※前回の続きです。 良心に引っかかる、という状態は、けっこう暗い気持ちになるものです。 前々回の例だと、心ゆくまで謝罪をしたいのに、Aちゃんはまったく気にしていない。 しつこく謝ると嫌がられそうだし、不愉快にさせてしまいそうだから、言えない。 というか、Aちゃんとは数年に一度の同窓会でしか会えない。 もう忘れてもいいのだろうな、とは思うけれど、小学生だったAちゃんの悲しそうな顔がたまに浮かぶ。 意地悪なことを言ってしまった自分が情けない……。 と、つらい思いをしている、自分を責めてしまう、という方がおられると思います。 このような場合、良心を、魂を納得させる方法があります。 Aちゃん本人に、もう「ごめんなさい」を渡せないのなら、代わりに「天」に渡せばいいのです。 「天」に「ごめんなさい」を積みます。 「天」は、どのような場合でも、相手の代わりになってくれます。 たとえば、旅行先で人に親切にしてもらった。 でも、その人はちょっと目を離したすきに、名乗らずに去ってしまった。 「ありがとう」を言えなかったし、お礼をしたくてもできない……。 という時も、「ありがとう」は「天」に積めばいいのです。 それで、ちゃんとお礼をしたことになるので、魂が「お礼を言っていない」と、悩むことはありません。 では、「天」に「ごめんなさい」やお礼を積むことにしよう、と決めた場合、何をどうすればいいのでしょうか? 答えは簡単です。 「よい行ない(善行)」を心がければいいのです。 もちろん、自分ができる範囲で十分です。 家族や友人知人、同僚など、人にいつもより優しくする(毎日でなくても、月に1回でも、3ヶ月に1回でもOKです)、 買い物に行ったお店で店員さんに「ありがとう」とニッコリしてみる、 道を尋ねてきた人に、丁寧に、にこやかに教える、 石段を降りている時に、ゼーゼー言いながら登ってきた人がいたら「頑張ってね」と声をかけてみる続きをみる
『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』