ずいぶん前に母から聞いたお話です。 祖母に降りた神様にある相談をしたところ、「ちょっと大阪まで行って、見てこよう」と、神様は快く答えてくれたそうです。 で、しゅ~っと行かれたそうですが、ほどなく戻ってきて…… 「(その場所を)探すのに苦労した」と言ったそうです。 祖母の家は広島県の田舎町にあったので、神様はのんびりした景色の田舎から、都会の大阪へと行かれたわけです。 住所を知らなかったうえに、大阪の街があまりにもゴチャゴチャしていて……見つけるのに苦労をしたとのことでした。 この神様は、祖父母の家の神棚に入っていた神様ですから、神社のご祭神ほどの、強い力は持っていません。 なので、若干多めに、労力を費やさなければいけなかったのだと思います。 神様には神格というものがあります。 格の高い神様から、まだ低い神様までさまざまな神様がおられます。 神格が高くなると、性質が非常に穏やかになり、丸くなる傾向があります。 しかし、神格が高いのに厳しくクールな神様もいますし、まだ神様になりたての、低い神格でもとっても優しくて、すごーーーく親切な神様もいます。 ですから、性質に関しては一概に言えないのですが、使える力の種類やその強さなどは神格によって違ってきます。 さきほどのお話で言えば、詳しい住所をまったく聞かなくても、たとえゴチャゴチャした大阪のど真ん中でも、スッと一発で見つけられる神様がいます。 「え〜っと? 続きをみる
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