これは仏教に詳しい、仏像に詳しい人だったら、「そんなん知ってますよ~」というお話ですが、ちょっと書いてみようと思います。 お不動さんが右手に剣を持って、左手に羂索(けんさく)を持っていることは皆さん、ご存知だと思います。 剣は「利剣」といい、煩悩や邪悪なものを打ち破る、仏様の智慧だそうです。 羂索は、衆生を救い取る(悪い心をしばる)ことを象徴するものらしいです。 で、お不動さんの背中の炎ですが、これは「迦楼羅焔(かるらえん)」という名前があります。 カルラというのは霊鳥で、口からガーッと火を吐き、なんと! 龍を食べるそうです。 厄災をもたらす毒蛇や悪龍を食す、ということになっているのです。 すごい鳥ですね。 仏教では仏法を守護する八部衆の一つとされるそうです。 このカルラが吐く炎がお不動さんの背中の炎である、もしくは、炎はカルラの姿そのものである、ということで、炎の中にカルラがいる仏像があるのです。 それを続きをみる
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