ」と思った時に、めったに自分からは出て来ない守護霊が、そこでキッパリと言いました。 「行く必要はない」と。 守護霊というのは、少々の失敗は良い経験になる、ということで出しゃばったりしません。 ああしなさい、こうしなさい、と指図をすると、本人の人生ではなくなり、守護霊が作る人生になってしまうからです。 私の守護霊もそのルールに忠実で、私から質問をして答えてもいい時は答えを言いますが、答えれば私のためにならないと判断した時は答えてくれません。 というか、守護霊の役割を知っているので、私もほとんど頼ることはないです。 守護霊が言うには、御嶽は霊が多い、神が降りてこられるところは少ない、この島は大きな神と繋がることができる貴重な島である、とのことです。 せっかく飛行機を乗り継いではるばる与那国島まで行って、しかも滞在する時間は限られているのに、神々と会わずに霊を見に行くのはもったいない、とアドバイスをくれたのです。 おかげさまで迷うことなく、御嶽見学を予定から外しました。 では、と次の目的地を、海底遺跡に一番近い場所、「新川鼻」という岬にしたのですが、そこへ行く道がありません。 マップには、途中まで道が描かれているものの、プッツリと途切れているのです。 しかし、その先に道がまったくないとも思えず……きっと、けもの道のような小さな道があるに違いない、と考えて行ってみました。 結果から言うと、描かれていた道は、ややジャングルのような森を入って行くコースでした。 ここから入ります。道を入った時は小雨が降っていて、晴れないなぁ、おかしいな、と思いつつ歩きました。 続きをみる
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⑰与那国島で海の神様に聞いた話
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⑱与那国島で新たにわかった龍の真実と金刀比羅宮
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⑲西表島の祖納地区の御嶽にて
西表島を車で走っていると、このような看板があって、 「うわ〜、私が今いるのは西表島なんだなぁ」と感動しました。 この島も原始感が強いです。 手付かずの自然(亜熱帯性の植物だそうです)が、なんとも不思議な「気」を発していて、古代の地球を連想させてくれます。この島の「気」は独特なもので、石垣島と近いのに、島の雰囲気は違っていました。 とりあえず、島の一番奥(北西部)に行ってみました。案内図を見てもらうと、おわかりになるかと思いますが、西表島はぐるっと1周できないのです。南西1/3の部分には道がありません。 一番奥のところへ行って、そこから東へとまわり、南下しようと考えたのです。 この時、私の西表島に関する知識はゼロに近く、マップを見ながら、もしくは車で走っていて、直感で「ここだ!」と思ったところを見よう、と決めていました。 こう書くと、直感がえらい優れている人のように聞こえるかもしれませんが……違うんです。 事前に調べる時間がなくて、行き当たりばったりと言うか、一発勝負、出たとこ勝負で取材です。(←たまにこれで大失敗をしています) 島の奥から少し北上すると、漁港と集落がありました。 〝車のナビ〟をチラリと何気なく見たら、御嶽のマークがあります。 あれ? こんなところに御嶽がある〜、と思いましたが、私としては海の神様に会いたかったので、そのまま通り過ぎました。 しかし、磁力にぎゅいーんと引っ張られる感覚があって、通り過ぎたあともいつまでも気になって仕方がありません。 そこで一旦、路肩に停車をして調べてみました。 スマホでグーグルマップを見ても、ネットで検索をしても、その御嶽の情報はどこにもありませんでした。 きっと小さな小さな御嶽で、地元の人しか知らないのだろう、行かなくてもいいかな、と先へ進もうとしたら、突然、猛烈におトイレに行きたくなりました。 ( ̄ー ̄; …………。 時間的にもうちょっと大丈夫のはずなのに、なんでこんなに急に? と思いましたが、待ったなしの状態なので先ほどの御嶽近くまで戻りました。 そこには公衆トイレがあるからです。 「ふぅ」と、おトイレを済ませると……御嶽はすぐそこで……行ってみました。 失礼ながら、軽〜い気持ちで訪れた御嶽でしたが、敷地に入ると「うわぁ〜!」と驚くほどの神聖度でした。 