前回のお話で……あちらの世界に行ってしまったら、神様を呼んでも来てもらえない、というところにショックを受けた方がいらっしゃるかもしれません。 説明が難しいのですが、人間は死んで成仏をしたら、「神様に頼る」ということがなくなります。 生きている間は、つらいことや心配なこと、うまくいかないことなどが、たくさんあって、神様に助けてもらうしかない、という場面が少なくありません。 人間の力では、もうどうしようもできない、ということは意外と多いように思います。 けれど、あちらの世界に帰ったら、そのような「苦悩」とか「心配」とか「うまくいかない」とか、そういうものがなくなるのです。 成仏をしたら、人によってそれぞれのコースがあるのですが、一般的に言って多くの人は、ひとまず、〝ご先祖様〟という存在になります。 子どもや孫などの子孫を守るご先祖様になるわけですね。 で、「あっ! 今日は息子が危ない日だ! 事故に遭うかもしれない」という日があったとします。 その時に、ご先祖様である自分が、「神様にお願いをする」とか、「神様を呼んで何かしてもらう」ということはありません。 なぜなら、ご先祖様になっている〝自分〟が息子を守るべきだからです。 ご先祖様になっていれば、神様の力に頼らなくても守ることができます。 「お願い事」を神様に何とかしてもらう……というのは人間がすることで、亡くなってあちらの世界に行くと、必要がないと言いますか、これはもう単純に〝しない〟のです。 お願いをするとか、願掛けをするとかじ続きをみる
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