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Channel: 桜井識子オフィシャルブログ「~さくら識日記~」Powered by Ameba
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世界遺産フェズ旧市街

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今回、モロッコではフェズという街に滞在しました。ここから従妹の旦那さんちまで、車で片道1時間ほどかかります。毎日来てもらうのも申し訳ないので、この日は専属ガイドに1日観光コースをお願いしました。(昼食の時間も含めて6時間が1日コースです) 上の写真は宮殿ですが見学を許されているのは、この門だけでした。こちらは昔、スペイン人街だったそうで家の作りがスペイン風になっている、と説明を受けました。道路の向かい側はユダヤ人街だったそうです。ユダヤ人は塩を売ってアフリカ産の金を手に入れ、お金持ちになったという話もしていました。 スパイスやパスタを売っています。こういうお店を見るたびに、底のほうはどうなっているのかな〜、出し入れされずに傷んだりしないのかな、といつも思ってしまいます。 結婚式で使うそうです。ブライダルのお店が何軒か並んでいました。 これもブライダルのお店にあったので、結婚式用の道具だと思います。モロッコでは男性が全部買い揃える(女性の装飾品も)、とガイドさんが言っていました。「モロッコの男性は大変ですね」「そう! たくさんのお金を払います」(確か、100万円近くかかる、と言っていたように思います。ちなみに公務員のお給料が、職種によりますが、大体10万円くらい、小学校の先生で7万円くらいだそうですから、かなりの金額です)「じゃあ、お金を持っていないと結婚できませんね〜」「ん〜〜〜〜〜、人によるから……お金がなくても結婚できます」あ、そうなんだ、ということで、お金持ちの人は派手に結婚式をするみたいです。 イスラム教の街、という感じの門です。でも、門がすべて同じに見えてきて、違いがわからなくなってきました。(^_^;) ドレス屋さんも多かったです。普段着がドレスって、女性として毎日ウキウキしそうな気がします。素敵なデザインのドレスを着ている人がいたら、「おぉ〜」と見てしまいます。 ここで、ガイドさんから「オレンジジュースを飲みましょう!」と誘われました。そうですね〜、オレンジジュースはたしかに美味しいので飲みたいのはやまやまなのですが……気になるのは衛生面で……。ここは是非ともお断りしたい〜、と思いましたが、ガイドさんはニコニコしています。私は天下一品の小心者ですから、当然断れず、いただきました。お店のお父さんが、すでに皮をむいて準備していたオレンジを半分にカットし、器具に挟んで、ぎゅーっと搾ります。あらら〜、オレンジ果汁が器具から少しはみ出して、お父さんの指とかを伝ってますよ〜。それが容器の中に溜まっていきます。お父さんの手、キレイとは言えない汚れ具合ですよね〜。隣の若いお兄ちゃんは息子でしょうか、助手みたいな感じでした。 搾り終えたら、溜めていた容器からコップに移します。手前に飾ってある使い捨てのカップを使用するのではな続きをみる

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ユダヤ人墓地とモロッコの墓地

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ユダヤ人墓地に行ってみました。墓石が真っ白で、墓地とは思えない景色です。 ユダヤ教の墓地はみんな白いのかな? と知らべてみましたが、そうではないみたいで、ここは特別なのかもしれません。 こちらの石棺だとお値段が高いのでしょうか、装飾も美しく仕上げられています。 ヘブライ語が併記されています。というか、ヘブライ語のほうがメインとして書かれています。 メノーラというユダヤの燭台と、ダビデの星が刻まれています。 木も半分白く塗ってるんだ〜、とビックリしました。墓地の高さに合わせているのでしょうか。 太い木もしっかり塗られています。 電灯の柱も白く塗るという徹底ぶりです。墓地にいる人のことを大切に思っているのだな、と感じました。 次に、モロッコの郊外にある墓地にも行ってみました。お墓が全部同じ方向を向いてい続きをみる

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モロッコの印象

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従妹の旦那さんのご厚意で、モロッコ最終日の前日は旦那さんの実家に招待してもらいました。 フェズから車で1時間くらい走ると、風景はとてものどかになります。 時間もゆったりと流れているようで、小さなことにチマチマとこだわって悩んでいた自分を見つめ直したりもできました。 旦那さんのお母さん、お姉さん2名、妹さん、弟さん、姪っ子さんと甥っ子さん、みんな親切で優しかったです。 旦那さんの一番上のお姉さんは私と同じ年ということですが、手がものすごーくキレイでした。 どう見ても30代の手なのです。 秘訣を聞くと、お姉さんはモロッコでしか採れない〝アルガンオイル〟を手に塗っているとのことでした。 顔や髪の毛にも塗っているそうで、なんと! 髪の毛は白髪が1本もなくて、光沢ツヤツヤ、量もとても多いのです。 私と同じ年齢で……ありえないです。 アルガンオイルか〜、そうか、お土産屋さんめぐりで「オイルは使わないなぁ」と、私が買わなかった、あのオイルなのね〜、と後悔していたら、お姉さんが気前よく上質のピュアアルガンオイルをプレゼントしてくれました。 ヾ(@^▽^@)ノ やったぁ! と大感激です。 こういう優しさは言葉が通じない分、ストレートに伝わってきます。(会話はグーグル翻訳を使って頑張りました) モロッコの女性同士の挨拶は、お互いの頬を右・左とくっつけます。 お母さんに、最初に顔を寄せられた時はドキドキしましたが、他人との距離が一気に近くなる挨拶だなと思いました。 モロッコに実際に行くまでは、アフリカ大陸だし、何となく怖い場所だろうという先入観がありました。 でも、私の個人的な印象としては(フェズ限定ですが)、比較的安全なように思います。 フェズの新市街は、至るところに警官とアーミー? 軍人? が一緒に立っていました。 パトロールをしているようで、本当に多かったです。 暗くなってくると、ホテルの前にはパトカーが停められて、警官が立っていました。(大きな交差点だったため、人通りが多く、お祭り? というほどの人出だったのです) 大きなショッピ続きをみる

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エアアラビアの機内にて

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モロッコへはフランスから往復したわけですが、行きも帰りもLCC(格安航空会社)にしました。 行きはトランザビア、戻りはエアアラビアです。 そのエアアラビアの飛行機内でのお話です。 搭乗をすると、私の席に40代くらいの男性がすでに座っていました。 なんだか、すご〜くくつろいだ様子で座っているのですが、その席は私の席です。(Aという3人席の窓側シートです) 座席の番号が書いてある搭乗券の半券を見せながら、「そこ、私の席だと思うのですが~」と英語で言うと、男性はアラビア語で「ん? 何? 君の席だって? 君の席はここだよ」と、Bのシート(3人席の真ん中です)をパンパンと叩きます。 「いえ、違います、あなたが座っているその席が私の席です」と、もう一度、よく見えるように半券を差し出すと、C席(通路側)に座っていた60代くらいのおじさんが私の半券を見て、アラビア語で「彼女の席が窓側だ」と言ってくれました。 (ちなみにアラビア語はサッパリわからないので、すべて私の想像です。あらかじめご了承下さい) 男性は、「はぁ? 何、言ってるの? 僕が窓側だろ? ほら」とおじさんに半券を見せましたが、おじさんに「ノー」とハッキリ言われていました。 男性はしぶしぶ窓側の席を立って、真ん中に座りました。 しかし、納得がいかない様子で、何回も半券をポケットから取り出して見て、首をひねっています。 窓側からA・B・Cと続く、とわかるのは、私たちがアルファベットに慣れているからで、アラビア語圏の人は順番がいまひとつなのかもしれません。 男性はそばを通りかかったキャビンアテンダントをつかまえて半券を見せ、「これって、真ん中の席で合ってるの?」と聞き、「そうですよ」と言われて、やっと納得したようでした。 では……と、男性はシートベルトを締めようとしましたが、ベルトを引っ張って調整する部分……ピロピロした端っこ部分が何故かシートとシートの間にガッチリ挟まって取れず、若干パニクってあれこれしていました。 A席の私と、C席の60代のおじさんにじっと見られつつ、悪戦苦闘していましたが、結局キャビンアテンダントを呼んで助けを求めていました。 飛行機が離陸してしばらくすると、サンドイッチと飲み物の機内販売が始まりました。 格安航空会社は機内食がなく、食べたい人はお金を出して買うシステムになっています。 男性がキャビンアテンダントに声をかけます。 サンドイッチは短めのフランスパン1本に、なんだかんだと具が挟んであるもので、3種類くらい用意されていたように思います。 男性は値段を聞き、「よし! じゃあ、そのサンドイッチと〜、サイダーにするよ!」と張り切って購入していました。 上機嫌でサイダーをプシュッと開けて、コップについでぐびーっと飲み、サンドイッチのラップをむいて、はむはむと3口くらい食べたところで……。 通路を挟んで座っていた嫁に、 「アンタッ! 何、食べてんのよっ!」と、いきなり大声で怒鳴られました。 男性は「???」という感じで、嫁を見ています。 嫁は烈火のごとく怒り狂って文句を言います。(重ねて言っておきますが、アラビア語部分は私の想像です) 「アンタッ! それ、食べたらダメなやつじゃんっ!」 「えええーっ! マ、マジでっ⁉︎」 「戒律破っちゃって! どーすんのよっ! アンタって人はモー!」 「だって、エアアラビア の機内販売だよ? 豚の成分とかアルコールが入ってるわけないだろ?」 ここでちょっと説明をしておきますが、イスラム教の人は、豚の成分かアルコールが入っているものは、それがほんのわずかでも口にしません。 ですから、私もモロッコに持って行くお土産を買う時は必死で原材料をチェックしました。 厳しく戒律を守る人は、同じ工場で豚の成分かアルコールが入った食品を作っていたら、それだけでもう口にしない、というくらいです。 しかし……男性が買ったのは、イスラム教徒が多く乗るエアアラビアの機内販売です。 豚成分もアルコールも、絶対に入っていないと思われます。 見た感じ、フランスパンに挟まれている具は、つぶしたジャガイモとキャベツっぽい野菜、それをカレー味で仕上げました、みたいなものでした。 「アンタって! 本当に勉強不足ね! だからこんなことになるのよっ! どうするつもりなの!」  「俺、わからないよ、何? 何がダメだったの?」 「ラップよ! ラップにダメな成分が入ってるのよーっ!」 「ええーっ! マジでぇー? でも、俺、それって初耳だけど!」 「こないだ読んだ本に書いてあったのよ! ラップでくるんだものはダメなのよっ! いいからそれ、とっとと返して返金してもらいなさいよ! ほんとどうしようもないおバカなんだからー!」 2人は大声でワーワーと口論をし、男性も徐々に腹が立ってきたようでした。 嫁にし続きをみる

