阿寒岳神社はこのあたり一帯の地域の神様です。 社殿の前で祝詞を唱えると、走るようにして出てこられました。 そのお顔が、ものすごーーーく嬉しそうなのです。 極上の笑顔でニコニコしています。 ここの神様は、大昔の人間が神様になったタイプで、最初にこの土地に暮らし始めた人だそうです。 私に「よく来てくれた!」と言って、本当に大歓迎をしてくれました。 「私を知っていらっしゃるのですか?」 「知っている」 詳細は教えてくれませんでしたが、お前を知っている神はいる、と言います。 お稲荷さんの世界で知られていることは、他の神様に聞いたことがありますが、ここは普通の神社なので驚きました。 私が行くと、人々に伝えたいことが伝わる、普通に会話ができる、と知って下さっているみたいです。 で、光栄なことに、「やっと来た!」みたいな感じで、とても喜んでもらえました。 その歓迎具合から、ここの神様はきっと、長い間人々に伝えたいことがあったに違いない、と思いました。 「そこまで歓迎していただけるということは、神様は、何か人々に伝えたいことがおありなのですね?」 そう聞くと、神様は純粋に驚いた様子で「へ? 」みたいな雰囲気を出して、 「ない」 と言います。 あ、ないんだ~ と思うと同時に、神様が現在、とてもお幸せである、ということがわかり、ほっこりしたあたたかい気持ちになりました。 この神様は、地元の人に大切に信仰されていて、そのことをありがたく思っているそうです。 ただ……神社に来て話をする人がいないので、そこだけが、たま~に寂しいと言っていました。 神様に、こんなことがありました、あんなことがありました、と普通の話をする人がいないそうです。 それで、ベラベラしゃべりまくる私が来たことを喜んでくれたのでした。 神社でおしゃべりをすることは大事だな、と改めて思いました。 私はどこの神社に行っても、質問続きをみる
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