お墓参りに持って行く植物は地方によって違うと思いますし、宗派によっても違うと思います。 私の両親の故郷では、お墓にはシキミを持って行きます。 父方のお墓と母方のお墓は、距離的にはかなり離れていますが、どちらの墓地でもお花はほぼ見かけません。 地域的に、墓前にはシキミをお供えする、となっていて、お店もシキミをたくさん置いています。 シキミとはどのような植物かと言いますと、ぱっと見は榊に似ています。 榊立てに入れた榊の葉はシャンと立っているのに対し、シキミはシナッとしている感じです。 このような葉っぱです。NHK出版さんの「みんなの趣味の園芸」というサイトから写真をお借りしています。https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-903シキミの詳しい説明はこちら ↑ でどうぞ。 どうしてこのような質素な植物が墓前に? と、シキミに馴染みがない方は疑問に思われるのではないでしょうか。 ご存知の方も多いと思いますが、密教ではシキミが使われます。 というのは、日本では青蓮華(しょうれんげ)という、仏様の目にたとえられる植物(経典にもよく出てくるそうです)が手に入らなかったので、空海さんが密教修法を行なう時に、シキミで代用をしたそうです。 それで仏花となったらしい続きをみる
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