前回、ルーブル美術館のことをお伝えしたところ、いろいろなメッセージが届きました。 そのなかに、【勝利の女神であるニケの彫像「サモトラケのニケ」について】と、書かれていた方がおられました。 サモトラケのニケ……初耳です。 それってなに? と検索をして、「へぇ〜!」と知ったので、ついでにお伝えしておきます。 ブリタニカ国際大百科事典によりますと……。 ヘレニズム期の大理石彫刻。前190年頃の制作。空から舟のへさきに降り立った有翼のニケ(勝利の女神) を表わす。頭部と両腕は失われている。1863年サモスラキ(サモトラケ) 島で発見。ロゾス島の人々が,シリアのアンティオコス3世に対する戦勝を感謝して,サモスラキ島のカベイロス神域の近くに立てた像と推定される。 で、ネットでその写真を見て……「ああ、それで!」と納得しました。 これですね、ニケさんの彫像は。 階段の踊り場にありました。 腕と顔が失われている彫像です。 1枚目の写真を見ておわかりのように、見学者が熱心に見ているでもなく、写真にたくさん撮っているようでもなかったので、有名な像とは知りませんでした。(数名が像の向こうから見ています) 結構、素通り状態だったのです。 しかし、現場で見て、「なんだろう? なんだか力強いパワー持ってるなぁ」と思いました。 飛翔するパワーというか、大空に羽ばたく力を秘めているのです。 腕も顔もありませんから、「写真は撮らなくていいんじゃないの?」と、正直そう思ったのですが、逆らえない引力というか、磁石のようなオーラがありました。 で、無視できずに撮影したのです。 「え? サモトラケのニケを知らなかったって……あの続きをみる
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