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先日、久しぶりに豊国廟へ行ってきました。
取材で京都をまわっていた時に(3月上旬です)、ちょっと寄りたいな~とは思っていたのですが、どうしても時間の調整がつかず……。
結局、そのまま参拝をしないで帰ったのでした。
読者の方から、「豊国廟に行きました!」 というメッセージをいただくたびに、「私も行かねば!」 とずっと思っていました。
多くの人に優しい思いやりをもらって、秀吉さんはさぞかしお喜びだろうと思うと、早く会いたい~、とワクワク感でいっぱいでした。
その日は朝からしとしとと小雨が降っていて、ツルリンッと滑りそうな長~い石段を注意して上り、上りつつご挨拶をしていると、秀吉さんが迎えに降りてきてくれました。
いきなり本題というのも何なので、会話の取っ掛かりとして 「今、NHKの真田丸という番組で、秀吉さんが描かれているんですよ~」 という話をしました。
「秀吉さん役の人はこんな感じの服を着てるんです」
頭の中でその服装を思い描いて、 「本当にこんな豪華な服を着ていたのですか?」 と、質問をしてみました。
すると、「着ていた」 と愉快そうに笑います。(廟の秀吉さんは質素です)
へ~、そうなんですね~、すんごい豪華ですよね! と言うと、なんとも言えない照れたような恥ずかしそうな笑顔を見せていました。
派手なことがお好きですものね、と言うと、派手好きだということもあったけれど、服は衣装係(?)の者がいて、その係が整えていたのだそうです。
係の人が豪華な生地を選んで着物作り、それを差し出されて、秀吉さんはただ着るだけだったそうです。
それはその人の仕事である、と言っていました。(だから文句は言わずに着た、みたいなニュアンスです)
食事は食事の係がいたし、身の回りのことは自分がいちいち指図をしなくても、その係の者がすべて整えていたのだそうです。
さらに、諸大名よりもワンランクもツーランクも上の良いものばかりを着ていると、そこで差がつく、大名たちは豊臣秀吉の権力、財力を思い知る、とも言っていました。
ただ単に派手好きだからキラキラした服を着ていたのではないのですね。
農民出身の秀吉さんですから、そのような形で権力を示す必要があったのかもしれません。
そんな話をしていると、頂上の廟についたので、改めてご挨拶をしました。
「運玉」 の存在と育て方を教えてもらったお礼を言い (詳しいことは 「運玉」 という本に書いています) 、私の運玉の報告もしました。
そこで、ふと、秀吉さんの運玉ってどんなん? と思い、見せて下さい、と言うと目の前に出してくれました。
皆さん、秀吉さんの運玉は、ですね! なんと! 宝石が埋まっていました!
色とりどりの美しい宝石がちりばめられていたのです。
ルビーとかアメジストとか、黄色や水色や種類も豊富な宝石です。
それは自分で意識して埋めたわけではなく、自然と入っていったのだそうです。
そうか、天下を取るような運になる人はこのように成長するのか、と思いました。
しかもですね、秀吉さんは袋に入れていませんでした。
蓮台(仏像が載せられているハスの花の台座です)に載せているのです。
その蓮台も花が開いて、中央がちょっとくぼんだような形になっていて、その中央に置いていました。
色は実際のハスの花のようなピンクでした。
運玉は袋に入れて大事に育てますが、育てる期間が終わると、出しっ放しでもオーケーのようです。
秀吉さんの場合、中の宝石がキラキラ光るので、仏像なみの扱いにしたようでした。
ふむふむ、なるほど、と私の場合はまだまだ、育てるのに相当な時間がかかりそうですが、宝石が生まれるような運玉になればいいなぁ、と思いました。
※続きます。
5日後に発売されます。
さまざまな神仏の魅力満載の1冊となっています。
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