拝殿は閉まっていたので、奥へと進むと……土地の「気」が古くて、歴史のある御嶽のように思いました。 拝殿の後ろにはイビがあって、その横に奥へ行く小道があります。 小道の奥には石段があって、その上にも祈る場所がありました。が、こちらはノロが祈るイビとは種類が違います。行かないほうがいいと思います。 イビの前で、「言葉が違うとは思いますが」と前置きをして祝詞を唱えていたら……。 この御嶽で祭祀をしていた歴代のノロ(西表島での呼び方がわからないのと、沖縄を含めた南の島でこのお役目をされていた方の呼び方を統一したいので、以後はノロと書かせていただきます)が、ワラワラと出てきました。 14〜15人いました。 全員女性です。 紺色の上着に鉢巻をした民族衣装の人もいれば、白い服を着た人もいます。 「ここは、神様がいるところでしょうか? それとも、祈るところでしょうか?」と聞くと、 「祈る場所である」と全員が口々に答えます。 祈る場所であり、それによって神様が降臨すると言うのです。 神様は木に降りるという続きをみる
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⑳西表島の聖域の浜と三離御嶽
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㉑サンゴのお話
少し前に、サンゴは持ち帰ってはダメですよ〜、ということを書きました。 その後、「知らずに持ち帰ってしまいました」というメッセージが多く届き、その数にびっくりしました。 皆さん、まったく悪気なく、というか、むしろ南の島が大好きだからという好意的な気持ちで「記念に……」と持ち帰られています。 えっと、まず、ご存知の方もおられると思いますが、サンゴの石(死骸)の持ち帰りは禁止されています。 これはそのことをお知らせしている、沖縄県のホームページです。 http://www.pref.okinawa.jp/site/norin/suisan/gyogyo/sango.html 内容をよく読むと、 「2 折れて海域に落ちているもので(生死は問いません。)、原形をとどめているもの(砂状、れき状、石状等の死サンゴは、除きます。)も採捕禁止です。」 と書かれています。 法的な面から言うと、原形をとどめていない、砂状、れき状、石状等の死サンゴは問題ないと思います。 しかし……別の意味で、やめておくことをご提案致します。 祖納の浜で、サンゴには精霊が宿っていることがある、だから神聖なのだ、と教わりました。 小さな精霊が宿っている南の島のサンゴは、〝その島に〟いるべきものです。 もちろんサンゴ石の全部に精霊が入っているわけではなく、その数はそんなに多くはありません。 与那国島の浜で、私はいくつかのサンゴ石を手に取って見ましたが、私が見たものの中には精霊が宿っているサンゴはありませんでした。 ですから、サンゴ石のかけらは、ほとんどが心配ないと思って大丈夫です。 けれど……もし……、もしも精霊が入っているサンゴ石だったら、その精霊は島に帰りたがります。 いただいたメッセージの中には、サンゴを持ち帰った直後から体調が悪くなり大変な目にあいました、と書かれているものがありました。 サンゴを持ち帰った場合、たたりとか、呪いなどで、体調が悪くなるのではありません。 「島に帰りたい!」と思った精霊が、 「島に戻してほしい」 「そのことに気づいてほしい」と、障りを与えるのです。 これはご先祖様と一緒です。 良いことを起こす方法では人間は深く考えないからです。 障りがあると、どうして? 何が原因? ああだろうか、こうだろうかと、いろいろ考えを巡らせます。 そこで、あ! おじいちゃんの年忌を忘れていたわ〜、と気づくわけです。 ご先祖様も精霊も本来なら障りなど与えたくないのです。 しかし、それではわかってもらえない、何とかして気づいてもらうにはこの方法しかない、という苦渋の決断なのですね。 過去にサンゴを持ち帰って、その直後に何の障りもありませんでした、という方は、精霊が宿っていないサンゴを持って帰ったと思われます。 ですので、この方は大丈夫です。 そのまま持っていても問題ありません。(原形をとどめていない、砂状、れき状、石状等の死サンゴの場合です) サンゴを持ち帰っ続きをみる
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㉒ノロに認定される、ということは
