去年の夏に国立博物館に行きました。 展示物のひとつに安土桃山時代の陣羽織があり、まじまじと鑑賞しました。 陣羽織とは、鎧の上に羽織るものです。 その陣羽織には「摩利支尊天(まりしそんてん)」という文字が漢字で、背中にでかでかと、縦に書かれていて、それだけでも見ごたえがありました。 前身頃には、「愛染明王」と「不動明王」が、こちらは梵字で、右左に分けて書いてあったのです。 目立たないけれど、内部には経文が細かく書かれていました。 戦国時代の武将たちは、きっとどの武将も、戦は神仏の力が大きく作用する、と知っていたのだろうな〜、と思いました。 この時は、奈良県にある「聖林寺」の十一面観音像も展示されていました。 十一面観音さんは魂抜きがされていたのか、もうひとつよくわからなかったのですが、光背がすごかったです。 強烈なパワーを放っていました。 光背は普通だったら、仏像の背中部分として一体化しています。 ですが、この十一面観音さんの光背は、別に展示されていたのです。 ところどころ欠け続きをみる
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