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Channel: 桜井識子オフィシャルブログ「~さくら識日記~」Powered by Ameba
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五島さん 〜長崎⑦〜

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4人が無事に成仏をして、広場がキラキラとした聖地になったあとで、五島さんがものすごく頭を下げてお礼を言います。 ありがとう、を何回も何回も言うのです。 なんだか申し訳なくて、「お礼は私じゃないですよ~、お地蔵さんには私からちゃんとお伝えしておきますね」とお答えしました。 五島さんをはじめ、他の方々は成仏しているので、苦しんでいる4人に何をしてあげればいいのか、どうすれば救えるのか、わからなかったみたいです。 成仏していない、という状況がよくわからないようでした。 みんな、4人を心配して、ここにいたようです。 まさか置いていくわけにはいかないし、でも声は届かない、どんなに手を差し伸べても気づいてもらえない、ということで途方に暮れていたそうです。 「キリストは助けてくれないのだろうか?」と思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、キリストは神様なので、助けたくても助けることができません。 日本の神様と同じです。 このあと「日本二十六聖人記念館」を見学して、「聖フィリッポ教会」に行きました。 シンプルですが、ほのぼのとしている教会です。 キリストにお願いをすると、静かに降りてこられました。 二十六聖人や、ここで亡くなった信者の方々のことをあれこれ考えていたので、ストレートに質問をしてみました。 「踏み絵をどう思われますか?」 キリストはとても悲しそうな表情で、自分は踏まれても全然かまわない、と言います。 当時のクリスチャンの方々に、 「つらい思いをしてはいけない(拷問や処刑のことです)、何度でも、私の顔を踏みなさい」と、語りかけたそうですが……届かなかったようです。 踏み絵を踏んでも、その人の信仰が曇ることはないそうです。 踏んでしまったあとで、踏んだことを後悔する人もたくさんいたとのことですが、それも、まったく後悔すべきではない、それで命が助かったのなら私は嬉しい、と言っていました。 殉教について聞いても、キリストは生きてほしかったみたいでした。 最後に、広場に戻って、ベンチに座り、五島さんとお話をしました。 「五島さん、今からどうされるのですか?」 「堂崎教会に行って、人々を守る」(願いを聞いたり、話を聞くことを言っているようでした) 他の方々もゆかりの教会へ行って、人助けをしようと言っているそうです。 キリストの眷属になって、お仕事を手伝うとかはできないのかな? と思ったので、そこを聞いてみたら、「わからない……」と言います。 何をすればいいのか、キリスト教の世界の仕組みというか、システムがどうなっているのか、まだわからないそうです。 処刑後にずっと、成仏していない仲間をなんとかしなければ! 助けなければ! と続きをみる

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