※このシリーズ、21回くらいで終わる予定でしたが、すみません、あと4〜5回続きます。 違うお話を読みたいと思われている方はもう少しだけお待ち下さい〜。 ノロの代表の女性に、「お前をノロと認めよう」と、認定してもらったところまでを書きました。 そのおかげで、三離御嶽で会った守り人には「御嶽に入ってもよい」と特別扱いをしてもらえ、お話を聞くことができました。 詳細は省きますが、車のタイヤが側溝に落ちる寸前で助けてもらったりもしました。 その日の夜のことです。 思いっきり熟睡していた私は、誰かがくすくすと笑う声でぼんやりと目が覚めました。 ふと気づくと、私の顔を笑いながらのぞきこんでいる人がいます。 誰だろう? と思っていると、「寝てる?」と、その人が声をかけてきました。 そこでぱっちり目を開けてみると……。 私の周りには、女性が20人ほどいます。 「え? な、なにごと !? 」とびっくり仰天です。 20人の女性はノロ? のようで、たき火を囲んでいます。 3次元で見える世界はホテルの一室ですが、空間が重なっていて、ノロの女性たちがいるのはどこかの御嶽です。 イビの前でたき火をしているのです。 たき火を囲んで全員が輪になっており、私にも入るようにと勧めてきます。 輪に加わると、1人1人が順番に余興をしているところでした。 歌ったり、踊ったり、出し物はいろいろです。 全員がとっても楽しんでいて、余興の自分の順番が早く来ないかな、とみんなワクワクしています。 私の隣の人の番になり、その人はいきなり「じゃんけんぽーん!」と私に向かって言います。 とっさのことで私が天に向かってグーを突き出すと、その人もグーを出し「おあいこだね〜、おあいこだから、次の出し物は識子さんだよ」と言うのです。 「は? せっかく自分の番だったのに? しかも次は私の番って決まってるのに、なんでじゃんけんしたん? もったいなくない?」と、私が目を真ん丸にして聞くと、なぜかみんな、大爆笑をします。 そこにいる全員が友好的で、すべてのことが楽しくて仕方ないといった雰囲気なのです。 どうやら私を歓迎する宴のようでした。 その後、トークタイムとなり、いろいろな話をしていると、誰かが「離婚して、1人になって寂しくない?」と私に聞きました。 「寂しい? いやいや、全然! 1人は気楽だし、自由だし」と答え、「あ、でも、力仕事とか、パソコンでトラブルがあった時は元夫がすぐに来れないから、そこが不便かな〜」と言うと、 「これからは時代がどんどん進むから、大丈夫になるよ」と言われました。 そうか、AIとかロボットとか、いろいろと進化していくんだろうなぁ〜、と思ったところで、ハッキリくっきりと覚醒した私は現実界に引き戻されました。 その理由は……ラップ音です。 部屋中に鳴り響いていたからです。 威嚇するような、ビシ! バシ! という音ではなく、柔らかい、パタ! パタ! という音で、音量もそんなに大きくありませんでしたが、〝ラップ音〟です。 時計を見ると、夜中の2時半をまわったところでした。 ノロの仲間にしてもらったので、歓迎をされていることはわかります。 しかし……歓迎の宴をしているその時間が問題です。 丑三つ時なのです。 そして、部屋に響くラップ音……。 成仏していない幽霊の証拠です。 歓迎をしてくれているのは、どうやら幽霊のまま、御嶽を守っている人たちのようでした。 「あれ? これってやばいんじゃ……」と思いましたが、眠気に勝てなくてそのまま寝てしまいました。 すると、また夢の中で歓迎をされます。 今度は、ものすごーく日焼けをした60歳くらいの男性が(漁師のようで続きをみる
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㉓ノロ認定の取り消し
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㉔南の島とお地蔵さん
