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Jさんは80代後半の男性です。
出身が兵庫県の姫路市ということで、播磨の郷土史にとても詳しい方です。
大河ドラマの「軍師官兵衛」について説明してくれたり、播磨にも七福神巡りがあるとか、播磨の神社についてとか、いろんな話をしてくれます。
ある時、城下町について話をしていました。
Jさんが若い頃に住んでいた家は、姫路の城下町のど真ん中にあったそうで、その一帯は今でも古い民家が残っている、と教えてくれました。
その話の途中で、 「けいうんじがあってな」 とチラッと言いました。
けいうんじ・・・そこに強い何かを感じました。
「それってお寺ですか?」 と質問をすると、Jさんは 「慶雲寺、と書くんや」と教えてくれ、「有名やで」 とも言います。
「聞いたことがないです」
「そうか? お夏・清十郎(せいじゅうろう)、知らんか?」
「宇夏清十郎?」 (私にはこう聞こえ、姓名かと思いました)
「そうや、そのお夏・清十郎の墓がな、あるんや」
「宇夏清十郎って何をした人ですか?」
「知らんかぁ? 井原西鶴が書いたやろ? 歌舞伎なんかでもやってるで」
その後、Jさんはお夏・清十郎の話をしてくれました。
そこで ”宇夏” ではなく ”お夏” ということがわかったのですが、それは何とも悲しい話でした。
この2人は実在の人物で、以下はウィキペディアからの引用です。
「姫路城下の旅籠の大店・但馬屋の娘・お夏は、恋仲になった手代・清十郎と駆け落ちするが、すぐに捕らえられてしまう。清十郎は、かどわかしに加え、店金持ち逃げの濡れ衣まで着せられ打ち首となる。お夏は狂乱して行方をくらませ、誰も二度とその姿を見ることはなかったという」
そして、こちらは慶雲寺にある説明文からの引用です。
「お夏は、姫路城の大手門にあたる本町の米問屋但馬屋九左衛門の娘に生まれ、清十郎は姫路の西方、室津港の造り酒屋和泉清左衛門の息子で、何不自由のない家庭に育ち、錦絵にも優る美男であったが、故あって清十郎は十九才の時、但馬屋に勤める身になり、明け暮れ律義に勤めたので万人から好かれるようになった。いつしかお夏と清十郎は深い相想の仲となったが、九左衛門はこれを許さなかった。思いもよらぬ濡れ衣に依って、あたら二十五才の時清十郎ははかなくも刑場の露と消えたのである。此の事を知ったお夏は、墨染の衣に身をつつんで読経三昧に暮らし、ひたすら清十郎の冥福を祈った。但馬屋も二人の純愛に打たれ「比翼塚」をつくって、其の霊を慰めたと云う」
そして、これは姫路市のサイトからの引用です。
「井原西鶴、近松門左衛門の小説や戯曲などで有名な「お夏・清十郎」の霊を慰める比翼塚が、姫路城の北東にある慶雲寺にあります。許されぬ恋ゆえに、清十郎は刑死し、お夏は狂乱する哀しい恋物語に、刑死の墓が禁じられていた当時、「せめてあの世で・・」と、だれとなく2つの石を置いて祭ったのが初めと言われています」
先日、用事があって姫路まで出かけたので、慶雲寺に立ち寄ってみました。
このお寺は地元の人の菩提寺、という感じで質素にひっそりとそこに存在していました。
門が開放されていたので、お邪魔してみると、奥の方に「比翼塚」があります。
二つの石が置かれていて、苔むしています。
これは相当古いなぁ、と思いつつ見ていたのですが、この塚が、大変高度なオーラを発しています。
崇高な愛の波動です。
しばらくの間そこに立って、じーっと見ていると、2人が見えてきました。
清十郎さんは死後、般若の面のような形相になり、凶暴で荒々しい怨霊になりかかっていました。
ものすごい恨みを抱えています。
うわー、こ、こわー! と後ずさりするほどです。
お夏さんは、清十郎さんの死後、深い悲しみに沈んでいましたが、小説に書かれているように狂乱はしていません。
毎日、静かに清十郎さんの菩提を弔います。
来る日も来る日も、清十郎さんに手を合わせ、清十郎さんを変わらず愛していることを伝えます。
これは口だけで 「愛している」 というのではなく、清十郎さんを好きだと思うその気持ち、感情をそのまま伝えていました。
手を合わせて、まぶたに清十郎さんを思い描き、ああ、私はこの人が大好きだなぁ、という気持ちになって、その気持ちのままでずっと合掌している・・・そんな感じです。
こうして、毎日、お夏さんは清十郎さんに愛を送り、供養をしました。
怨霊になりかかっていた清十郎さんは、毎日送られるその愛で、少しずつ少しずつ、穏やかになっていきます。
鬼のような顔が徐々にほぐれていって、人相の悪い男になり、それがまたほぐれていって普通の顔に変わっていきます。
驚いたのは、普通の男性の顔に戻ったところで止まるのではなく、さらに今度は仏のような柔和な顔へと変化していってるのです。
恨みが消え去り、生前の清十郎さんに戻り、そしてそこから、仏の道を歩んでいます。
修行なしにこの変化です。
「愛」 という力はすごいなぁ、奇跡を起こすのだな、と思いました。
怨霊になるくらい強い恨みを抱えた霊は、たとえ仏様が説得したところで、聞く耳を持ちません。
それほど暗い闇にいるのです。
残りの一生を供養に費やしたお夏さんがこの世を去る時、清十郎さんは仏のような慈愛に満ちた優しい顔になっており、お夏さんを迎えにきました。
そして2人で手を取り合って、笑顔で、光り輝くあちらの世界へと旅立って行ったのです。
なんて美しい話なのだろう、と感動しました。
その2人が発する愛のオーラが、この塚周辺にあふれています。
この愛のオーラは、魂にとってお手本となる波動です。
ここに行って、このオーラを浴びると、魂がこのお手本を覚えます。
お手本の波動を学び、自分も同じ波動が出せるようになると、心から相手を想うことが出来る美しい人間になれます。
お手本が魂に記憶されれば、相手の愛が本物じゃない場合は、それがわかるようになります。
悪い男性に騙されたり、良くない女性に引っかかったりせずに済みます。
カップルで行くと、お互いが格の高い愛情の波動を学ぶので、良い関係が続きます。
ここは、本当に恋愛のパワースポットです。
塚の回りは狭いですが、サッサと帰らず、波動を魂に記憶させるよう十分な時間を取ります。
世間にはあまり知られていない場所でも、このような素晴らしいパワースポットがあるのだと知りました。
教えてくれたJさんに、心から感謝です。
慶雲寺です。門に面している道が狭いです。
2人の由緒が書かれています。
逆光で撮ったせいもありますが、オーラの美しさはまさにこういう感じです。
こんなに苔むして古いのに、明るい雰囲気に包まれています。こちらを向いて思いっきり咲いているピンクのお花がいいですね。
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