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フランスで困った話

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※今回、お話が長いです。お時間のある時にどうぞ〜。 モロッコからフランスに戻る日は、フランスの国鉄(SNCF)のストライキの日でした。 ストと重なることは少し前からわかっていましたが、ストライキといっても列車が全部が止まるわけではなく、全体の5分の1程度は動くという情報だったので、だったら、まぁ、大丈夫かな、と思っていました。 チケットもネットですでに購入済みだし、SNCFの公式サイトを見てもどの列車が止まるとかは書いていなくて、「私が乗る予定の列車はきっと大丈夫」と思っていたのですが……。 その日が近づくにつれて、「いや、待て。困ったことにならないよう、よーく考えたほうがいい」と、「もしも」をあれこれ仮定してみました。 私が目指す目的地は、空港から国鉄に乗って行く地域です。 逆に言えば、長距離バスなどがないので、列車が動かなければ目的地まで行けません。 もしも予約している列車が運休になったら……何とかして別の時間に動いているであろう列車に乗らなければなりません。 しかし、検索してみた結果、1日5〜6本しかないローカル線です。 飛行機は夕方近くに到着するので、「今日は午前中に1本走ったから、もうおしまいね、ストだから」となった場合、どうしようもないわけです。 明日まで列車はありません、と言われたら、その場で駅周辺のホテルを予約し、目的地のホテルには1日分キャンセルすることを電話で伝え、しかし返金不可で予約をしているのでお金は返ってこず……国鉄のチケットも払い戻しをして書い直し……う〜ん、なんだか非常に面倒くさい、と思いました。 幸い、私は国際免許証を持って来ています。 ここはもう、レンタカーを借りるしかないな、と早めに予約をしておきました。 ストの2日前になって国鉄からメールが届き、そこには「あなたの乗る予定の列車はキャンセルされる可能性があります」としっかり書かれていました。 ちなみにこの日の国鉄の駅は大混乱だったそうです。 さて、そのレンタカーですが、前回うっかりミスをしてマニュアル車を予約したので、今回はしつこく確認をしてオートマチック車を予約しました。 当日、車が置かれている指定場所に行くと、コンパクトサイズで予約したにもかかわらず、どでかい車が用意されていました。 なんでこんなに大きな車が……?  ( ̄ー ̄; と、一瞬固まりましたが、乗り捨てで予約をしたので、遠方に乗って行ってもいいのは、この車だけだったのかもしれませんし、多くの人がレンタカーを借りていたので、もしかしたらコンパクト車は出払っていたのかもしれないです。 仕方ないか……と乗り込むと、その車はでかいだけではなく、ほぼ新車でピカピカ、さらに最新式でした。 なにやら記号が書かれた、見たこともないボタンがあちこちにたくさんあります。 初めて車に乗った猿のような気持ちになり……必要以上にキョロキョロしましたが、むやみやたらと触るのは怖いです。 要は動けばいいわけで、他の機能は使わんとこ、と出発しました。 右側通行にも慣れていたので難なく運転できて、高速道路にも乗りました。 しばらく走ると料金所が見えてきました。 通行券を入れると〝1.80〟と表示されます。 何も考えずにパッと見たため、日本の感覚でつい、18ユーロか、1,800円なのね、と思いました。(複雑な計算が苦手なので、1ユーロは大体100円と考えています) まさか高速が200円程度とは思えないので、1,800円なら20ユーロ札を使って払えばいいか、2ユーロのお釣りだな、と20ユーロ札を入れると……。 ええ、ええ、そうなんです!  お釣りはお札で戻ってきませんから、すーべーてー、コインでジャラジャラジャラジャラと出てきました。 自分のおバカさにムカムカと腹を立てながらコインを取ろうとしましたが、なにせ車が大きいので車幅感覚がつかめていません。 いつものようにギリギリで横につけるということが怖くてできないので、支払機までの距離がちょっと遠いのです。 ンモー、ンモー、と言いつつ窓から身を乗り出すようにしてコインをつかみ、当然一度では全部取れないので、何回か手ですくいました。 領収書も発行して、ふー、やれやれ、さて、出発するか、とアクセルを踏みましたが、車が動きません。 はて??? ブレーキを踏んで、もう一度アクセルを踏んでも、まったくウンともスンとも言わないのです。 どうやらロックがかかっているようです。 !!! ここで頭が真っ白、大パニックになりました。 な、ななな、なんで? シフトレバーをパーキングにして、それからDに入れてみたり、サイドブレーキを引いたり戻したり、いろいろとやってみるのですが、まったく! 動かないのです! ひ〜〜〜〜え〜〜〜〜〜! と、本当に声に出して絶叫しました。 5分ほどあれこれやっても、車は全然動く気配無しです。 誰か来てぇー、助けてー、と思いましたが、料金所に係の人はいないのか、誰も来てくれません。 後ろからは、クラクションがブーブー鳴らされます。 わかってます、わかってるんです、私も早く出たいんです  と気持ちは焦っているのですが、車はウンともスンとも言わないのです。 そこで、窓から身を乗り出して、後ろの車の人に向かって手を振ってみました。 ご迷惑でなければ助けていただけませんか? と、SOSを発信したジェスチャーのつもりだったのですが、後ろの女の人は「オッケー、いいわよ、なんだか知らないけど待ってあげるわ、ゆっくりどうぞ」みたいなジェスチャーを返してきました。 「ひえ〜、違うんです〜、助けてほしいんですぅ、ここまで来てほしー」と思いましたが、さすがに私が降りていって、助けを求めるのもどうかと思い、こうなったらもう、係の人が来るまで待つしかない、と腹をくくりました。 1時間も2時間も誰も来ないってことはないはずです。 というか、レンタカー会社に電話をすればいいということに気づき、少しだけ冷静さが戻ってきました。 その時でした。 「エンジンがかかっておらん」と聞こえたのです。 フランスには、山岳系神様の眷属と、お続きをみる

