「あれ? 識子さん、宿るものの話のはず……ですよね? 期待して来たんですけど~」という声が聞こえてきそうですが……。 絵馬の書き方を、ですね、神田明神の将門さん神様にお聞きしておりまして……。 まぁ、でも、神田明神のお話を書く時に書けばいいか、と思っていたのですが、「いや、待て、これが良くないのかも?」と気づきました。 日々、たくさんの質問をいただいておりますが、中には「あー、すみません、それはもう書いているんです~」というものが少なくありません。 でもそれは、ちゃんとしたタイトルで書いているのではなく、まったく関係がないブログ記事や、全然違う話題の本の中に、サラッと書いていたりするのです。 ですから、見つけにくいのは当然で、書いた本人ですら、時々「えっと……どこに書いたっけ?」となります。 話題が絵馬になっている今、聞いた話もついでにここで書くべきだな~と思うので書いておきます。 あ! その前に! 絵馬の、家での飾り方についてもちょっと……書き加えておきます。 絵馬は基本、〝立てて〟飾ります。 べたーっと台の上に平置きにしたら縁起物になりません。 一番いいのは、神社で絵馬を掛けているように紐で吊り下げて、絵馬自体が風で動けるように、余裕を持たせた状態です。 壁に押しピンを刺して、そこに紐を引っ掛けるとか、そういう飾り方です。 「購入してから自宅に戻って飾るまで、床につけないほうがいいのでしょうか?」と、悩まれる方がいらっしゃるかもしれません。 つけないほうがいいです。 「旅の途中で買うと、それって、すごーく難しいんですけど~ 」となると思いますが、ずっとリュックなどに入れておき、座るときもリュックは椅子や膝の上に乗せ、床には置かないようにすれば大丈夫です。 「リュックの中で、他のものとぐちゃぐちゃになって、神社で入れてもらった外袋の紙がシワシワのクシャクシャになるんですけど~」 ……というのは、まったく問題ありません。 「一緒に入れてたペットボトルの水滴で、外袋の紙が濡れてしまいました。絵馬にも染みています」 ……というのも、全然構わないです。 床に置きさえしなければ大丈夫なのです。 ちなみに、ペットがいるお宅でもお稲荷さんをはじめ、神様や眷属は来てくれますから、こちらも心配はいりません。 さて、神田明神で聞いた絵馬のお話です。 神田明神の境内は現在、工事中で、前回お邪魔した時と境内が変わっていました。 授与所の前にベンチがあって、そこに座って「ふ~」と休憩をしていたら、目の前に絵馬掛け所がありました。 見るとはなしに見ていると、なにやら上手なイラストが描かれたものがたくさんあります。 みなさんプロ? というクオリティの絵があっちにもこっちにも掛けてありました。 すごいなぁ、とさまざまなイラストを見ていると……将門さん神様がこう言いました。 「絵馬に願いを書くのは、絵のほうがいいぞ」と。 「え? そうなんですか?」 将門さん神様によると、神様は絵馬に書かれた〝字〟をいちいち読んでいるのではなく、絵馬に乗っている念と言いますか、絵馬に保存されている願望を見る(感じる・知る)のだそうです。 絵を描くのは、字を書くよりも時間がかかるため、本人の心の内が強く記憶される、こもる、と言います。 「字」は、さらさらさら~っと書いておしまい、なのでアッサリとした薄い念しか乗っていないそうです。続きをみる
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