神社では見かけませんが、お寺では「一願」という文字が書かれた仏像をたまに見ます。 「一願不動明王」「一願地蔵尊」「一願観音」、広島県の宮島には「一願大師」もありました。 「一願」は、一生にひとつ、お願い事を叶えてくれる、という意味です。 新刊の『お稲荷さんのすごいひみつ』に書いているのですが、私が参拝したお堂は「一願」と書かれていないのに、「一願」であると、お稲荷さんが教えてくれました。 その時に、お稲荷さんがサラッと言ったひとことが、 「願いが叶う確率は高い」でした。 ひとつは叶えてあげよう、という仏様なのです。 お願い事をひとつだけ持って、いそいそと参拝に行く…… その参拝者を見て、できるだけ叶えてやりたい、と思っている仏様なのです。 神様が、「叶う確率は高い」と言ったということは、本当に叶いやすい、ということです。 期待できます。 ただし、「一願」ですから、ひとつが叶ったからといって、ふたつめをお願いしても、叶えてもらえません。 「一願」と知らずに、ふたつお願いをした場合、どちらも叶えてもらえない、というのが普通です。 仏様によっては、まれに、ふたつのうちの、どちらか一方を叶えてくれることも……ないこともないのですが、一般的にはNGです。 新刊でご紹介したお堂は、本来は「一願」なのに、そのような表示はありませんでした。 せっかくひとつは叶え続きをみる
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