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超古代文明

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久高島の神様と大石林山の神様を見た時に、超古代の人だったのでは? と思ったのには理由があります。 どこかで書いたような気もするのですが……まだ書いていなかったかもしれません。 実は私には〝ほんの一瞬〟だけ、かすか〜に超古代? と思われる記憶があります。 「うわー、うさんくさー! 」と引いてしまう方がいらっしゃるかもしれませんが、本当なんです〜。 どんな記憶かと言うと、私は若い女性で、薄〜〜〜いヒラヒラ、ふわふわ、サラサラしたドレスを着ています。 この生地が摩訶不思議な布で、手にとってみると向こうが透けて見えます。 超超極薄の布なのですが、着用すると……なぜか透けません。 なので、体の線が見えることはないのです。 私は神殿で下働きをしていたようなので、神殿に勤務する女性だけが着ていたドレスかもしれません。 色は淡いパステルブルーでした。 神殿は石造りの建物だったにもかかわらず、ありえないほど天井が高くて遠く、柱はエンタシス様式だったように思います。 私は神殿内を、同じ衣装を身につけた数人の女性とともに、あっちへ行ったりこっちに来たりしてオロオロしています。 どこへ逃げればいいのかわからないからです。 もうすぐ水がやってくる! とみんなが騒いでいて、それは洪水だったのか、津波だったのか覚えていないのですが、とにかく〝水〟が来る、神殿も水没してしまうらしい、とパニックになっています。 この一瞬だけの記憶しかありませんが、着ていたものや高度な建築技術から、失われた超古代文明ではないか、と自分ではそう思っています。 久高島と大石林山の神様のお召し物を見た時に、あれ? そのドレスの生地はあの文明のものでは? と気づき、超古代の人間だったんじゃないかな? と思いました。 しかし、どうして超古代の女性の神様が沖縄にいたのか……? 沖縄の近くにその大陸があったのだろうか? もしかしたら他の南の島にも、同じように超古代の神様がいるのだろうか?  と、いろいろな疑問が次から次へとわいてきます。 本土ではまだ見たことがないので、南の島限定なのかな? とも思いました。 そこで、「あっ!」と思い出したのが、与那国島です。 たしか海底遺跡があったよなぁ、と思いました。 う〜ん……。 何かやっぱ続きをみる

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近況報告

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ブログの更新がなかなか出来ず、ご心配をおかけ致しました。 ちょっと体調を崩してまして、ウンウン唸りながら苦しんでいました。 体調が悪い兆候は、実はフランスに滞在していた時からすでにあって、目が出血したようなひどい充血をおこしたり、クシャミ連発で鼻水ズルズルだったり、リンパ節がちょっと痛いかな、など、各1回ずつありました。 しかし、一緒に行ってもらった神様の力が強く、しっかり守られていたので、どれも一晩寝れば完全に治っていました。 おかげさまで、元気いっぱいで無事に帰ってくることができました。 帰宅して家の玄関で、神様に祝詞をあげてお礼を述べると、2柱の神様はしゅ〜っとお帰りになりました。(今回の私ように、神様に同行して守ってもらいたい方は、【「山の神様」からこっそりうかがった「幸運」を呼び込むツボ】という本に詳しくその方法を書いております) 神様がお帰りになり、玄関のドアをパタンと閉じてから、悪寒がし始め、鼻が詰まって鼻水がズルズルしだし、足の筋肉が痛んできて、「ありゃ〜、やばいな、これは……」と思っていたら、熱が一気に38度まで上がりました。 私は平熱が37度前後と高いので、38度の熱はそんなにつらいものではなく、その後一旦軽くなったあたりまでは大したことはありませんでした。 それから、いろいろとあって風邪がぶり返して悪化し、さらに薬の副作用が激しく出て、そこからは結構大変でした。 今回、しみじみと思ったのは「神棚を持つべきだな〜」です。 フランスに一緒に行ってもらった神様は、山岳系神様の一の眷属の大天狗さんと、自分の眷属(子分)を多く持っている強いお稲荷さんです。 どちらもたった1人の人間のためだけに働くような神格ではなくて、普段だった続きをみる

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⑬石垣島の大石御嶽と天川御嶽

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書き始める前は、「すんごい大作!」と思っていましたが、時間が経つにつれて、「そ、そうでもないかも?」と冷静になってきた南の島シリーズ、今回から後半に突入です。 朝イチの飛行機で石垣島に到着し、レンタカーを借りて走っているとファミマがありました。 まだお昼前だったのですが、お腹もすいているし、得意のコンビニおにぎり〝ランチ〟  をすることにしました。 モグモグしながら、地図をいろいろと検索してみると……すぐそばに「大石御嶽(ウイヌオンと読むみたいです。沖縄本島のように、ウタキ、と読まないのですね)」があります。 とりあえず石垣島はここからスタートしよう! ということで、行ってみました。 大石御嶽、とグーグルマップには載っていますが、御嶽は同じ大きさのものが3つ並んでいました。 まずは並びの一番奥にあるこの御嶽です。 「場」のパワーが強いこともありますが、守っている人の力がとても強いので、カメラが曇ります。 拭っても拭っても曇るので、あきらめてそのまま撮影しました。 内部を撮っても同じようにいつまでも曇るので、奥まで行って、手を合わせてご挨拶とお願いをして許可をいただきました。こちらはその後に撮影したものです。ここの守り人も、霊感がある人が来ると警戒をするみたいです。 見た目は普通なのですが、 御嶽が建っているこの土地は、大きな力を持っています。内部は撮り直しをしていないので、フィルターがかかったような写真になっています。 灰がある場所です。この曇った写真が何枚か続き、そのあとは大ピンボケしていました。神聖な場所のようです。 御嶽の裏側にあった大木です。すごいねじれ方ですね。 3つ並んだ御嶽の真ん中にある「大石御嶽」です。(内部に書かれていました)不思議なのは…… 右の御嶽の敷地は草が青々としているのに、真ん中の御嶽は枯れているのです。 木も下部は枯れた葉っぱが多く…… 大地には同じように雨が降っているのに、何故ここだけピンポイントで? と思いました。が、中に入ってみて納得しました。今はほとんど、ここでは祈られていない様子なのです。内部は荒れていました。 大石御嶽の裏にあった、石積みに囲まれた場所です。イビ、というらしいです。聖地と言うと、私の中では「言葉とマッチしていないかも……」という違和感があるので、これからは御嶽の奥にある神聖な場所は、石垣島の呼び方にならって「イビ」と書くことにします。で、このイビは見た瞬間に「ああ、ここは絶対に入ってはいけないところだな」とわかり、写真だけ撮らせてもらいました。 こちらが3つ並んだ左端にあった「黒石御嶽」です。(中に書かれていました)芽吹く感じの勢いがある御嶽です。 ヤシの木に実がなっていました。  建物の印象もそうですが、中は非常に明るい「気」になっていて、島の人でなくても拒否されません。 うまく表現できないのですが、元気がある祈りの「場」です。 奥にはイビがありますが、こちらも霊的に入ってはいけない場所となっています。祟りがあるとか、呪われるとか、そういうことではなくて、人によって背負わされるものが違います。 建物の横から左側奥へと道が続いているので行ってみると…… 自然の中に祈りの場が作られていました。 こちらも拒否感は放出されていませんでしたが、近づくのは遠慮しました。霊的に入ってはいけないイビがあるため、御嶽見学は注意が必要、だけれど、そんなに怖いものでもないかな、というのがここまでの感想でした。 その感想を書き換えてくれたのが、ここ「天川御嶽(アーマーオン)」です。ぱっと見は神社? と思う作りです。 石燈籠があったりして、ちょっと豪華な御嶽です。 横から回り込むと…… イビがものすごーく立派で驚きました。 こんな感じです。 香炉も大きいです。 門の中は……というと、このように石積みで囲まれていて、(奥の木もすごいですね) 少し広い空間になっています。 奥には香炉が積まれた場所がありました。きっと、あの奥が最も神聖な場所なのでしょう。 続きをみる