ノロの認定を取り消してもらったあと、海岸を歩きながら代表の女性と少しお話をしました。 そこで「どうして、多くの人が霊のままなのですか?」と質問をしてみました。 南の島の人々は信仰の違いで、もともと〝成仏する〟という考えをほとんど持っていなかったそうです。 そのため、本人がこのままでもいいと思っている霊もいるし、成仏の仕方がわからないから霊のまま、という人もいるとのことです。 どうして幽霊が御嶽にいるのか、そこを説明しますと……。 亡くなってすぐに御嶽に行き、そのままそこで過ごしていて成仏するチャンスを失っているパターンが多い、ということでした。 霊本人は、そろそろ向こうの世界に行かなければいけないと、うすうす気がついているけれど、 「御嶽を守らなければ!」「ここにいなければ!」 という念で凝り固まっていて(責任感とか使命感とかそういう念です)、その念がずっしりとした重石となり、上に昇って行くことができないそうです。 私が出会った石垣島の「天川御嶽」の守り人の老人がまさにこのタイプだと教えてくれました。 そうか、あのおじいさんはそんなに強い使命感を持って、あの御嶽にいたのか……と思うと、議論をしたことが申し訳なく、「悪いことをしてしまいました」と、代表の女性に謝罪しました。 すると、代表の女性はにっこりと微笑んで、あれはあれで良かったのだ、と言います。 頭痛でガンガンに攻めてきたおじいさんでしたが、「こいつ(私ですね)の言うことにも一理ある」と思ったその後で、おじいさんは深く考えていたそうです。 物事を一方からしか見ていなかったことに気づき、反省をし、考えを改めたところで……おじいさんのガチガチに固まっていた念は、少しずつ溶けてゆるんでいったそうです。 念を柔らかくゆるませることができたため、最終的におじいさんはその念を手放すことができた、とのことでした。 今は成仏をして、天川御嶽にはいないそうです。 いずれおじいさん本人が、自分で気づいて成仏をしていたのでしょうが、「礼を言う」と代表の人がお礼を言ってくれました。 おじいさんは魂のメンテが済むと、その先は自分で選べます。 輪廻転生の道に行く、しばらく霊界で過ごす、霊界で仕事をする……天川御嶽に戻って御嶽を信仰している人々を守る、という道も考えられます。(成仏をすれば、観光客にイライラと障りを与えることはなくなり、一段高い場所から守る存在になります) 成仏したことを聞いて、ああ、良かった〜、と心底そう思いました。 そこで……。 差し出がましいかな、出しゃばりすぎかも? と思いながらも、さらに聞いてみました。 「他の霊の人たちを、成仏させてあげなくてもいいのでしょうか?」 代表の人はちょっと困った顔をして、成仏させてやりたくてもやり方がわからない、と言います。 「あの〜、非常に差し出がましくて……余計なお世話だと思うのですが……もしも、成仏をしたいという霊がいるのなら、私、強いお地蔵さんの知り合いがいるんです」 「???」 「お地蔵さんにお願いをすれば、向こうの世界に連れて行ってもらえます。成仏できます」 「それは……どうすればよいのか?」 「霊の人に、成仏する意味を説明していただけますか? 霊をやめれば、好意を持っている人間に知らず知らずの間に障りを与えてしまうこともなくなるし、良いほうの力を使って御嶽や地元の人々を守ることができます。そのことを霊の方々に理解してもらって、では成仏しようかな、と心の準備ができた人がいましたら、その方々をここに集めて下さい。お地蔵さんを呼ばせていただきます」 私が、南の島はすごいな〜、と思ったのは、見えない世界における特殊性です。 普通は、成仏した人の声や神様修行をしている人の声は、幽霊には届きません。 幽霊からすると、声が聞こえないだけでなく、姿も見えないのです。 幽霊という存在からは上のほうは見えない、聞こえない、となっています。(中には例外もあるのですが、一般的にはそうです) しかし、不思議なことに、南の島の「ノロネットワーク」「御嶽ネットワーク」では声が届くのです! なんでだろう? どうしてかな? と仕組みを知りたかったのですが、そんな状況ではなかったのと、多分、代表の女性からすると当たり前のことで、質問をされても困る、となるかもしれないので自粛しました。 ネットワークがすでに切れてしまった私には見えませんでしたが、海岸にはたくさんの幽霊が集まっていたようです。 そこで、お地蔵さんの姿かたちを説明し、お地蔵さんが来たらどうすればいいのかを伝えました。 私が強いご縁をもらっているのは恐山のお地蔵さんです。 恐山におられるお地蔵さんは、お地蔵さんとは思えないほど強大なパワーをお持ちです。 そのお地蔵さんを恐山からお呼びすると、とても大きな体でやって来られました。続きをみる
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㉕御嶽とは
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