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石垣島の美崎御嶽・名蔵御嶽・富崎観音堂

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前回のブログをアップしたあと、「しばらく更新がなかったので心配してました〜」というメッセージを多くいただきました。 皆様のあたたかいお心遣いがすべてのメッセージから感じられて、ものすごく感動致しました。 いつも思っていることですが、私は非常に多くのものを読者の皆様にいただいているなぁ、としみじみとありがたく思いました。 皆様には心から感謝を申し上げます。 本当にありがとうございます。 体調の方は、時差ボケもキレイさっぱりなくなり、完全に回復しております。 今回のように大きく体調を崩したのは、大げさではなく、何十年ぶり? というくらいで、そのおかげで深い気づきをもらうことができました。 健康に感謝をすることは、なるべく意識するようにしているのですが、私の場合、どこかに出かけると実感する……というのが多かったです。 山に登って美しい景色を見て、「山に登ることができる、ああ健康ってありがたいな」とか、素敵な神仏にお会いして「健康だから、ここまで会いに来ることができた、ああ、ありがたい」とかです。 何か、プラスアルファな状態になった時に意識をしていました。 しかし、体調を悪くして寝込んでいると、「ごく普通に生活ができる」「動くことができる」という、そういうシンプルなこと自体がありがたいのだ、ということに気づきました。 たとえば、ご飯を美味しく食べられる、テレビを見たり本を読んだりパソコンを使うことができる、立ったり座ったりがしんどくなくできる、買い物など外出が苦痛なくできる等、本当にごくごく当たり前と思われる生活が……実はとっても〝幸せ〟なのだとわかりました。 山に登ったり、神仏に出会ったりしなければ実感できなかった健康のありがたみを、寝込むことで、もっと根本的な部分で知ることができたように思います。 幸せとは? と改めて考え、健康で暮らすためには今後どうするべきかも真剣に考えました。 体がしんどかったからこそ、「この体がいつまで使えるのだろうか」ということも思いました。 体の耐用年数が、イコール、人生なのだ、ということも実感を伴って悟りました。 だったら体はもっと大事にするべきで、「軽い考えで、無理や無茶をするのはやめよう」と、日頃の生活の仕方を見直すこともできました。 年齢が年齢ですし、ここで深く考える機会があったことは、本当に良かったと思います。 体調を崩していた時に、出版社の編集者さんとお会いする予定があったのですが、私の都合でそれもキャンセルになりました。 しかし、お会いする予定だった日の翌日から、その編集者さんは溶連菌感染の症状が出たそうで、高熱が2日も続いたということです。 溶連菌は潜伏期間が2~5日あるみたいなので、お会いしていたら知らないうちに移していたと思います、キャンセルしてくださってよかったです、というようなことを言われていました。 私側にすれば、体調が悪くて寝込むのも、溶連菌に感染して寝込むのも、そこに差はないので構わないのですが、「編集者さんが責任を感じてしまう事態にならなくて良かった〜」と思いました。 もしも、菌が移っていたら、心苦しい思いをさせていたのではないかと思うので、ご迷惑をおかけしなくて本当に良かった、と思いました。 帰国直後にお山にお帰りになられた大天狗さんとお稲荷さんは、ちゃんとすべてのことをお見通しだったのだな、と思います。 今度、伺った時に、たくさんお礼を言わねば! と、今からお礼参りをするのが楽しみです。 うわ! (><;)  すみません。 またしても前置きが〜、こんなに長くなりました。 というわけで、石垣島の続きです。 こちらは美崎御嶽です。 自然の中にあるのではなく、賑やかな街の中にありました。明るくてすがすがしい御嶽です。 天井部分はこういうふうになっているんだ~、と建物も興味深かったです。 御嶽の奥にあるイビです。ここは凛とした威厳がありました。 横から撮ると、やっぱり木がすごいですね。 このイビの左側に、遊歩道のような小道があったので歩いて行くと……。 あれ? ここ、イビの門の斜め後ろになってるのですが……いいのでしょうか? という気持ちになりました。 遊歩道を奥まで行くと、そこには石積みで囲った立派なイビがありました。 このイビは四角い囲みじゃないのですね。 香炉も自然石のようです。 一番奥から見るとこのような感じです。聖域感が半端ないです。 中に入るのはご遠慮して、イビの外側でひざまずいて祈っ続きをみる

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⑮与那国島の神聖な空域と日本最西端

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沖縄では感じなかったのですが、石垣島に行った時は、石垣島が近づいてきたところで「あれ? 空が違う……」と思いました。 かすかにでしたが、雲の上が聖域っぽかったのです。 そんなに濃いものではなかったので、その時にチラッと思っただけでそのまま忘れていました。 与那国島に行く時も何も意識はしていなかったのですが、離陸してしばらくたって、ふと、窓の外を見て驚きました。 普通の空とはまるで違っていたのです。 見えている雲や空に違いはありませんが、「うわー、何? この神聖さ!」と目を見張りました。 もしかしたら、空の神様ってこの空域にいるのかも? とキョロキョロしたくらい、明らかな違いがあったのです。 はるか彼方には、雲が高い山々のように連なってそびえていて、ああ、あそこには絶対に神様がいるなぁ、と思いました。 こんなに聖域感がある空の上は初めてで、このエリアは何かが違うのだと思います。 飛行機から下方を見ると、与那国島への空路は見渡す限り、海、海、海、の世界です。 ここで不時着したらどうしよう! と本気でビビりました。 というのは、墜落するよりも、大海のど真ん中に放り出されるほうが断然怖いと、私は考えているからです。 どっちに向かって泳いでも、どんなに必死に泳いでも、島や陸がなく……天をあおいで絶望してしまう状況を想像しただけで、クラクラとめまいがします。 たどり着けるところがない海の真ん中……超怖いです。 そんな恐怖を味わいながら下を見ていると、小さな与那国島が見えてきました。 広い広い大海原にポツンと島があります。 島の存在というのは奇跡なのだな〜、と私はこの時に思いました。 地図で見るとそんなに遠く感じませんが、実際に行くと、与那国島は遠かったです。 さて、その与那国島で、まずは〝日本最西端の地〟に行きました。 ここは、すごいっっっ!!!!!!! ところです。 そんな大げさな〜、と思われるかもしれませんが、ビックリマーク7個でも足りないくらいです。 空から見た時も感じましたが、地上から見ても見渡す限り、海、海、海、の世界で、この地に立つと自分が大きな海の真ん中に立っている……そんな感覚になります。 これは他の島では感じることがなかった、混じり気のない〝大洋〟という「場」の感覚です。 地球という天体の、水の部分である大洋に浸かっている……惑星の水に包まれている、そのような不思議なものでした。 誰もいなかったので、声に出して海の神様にご挨拶をし、お話を聞かせてもらえないかお願いをしてみました。 快く出て来て下さった海の神様は、巨大な神様でした。 与那国島は大海の中にポツンとある小さな島だからか、海の神様でも、ランクが上の神様……つまり、広い範囲を守っている神様に会えるのです。 海の神様方はピラミッドのような形で序列があって、お仕事や持ち場が違うそうです。 今まで私が、日本の本土でお会いしてきた海の神様は、たとえて言えば課長のようなもので、その上には部長がいて、さらに常務だの専務だのがいて、社長がいるわけです。 ピラミッドのてっぺんのあたり、上部に位置するのは太平洋とか大西洋をつかさどる神様で、その下には太平洋・大西洋などを何分割かにした範囲を守る神様がいます。 上部にいる神様はとても神格が高く、人間のお世話はしないそうです。 ピラミッドの下のほうになると、海岸部を含めたある程度の範囲の海を守って、人間や他の生き物のお世話もするそうです。 私がお話を聞いたのは、〝太平洋を〟何分割か(4〜5分割だと思いますが、確認は取っておりません)にした範囲の神様の、すぐ下の神様のようでしたが、とにかく大きくて神格が高かったです。 こんなチャンスはな続きをみる

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⑯与那国島の海底遺跡近くにある森の小道

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与那国島には、南の島のことを知りたくて行ったので、「御嶽も行くべきかなぁ」と思った時に、めったに自分からは出て来ない守護霊が、そこでキッパリと言いました。 「行く必要はない」と。 守護霊というのは、少々の失敗は良い経験になる、ということで出しゃばったりしません。 ああしなさい、こうしなさい、と指図をすると、本人の人生ではなくなり、守護霊が作る人生になってしまうからです。 私の守護霊もそのルールに忠実で、私から質問をして答えてもいい時は答えを言いますが、答えれば私のためにならないと判断した時は答えてくれません。 というか、守護霊の役割を知っているので、私もほとんど頼ることはないです。 守護霊が言うには、御嶽は霊が多い、神が降りてこられるところは少ない、この島は大きな神と繋がることができる貴重な島である、とのことです。 せっかく飛行機を乗り継いではるばる与那国島まで行って、しかも滞在する時間は限られているのに、神々と会わずに霊を見に行くのはもったいない、とアドバイスをくれたのです。 おかげさまで迷うことなく、御嶽見学を予定から外しました。 では、と次の目的地を、海底遺跡に一番近い場所、「新川鼻」という岬にしたのですが、そこへ行く道がありません。 マップには、途中まで道が描かれているものの、プッツリと途切れているのです。 しかし、その先に道がまったくないとも思えず……きっと、けもの道のような小さな道があるに違いない、と考えて行ってみました。 結果から言うと、描かれていた道は、ややジャングルのような森を入って行くコースでした。 ここから入ります。道を入った時は小雨が降っていて、晴れないなぁ、おかしいな、と思いつつ歩きました。 続きをみる

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⑰与那国島で海の神様に聞いた話

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遺跡は宮殿とかそのような特別な建物の跡ではなく、人々が暮らしていた場所だったらしいです。 「遺跡があったところから下が、人々の暮らす場所だったのなら、私が今いるここは、大昔は小高い丘か山だったってことでしょうか?」 「そうだ」 そうか〜、大昔はここから古代の町が一望できたんだな〜、と海の彼方を見ていたら、神様が言いました。 「そこは特別だから、島の神でも龍でも呼べば来る」 「えっ! 本当ですか!」 さっそく、島の神様を呼んでみました。 スッと現れてくれた神様はエレガントな雰囲気の女性で、変わった冠をかぶっています。 冠の上部に挿してあるのは木の細い枝ではなく、木片? を細工したような飾りです。 初めて見る冠です。 そして、やっぱりサラサラふわふわした例の薄い生地のドレスを着ています。 この島も、島の神様は女神様なんだなぁ〜、と思っていると、 「島の神はみな女性である」と、海の神様が言います。 たしかに久高島の神様も、島の神様かどうかハッキリと確認はしていませんが、沖縄本島の大石林山で見た神様も女性でした。 石垣島の美崎御嶽では、優しい守り人の後ろにおぼろげに女性が見えていたのですが、あれは石垣島の島の神様だったのだな、と思いました。 そこからは地球の話になりました。 いろいろと質問を重ねて聞いたものをまとめますと……。 地球という星ができて間もない頃、微惑星や隕石の衝突が続いていた地表は非常に高温で、火山の噴火などもたくさんあって、とても生物が住める環境ではなかったそうです。 しかし、その時期に、神々はすでに待機していた、と言います。 やがて大気中に存在していた水蒸気が凝結して、雨となり、地表に降り注ぎます。 その結果、海洋が形成されます。 海と大陸ができた時に、神様も、海の神様と大陸の神様とに分かれたそうです。 神様に性別はありませんから、海の神様も大陸の神様も、姿は自由に選べますし、変えることもできます。 だけど……この地球は「男性と女性」「続きをみる

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⑱与那国島で新たにわかった龍の真実と金刀比羅宮

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ジャングルのような森を出て、次に行ったのは「立神岩西展望台」です。ここから歩いて登ります。この少し前は晴れていたのですが、また雲が出てきました。 300メートルくらい歩いたかな~、と記憶しているのですが自信はありません~。 車でも行けるんじゃない? と思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、展望台までこの幅のままでした。すれ違うことができないので、やめておいたほうがいいと思います。  向こう~~~のほうに見える、あれが立神岩のようです。ちょっと遠いですね。 ズームしてみました。この島のすごいところは、本当にどこからでも大きな海の神様と繋がれます。ここでもお話ができました。 反対側を見ると、崖のところに高エネルギーの場所がありました。 この先端部分です。うわー、行きたいっ! ちょっとそこに立ってみたい、と思いましたが、私の前には手すりがあります。「どんなエネルギーなのかな?」と、じーっと見ていたら……。 神様に「来るなよ」と、笑いながら言われました。 「そんな危険なことはしませんよ〜」と言いつつ、ふと見ると、手すりのすぐ向こうには人が歩いた跡があります。(下の写真です) 一瞬、手すりを越えて行こうかな、と思いましたが、この時は強い風が吹いていて、雨もポツポツ落ちていました。 神様が来るなよ、と言うのですから、危険なのだろうとあきらめました。 風がなくて、お天気も良かったら、どのようなエネルギーなのか確認しに行っていたかもしれません。  そこから車で少し行くと、「立神岩展望台」があります。 車のドアを開けて、空を見上げると、「傘はいらないな〜」と思う小雨でした。 濡れてもたいしたことないという霧雨のような降り方だったのです。 カメラだけを持ち、車を降りて10歩ほど行ったところで、いきなりスコールがきました。バケツをひっくり返したような土砂降りの雨とともに、猛烈な暴風が襲ってきたのです。 いきなりです。  ありえない天気の変化に驚きましたが、引き返して車のドアを開け、傘を出して、というあれこれするのが面倒くさく……展望台はすぐ目の前だし、サッと行って写真だけ撮ってくればいいか、と走りました。展望台に上って2枚の写真を撮り、車に戻る、そのわずか1〜2分の間に、全身がずぶ濡れです。服を着てプールに飛び込んだような濡れ具合で、車の中で着替える時に、なかなか脱げず苦労しました。頭もシャンプー直後のように、髪の毛から水滴がポタポタと落ちていました。穂高さんにお天気の回復を頼んだのに、穂高さんが見当たらないなぁ、変だな、ということは少し前から思っていたのですが、どうやら穂高さんはいない様子です。 こちらがずぶ濡れになってまで写した貴重な  展望台からの眺めです。 く~。 撮った意味あったのかな~、と思ってしまう1枚です。 その展望台を車の中から写しました。 目の前の石垣の向こうは道がちょっと下にくだっていますから、展望台は階段を登って中に入ります。 展望台に入れば雨はしのげるだろうと思ったのですが……甘かったです。 暴風が吹き荒れているので、屋根はあってないようなものでした。 幸い車にスーツケースを積んでいたため、下着からシャツ、ジーンズまですべて着替えて、次の「東崎展望台」に行きました。 さっきの雨は何やったん? と思うほど、お天気は回復しています。また霧雨しとしと状態に戻りました。 駐車場からウンチがたくさん落ちていて、馬でもいるのかな? と思ったら……。 あ! あそこにいるのは牛! 牛がこちらに気づきました。 じっと見ています。 よいしょ、っと向きを変えて…… さらに見つめています。ん?よーく見たら、右側に白黒模様のもう1頭が見えています。怖がらせるのも悪いし、というか、走って来られたら怖いので、刺激しないよう先へは行きませんでした。 ここでももちろん、海の神様にお話が聞けるので、さきほどのスコールについて聞いてみました。私が空を見た印象では、どうやらこの地域を自分のテリトリーとして守っている、特別な龍はいないようなのです。中国大陸のほうから気ままにやって来る龍、海の上を自由自在に行き来する海洋の龍が、ランダムに飛んでいます。ですから、穂高さんがやって来て晴れるように段取りをしても、中国から来た龍が雨にしたり、海洋の龍が晴れるように天気を動かしても、別の海洋の龍や大陸の龍が来てまた雨にしたり、と複雑にあれこれやっているようでした。(この日は何回か、空が明るくなって日が射していたのです) イタズラのし合いっこみたいな感じで、面白がっているのかな、遊んでいるのかな、と思い、それを神様に言ったところ……。さきほどの激しいスコールは龍同士でケンカをしたからだ、と言うのです!えーーーーーーーーっ!!!!!!!! 「神様! それは一体、どういうことなのでしょう? 龍は神獣なのにケンカをするのでしょうか?」と、お聞きすると、〝神に仕えている龍〟は戦ったり、争ったり、縄張り争いはしない、と言います。しかし、神仏に仕えていない自然霊のままの龍はケンカをするそうで、以外と気性が荒いみたいです。へえぇぇぇぇーーーーーー!!!!!!! そうなんだーーーっ!!!!! と、この島では驚きの連続です。一生分のビックリマークをここで全部使い果たしてしまいそうです。でも、よくよく考えてみれば、自然霊という存在はそういう性質なのです。神仏に仕えて「善」の続きをみる

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⑲西表島の祖納地区の御嶽にて

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西表島を車で走っていると、このような看板があって、 「うわ〜、私が今いるのは西表島なんだなぁ」と感動しました。 この島も原始感が強いです。 手付かずの自然(亜熱帯性の植物だそうです)が、なんとも不思議な「気」を発していて、古代の地球を連想させてくれます。この島の「気」は独特なもので、石垣島と近いのに、島の雰囲気は違っていました。 とりあえず、島の一番奥(北西部)に行ってみました。案内図を見てもらうと、おわかりになるかと思いますが、西表島はぐるっと1周できないのです。南西1/3の部分には道がありません。 一番奥のところへ行って、そこから東へとまわり、南下しようと考えたのです。 この時、私の西表島に関する知識はゼロに近く、マップを見ながら、もしくは車で走っていて、直感で「ここだ!」と思ったところを見よう、と決めていました。 こう書くと、直感がえらい優れている人のように聞こえるかもしれませんが……違うんです。 事前に調べる時間がなくて、行き当たりばったりと言うか、一発勝負、出たとこ勝負で取材です。(←たまにこれで大失敗をしています) 島の奥から少し北上すると、漁港と集落がありました。 〝車のナビ〟をチラリと何気なく見たら、御嶽のマークがあります。 あれ? こんなところに御嶽がある〜、と思いましたが、私としては海の神様に会いたかったので、そのまま通り過ぎました。 しかし、磁力にぎゅいーんと引っ張られる感覚があって、通り過ぎたあともいつまでも気になって仕方がありません。 そこで一旦、路肩に停車をして調べてみました。 スマホでグーグルマップを見ても、ネットで検索をしても、その御嶽の情報はどこにもありませんでした。 きっと小さな小さな御嶽で、地元の人しか知らないのだろう、行かなくてもいいかな、と先へ進もうとしたら、突然、猛烈におトイレに行きたくなりました。 ( ̄ー ̄;  …………。 時間的にもうちょっと大丈夫のはずなのに、なんでこんなに急に? と思いましたが、待ったなしの状態なので先ほどの御嶽近くまで戻りました。 そこには公衆トイレがあるからです。 「ふぅ」と、おトイレを済ませると……御嶽はすぐそこで……行ってみました。 失礼ながら、軽〜い気持ちで訪れた御嶽でしたが、敷地に入ると「うわぁ〜!」と驚くほどの神聖度でした。 拝殿は閉まっていたので、奥へと進むと……土地の「気」が古くて、歴史のある御嶽のように思いました。 拝殿の後ろにはイビがあって、その横に奥へ行く小道があります。 小道の奥には石段があって、その上にも祈る場所がありました。が、こちらはノロが祈るイビとは種類が違います。行かないほうがいいと思います。 イビの前で、「言葉が違うとは思いますが」と前置きをして祝詞を唱えていたら……。 この御嶽で祭祀をしていた歴代のノロ(西表島での呼び方がわからないのと、沖縄を含めた南の島でこのお役目をされていた方の呼び方を統一したいので、以後はノロと書かせていただきます)が、ワラワラと出てきました。 14〜15人いました。 全員女性です。 紺色の上着に鉢巻をした民族衣装の人もいれば、白い服を着た人もいます。 「ここは、神様がいるところでしょうか? それとも、祈るところでしょうか?」と聞くと、 「祈る場所である」と全員が口々に答えます。 祈る場所であり、それによって神様が降臨すると言うのです。 神様は木に降りるという続きをみる

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⑳西表島の聖域の浜と三離御嶽

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ノロ(見えない世界のノロです)の女性に教えてもらった、聖域であるという浜は祖納地区にあります。 前回書いた御嶽からすぐの場所で、車で3〜4分、徒歩で行くと12〜3分程度でしょうか。 マップで確認をしてみたら、浜の名前は書かれていませんでしたので、名称はわからないです。   私は車で行ったのですが、入り組んだすごく細い道を通るので、おすすめはできません。 浜の入口となる道路の終点は駐車できるのが2台、無理をすれば3台いけるかな〜? というスペースしかないので、こちらの意味からも、もしも行かれるという方は徒歩がよろしいかと思います。 道路の行き止まりからこのような道を入って行きます。 本当に浜辺に出られるのか……ちょっと不安になりました。 藪を抜けたらこの場所に出ました。 何の変哲もない浜のように見えますが、聖域度が高いです。 説明が難しいのですが、この場所の聖域とはノロの人たちの感覚で言う聖域で、ノロの人たちが思う種類の聖域です。ですから、この浜の近くには、かなり強力なパワーを持つ御嶽があると思われます。 この岩をぐるっとまわって向こうに行きます。 浜全体が同じ濃度の聖域ではなくて、すごいのはこのあたりの岩場です。 岩にも特徴があります。 岩の間に大昔の祈る場所があって…… 神様が宿れる(降臨できる)岩場となっています。 私が来た方向です。向こうの突き出た岩場のところから浜に出ました。 よく見ると、岩の模様が美しくて、 長く観察しても全然飽きません。 海の中にも大きな岩があります。 空中に突き出ているこの岩に登って裏側へも行ってみました。 この岩場の海水は、海の〝聖水〟となっています。塩が入っている分、浄化する力も強いです。 水が透明で、見た目にも美しい聖水です。 「すごいな〜」としばらく岩場の周辺を観察しましたが、やはり最初にご挨拶をしたいのは海の神様なので、先に海の神様を呼んでみました。すると、与那国島で会った神格の高い大きな海の神様が出て来られました。神様のお話では、私の背後に南の島のあちこちのノロがたくさん集まっている、とのことです。そのノロの人々が興味津々で私のすることをじっと見ていると言います。「そ、それは……私をよく思っていないから、でしょうか? 」神様によると、昔の離島の住民は外部から人がやってくると、侵略されるかもしれない、島の文化を壊されるかもしれない、病気だの悪霊だの良くないものを持ち込まれる可能性がある、と不安に思ったそうです。守り人も昔の人間が少なからずいるため、「島民以外の人間は島の神様を敬わない失礼なやつらが多い、けしからん!」という意識があるそうです。それで無条件に反発をする守り人もいるし、御嶽に足を踏み入れたら烈火のごとく怒る守り人もいるのだそうです。なるほど、と思った私はそこで、祖納の御嶽で話したような内容を、私の背後にいるノロの方々に向かってお話をしました。「御嶽の仕組みを知らない人は、わからないせいでズカズカ入ってしまうことがあると思います。私も沖縄に行った時は御嶽の仕組みをまったく知りませんでした。だから御嶽で、してはいけないことをしてしまったかもしれません。失礼があったようにも思います。今思うと、守り人に対して申し訳ないことを致しました。しかし、あらかじめ、ちゃんとしたシステムを教えてもらっていたら失礼もなかったと思います。御嶽のことを紹介するというお役目、お伝えをするお役目を私にさせていただけないでしょうか」そう言って頭を下げると、ノロの集団の上に1名、女性が現れました。明らかに他のノロとは違っていて、どうやらこの方は古い時代の人のようです。神様修行もされているみたいです。ノロの親分と言いますか、ノロ全員をまとめる代表的な立場の方に見えました。その代表が言います。「お前をノロと認めよう」「えっ! 本当ですか!」代表の女性は、海水の中にあるサンゴ石を指し示し、そのサンゴを証続きをみる

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㉑サンゴのお話

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少し前に、サンゴは持ち帰ってはダメですよ〜、ということを書きました。 その後、「知らずに持ち帰ってしまいました」というメッセージが多く届き、その数にびっくりしました。 皆さん、まったく悪気なく、というか、むしろ南の島が大好きだからという好意的な気持ちで「記念に……」と持ち帰られています。 えっと、まず、ご存知の方もおられると思いますが、サンゴの石(死骸)の持ち帰りは禁止されています。 これはそのことをお知らせしている、沖縄県のホームページです。 http://www.pref.okinawa.jp/site/norin/suisan/gyogyo/sango.html 内容をよく読むと、 「2 折れて海域に落ちているもので(生死は問いません。)、原形をとどめているもの(砂状、れき状、石状等の死サンゴは、除きます。)も採捕禁止です。」 と書かれています。 法的な面から言うと、原形をとどめていない、砂状、れき状、石状等の死サンゴは問題ないと思います。 しかし……別の意味で、やめておくことをご提案致します。 祖納の浜で、サンゴには精霊が宿っていることがある、だから神聖なのだ、と教わりました。 小さな精霊が宿っている南の島のサンゴは、〝その島に〟いるべきものです。 もちろんサンゴ石の全部に精霊が入っているわけではなく、その数はそんなに多くはありません。 与那国島の浜で、私はいくつかのサンゴ石を手に取って見ましたが、私が見たものの中には精霊が宿っているサンゴはありませんでした。 ですから、サンゴ石のかけらは、ほとんどが心配ないと思って大丈夫です。 けれど……もし……、もしも精霊が入っているサンゴ石だったら、その精霊は島に帰りたがります。 いただいたメッセージの中には、サンゴを持ち帰った直後から体調が悪くなり大変な目にあいました、と書かれているものがありました。 サンゴを持ち帰った場合、たたりとか、呪いなどで、体調が悪くなるのではありません。 「島に帰りたい!」と思った精霊が、 「島に戻してほしい」 「そのことに気づいてほしい」と、障りを与えるのです。 これはご先祖様と一緒です。 良いことを起こす方法では人間は深く考えないからです。 障りがあると、どうして? 何が原因? ああだろうか、こうだろうかと、いろいろ考えを巡らせます。 そこで、あ! おじいちゃんの年忌を忘れていたわ〜、と気づくわけです。 ご先祖様も精霊も本来なら障りなど与えたくないのです。 しかし、それではわかってもらえない、何とかして気づいてもらうにはこの方法しかない、という苦渋の決断なのですね。 過去にサンゴを持ち帰って、その直後に何の障りもありませんでした、という方は、精霊が宿っていないサンゴを持って帰ったと思われます。 ですので、この方は大丈夫です。 そのまま持っていても問題ありません。(原形をとどめていない、砂状、れき状、石状等の死サンゴの場合です) サンゴを持ち帰っ続きをみる

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㉒ノロに認定される、ということは

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※このシリーズ、21回くらいで終わる予定でしたが、すみません、あと4〜5回続きます。 違うお話を読みたいと思われている方はもう少しだけお待ち下さい〜。 ノロの代表の女性に、「お前をノロと認めよう」と、認定してもらったところまでを書きました。 そのおかげで、三離御嶽で会った守り人には「御嶽に入ってもよい」と特別扱いをしてもらえ、お話を聞くことができました。 詳細は省きますが、車のタイヤが側溝に落ちる寸前で助けてもらったりもしました。 その日の夜のことです。 思いっきり熟睡していた私は、誰かがくすくすと笑う声でぼんやりと目が覚めました。 ふと気づくと、私の顔を笑いながらのぞきこんでいる人がいます。 誰だろう? と思っていると、「寝てる?」と、その人が声をかけてきました。 そこでぱっちり目を開けてみると……。 私の周りには、女性が20人ほどいます。 「え? な、なにごと !? 」とびっくり仰天です。 20人の女性はノロ? のようで、たき火を囲んでいます。 3次元で見える世界はホテルの一室ですが、空間が重なっていて、ノロの女性たちがいるのはどこかの御嶽です。 イビの前でたき火をしているのです。 たき火を囲んで全員が輪になっており、私にも入るようにと勧めてきます。 輪に加わると、1人1人が順番に余興をしているところでした。 歌ったり、踊ったり、出し物はいろいろです。 全員がとっても楽しんでいて、余興の自分の順番が早く来ないかな、とみんなワクワクしています。 私の隣の人の番になり、その人はいきなり「じゃんけんぽーん!」と私に向かって言います。 とっさのことで私が天に向かってグーを突き出すと、その人もグーを出し「おあいこだね〜、おあいこだから、次の出し物は識子さんだよ」と言うのです。 「は? せっかく自分の番だったのに? しかも次は私の番って決まってるのに、なんでじゃんけんしたん? もったいなくない?」と、私が目を真ん丸にして聞くと、なぜかみんな、大爆笑をします。 そこにいる全員が友好的で、すべてのことが楽しくて仕方ないといった雰囲気なのです。 どうやら私を歓迎する宴のようでした。 その後、トークタイムとなり、いろいろな話をしていると、誰かが「離婚して、1人になって寂しくない?」と私に聞きました。 「寂しい? いやいや、全然! 1人は気楽だし、自由だし」と答え、「あ、でも、力仕事とか、パソコンでトラブルがあった時は元夫がすぐに来れないから、そこが不便かな〜」と言うと、 「これからは時代がどんどん進むから、大丈夫になるよ」と言われました。 そうか、AIとかロボットとか、いろいろと進化していくんだろうなぁ〜、と思ったところで、ハッキリくっきりと覚醒した私は現実界に引き戻されました。 その理由は……ラップ音です。 部屋中に鳴り響いていたからです。 威嚇するような、ビシ! バシ! という音ではなく、柔らかい、パタ! パタ! という音で、音量もそんなに大きくありませんでしたが、〝ラップ音〟です。 時計を見ると、夜中の2時半をまわったところでした。 ノロの仲間にしてもらったので、歓迎をされていることはわかります。 しかし……歓迎の宴をしているその時間が問題です。 丑三つ時なのです。 そして、部屋に響くラップ音……。 成仏していない幽霊の証拠です。 歓迎をしてくれているのは、どうやら幽霊のまま、御嶽を守っている人たちのようでした。 「あれ? これってやばいんじゃ……」と思いましたが、眠気に勝てなくてそのまま寝てしまいました。 すると、また夢の中で歓迎をされます。 今度は、ものすごーく日焼けをした60歳くらいの男性が(漁師のようで続きをみる

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㉓ノロ認定の取り消し

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幽霊であるノロの人、御嶽の守り人たちに歓迎されてはじめて、「ああ、こういうことだったのか」と、南の島の信仰のいろいろなことがやっと詳しく見えてきました。 とにかく認定を取り消してもらうことが先決なので、朝イチで朝食を食べて、すぐに出発しました。 取り消してもらえなかったらどうしよう、と不安だった私は、祖納の浜に行く途中にある「古見岳」という、神様がいそうな山に寄り道をしました。 登山口を入って歩いて行くと、川があります。 川幅が広くて浅そうに見えるのですが、ところどころ深くなっており、ジーンズをたくし上げても濡れるかも……という川でした。 冬に渡るのはきついかな、とそこで神様にご挨拶をすると、山岳系の神様が山から降りて来られました。 ああ、良かった、神様がいてくれて、と思い、事情を詳しく説明をすると、「約束を返してから、もう一度ここに来なさい」と言います。 霊との約束を返したあとで、禊(みそぎ)をして帰るとよい、とのことでした。 神様によると……私の後ろには、ぞろぞろと48人の女性(ノロだけではないそうです)がついていて、プラス、まだ子どもの女の子も1人いる、とのことです。 「そんなにたくさんの人が! ですか!」  (と言ったあとで、心の中で、ひ〜え〜!  と叫びました。声に出すと霊の人に聞こえてしまって失礼なので、心の中で、です) 「このまま東京に戻っていたら、この人たちを連れて帰っていたのでしょうか?」 そう質問をすると、霊は島から出ないけれど(西表島だけでなく、他の南の島の霊もいたそうです)、 南の島の霊のネットワークのようなものを身につけたまま帰ることになっていた、と言われました。 そのネットワークをつけたままで遠く離れると、霊とのつながりに引っ張られるため、体調を悪くしたり、病気になったりするそうです。 そこまで聞いて、一刻も早く祖納の浜へ行かなければ、と古見岳をあとにしました。 祖納の浜に向かいながら、もしも……「すまぬが、認定は取り消せない」と言われたら……と考えました。 そうなったら、移住するしか方法はないなぁ、ということも真剣に考えました。 これは霊の人たちが悪いわけではなく、認定しようと言われて、よく知らないままに受け入れた自分の責任です。 必要なものを持参して浜を訪れると、前日よりも潮が満ちていてビビりました。 やっばー!  聖なる場所へ行けなかったらアウトだ、と急いで奥へ行くと海水の高さはギリギリでした。続きをみる

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㉔南の島とお地蔵さん

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ノロの認定を取り消してもらったあと、海岸を歩きながら代表の女性と少しお話をしました。 そこで「どうして、多くの人が霊のままなのですか?」と質問をしてみました。 南の島の人々は信仰の違いで、もともと〝成仏する〟という考えをほとんど持っていなかったそうです。 そのため、本人がこのままでもいいと思っている霊もいるし、成仏の仕方がわからないから霊のまま、という人もいるとのことです。 どうして幽霊が御嶽にいるのか、そこを説明しますと……。 亡くなってすぐに御嶽に行き、そのままそこで過ごしていて成仏するチャンスを失っているパターンが多い、ということでした。 霊本人は、そろそろ向こうの世界に行かなければいけないと、うすうす気がついているけれど、 「御嶽を守らなければ!」「ここにいなければ!」 という念で凝り固まっていて(責任感とか使命感とかそういう念です)、その念がずっしりとした重石となり、上に昇って行くことができないそうです。 私が出会った石垣島の「天川御嶽」の守り人の老人がまさにこのタイプだと教えてくれました。 そうか、あのおじいさんはそんなに強い使命感を持って、あの御嶽にいたのか……と思うと、議論をしたことが申し訳なく、「悪いことをしてしまいました」と、代表の女性に謝罪しました。 すると、代表の女性はにっこりと微笑んで、あれはあれで良かったのだ、と言います。 頭痛でガンガンに攻めてきたおじいさんでしたが、「こいつ(私ですね)の言うことにも一理ある」と思ったその後で、おじいさんは深く考えていたそうです。 物事を一方からしか見ていなかったことに気づき、反省をし、考えを改めたところで……おじいさんのガチガチに固まっていた念は、少しずつ溶けてゆるんでいったそうです。 念を柔らかくゆるませることができたため、最終的におじいさんはその念を手放すことができた、とのことでした。 今は成仏をして、天川御嶽にはいないそうです。 いずれおじいさん本人が、自分で気づいて成仏をしていたのでしょうが、「礼を言う」と代表の人がお礼を言ってくれました。 おじいさんは魂のメンテが済むと、その先は自分で選べます。 輪廻転生の道に行く、しばらく霊界で過ごす、霊界で仕事をする……天川御嶽に戻って御嶽を信仰している人々を守る、という道も考えられます。(成仏をすれば、観光客にイライラと障りを与えることはなくなり、一段高い場所から守る存在になります) 成仏したことを聞いて、ああ、良かった〜、と心底そう思いました。 そこで……。 差し出がましいかな、出しゃばりすぎかも? と思いながらも、さらに聞いてみました。 「他の霊の人たちを、成仏させてあげなくてもいいのでしょうか?」 代表の人はちょっと困った顔をして、成仏させてやりたくてもやり方がわからない、と言います。 「あの〜、非常に差し出がましくて……余計なお世話だと思うのですが……もしも、成仏をしたいという霊がいるのなら、私、強いお地蔵さんの知り合いがいるんです」 「???」 「お地蔵さんにお願いをすれば、向こうの世界に連れて行ってもらえます。成仏できます」 「それは……どうすればよいのか?」 「霊の人に、成仏する意味を説明していただけますか? 霊をやめれば、好意を持っている人間に知らず知らずの間に障りを与えてしまうこともなくなるし、良いほうの力を使って御嶽や地元の人々を守ることができます。そのことを霊の方々に理解してもらって、では成仏しようかな、と心の準備ができた人がいましたら、その方々をここに集めて下さい。お地蔵さんを呼ばせていただきます」 私が、南の島はすごいな〜、と思ったのは、見えない世界における特殊性です。 普通は、成仏した人の声や神様修行をしている人の声は、幽霊には届きません。 幽霊からすると、声が聞こえないだけでなく、姿も見えないのです。 幽霊という存在からは上のほうは見えない、聞こえない、となっています。(中には例外もあるのですが、一般的にはそうです) しかし、不思議なことに、南の島の「ノロネットワーク」「御嶽ネットワーク」では声が届くのです! なんでだろう? どうしてかな? と仕組みを知りたかったのですが、そんな状況ではなかったのと、多分、代表の女性からすると当たり前のことで、質問をされても困る、となるかもしれないので自粛しました。 ネットワークがすでに切れてしまった私には見えませんでしたが、海岸にはたくさんの幽霊が集まっていたようです。 そこで、お地蔵さんの姿かたちを説明し、お地蔵さんが来たらどうすればいいのかを伝えました。 私が強いご縁をもらっているのは恐山のお地蔵さんです。 恐山におられるお地蔵さんは、お地蔵さんとは思えないほど強大なパワーをお持ちです。 そのお地蔵さんを恐山からお呼びすると、とても大きな体でやって来られました。続きをみる

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㉕御嶽とは

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これは私が実際に現地に行って、多くの御嶽に入らせてもらい、自分の目で見て、さまざまな体験もして、南の島のあちこちで見えない世界の人にもお話を聞いて、知ったことを書いております。 個人的見解になります。 そこをご理解いただいた上でお読み下さいますようお願い申し上げます。 *~*~*~*~*~*~*~*~ 御嶽は、ひとことで言えば、〝守られている場所〟です。 本土の神社やお寺と同じように考えるのは間違いであり、その仕組みはまったく違っています。 癒されるとか、恩恵がもらえるとか、パワーやエネルギーを充電してもらえるとか、そのような場所ではないのです。 見えない世界で御嶽を守る人は、成仏した人もいれば、幽霊もいます。 その方々が〝真剣〟に、〝全力〟で守っている……それが御嶽です。 守っている理由は「神聖なところだから」です。 この「神聖」という言葉は、私たち本土の人間が思う意味とは少し違っています。 (私だけかもしれませんが)神聖というと、神様仏様がいるような、神がかった素晴らしく清らかで、波動の高いキラキラした場所、と思ってしまいますが、御嶽で言う「神聖」はそうではなく、どちらかと言うと「聖廟」とか、「御陵」とか、そっち方面の雰囲気を指しています。 亡くなって長い年月が経った人、長い年月に渡ってずっと信仰され続けてきた人の「お墓」にある、聖地化された空気に近いのです。 御嶽は祈りの場所であり、本土にある神社のように、そこに神様が常駐しているわけではありません。 私は、神様が常にいる御嶽もあるのだろうと勘違いをしていました。 さらに、御嶽では簡単に誰でも交信ができるものだと思っていました。 どちらも間違いでした。 神様を〝御嶽に〟降臨させるのは、「ノロが祈って」「ノロが呼ぶ」という手順が必要なのです。 木や岩などに降臨してきた神様に、「ノロが願いを言う」それを「神様に聞いてもらう」というシステムです。 ですから、いくら霊能力があっても、呼ぶ方法がうまく合致しない場合は、御嶽に神様は降りて来てくれません。 そういう仕組みになっている場所だからです。 御嶽は、〝神様〟を信仰しているのですが、神社とは信仰自体がまったく違っています。 大きく異なる点は、神様を降ろすその同じ場所に、ご先祖様が結構な数で集まっている、ということです。 御嶽そのものを守る、御嶽を通して地元民や子孫を守る、というご先祖様方は、ノロだった人もいますし、近所に住んでいた人、南の島出身の人などさまざまです。 全員がその地のご先祖様なのです。 「御嶽を守らなければ」「子孫や地元民を守らなければ」という意識があり、さらに自分の家系のご先祖様もここにいる、という人もいて、それでお墓ではなく御嶽にずっといるみたいです。 さきほども書きましたが、成仏した人も幽霊もいますから、成仏した人のみの御嶽、成仏した人が多いところは気持ち良く感じる御嶽となっていて、障りが出ることはありません。 幽霊のほうが多くいるところは、幽霊側にまったく悪気がなくても、幽霊自体の波動が低いせいで心霊スポットのような感じになっています。 御嶽を訪れて体調が悪くなったという人は「波動の低い霊気にあたったから」で、御嶽の祟りとか、呪いとかそのような恐ろしいものではありません。 もしも、御嶽で何か失礼をしでかして叱られてもその場限りです。 本土に帰ったあとあとまで、追いかけてきて、しつこく叱る、ということはないです。 幽霊は本土までついてきたりしませんが、霊感が強い人は南の島を離れても、しばらくはその影響に悩まされます。 叱られるのはまだいいほうで、見えない世界で入ってはマズいイビにうっかり入ったり、凝縮されたような濃すぎる(適切な言葉がありません)祈りの場に入ってしまうと、守り人に気に入られることがあり、そうなるとあとが大変です。 イビに入ってしまったら、人によって背負わされるものが違うというのは、霊能力がある人は御嶽を守る仲間に誘われる可能性があるからです。 イビの中に入るということは、御嶽を信仰する意思アリ、と見なされます。 自分では「私には霊能力はありません」と思っていても、向こうから見れば、まだ開発されていない眠った能力でも、そこはハッキリとわかります。 その人の性格なども見て、「是非、仲間に来て〜!」と、誘われることもあるのです。 男性は安心かと言うとそうではなく、守り人の仲間に誘われる可能性があります。 南の島の人々は、「仲間」と認めると、垣根を取っ払って、古くからの友人のように、または親兄弟のように、こちらを全面的に信用し、仲良くしてくれます。 受け入れる、と決めたら、とことん受け入れる、それが南の島の見えない世界の方々です。 純真なのです。 記事に書きましたように、御続きをみる

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