ご両親や祖父母など、身近な人が認知症になったというメッセージを、ここ最近、多くいただいております。 そのようなメッセージを読むと、介護職をしていた時に出会った、多くの利用者さんを思い出します。 認知症は不思議な病気で、24時間ずっと同じ状態ではありません。(医学的にではなく、介護職をしていた私の個人的見解です) 夜は認知症どころか、普通の状態に戻って、ごく普通に会話ができることもあれば(重度なのに、です)、介護する人によって、または時間によって、フッと普通に戻ったりします。 いきなり、その瞬間だけ普通に戻る、ということもあります。 これは介護施設勤務時のエピソードです。 車椅子の重度認知症の入居者さん(女性)を、食堂からお部屋に連れていった時のことです。 お部屋に入る際に、入居者さんの手がドアに軽くぺシッと当たりました。 いつの間にか手を出していたのです。 慌ててしゃがみこんで、ケガをしていないか確認をしていると、入居者さんは上から私をぼーっと見つめていました。 いつもこんな感じなのですが、私がとっさに、彼女に向かって両手を合わせ、「すみません!」と謝ったところ…… 何の感情もなく、常にぼーっとしているその方が、ニッコリと微笑み、2回うなずいたのです。 うわぁーーーーー! 笑ったー! そして、うなずいたぁーーー!! と、驚いたことがあります。 この記事の最後に、介護職時代のもっと驚いたエピソードや、ほっこりするお話をいくつか載せておきますが、認知症の方は、いつも同じ状態ではありません。 そこで、認知症になった、当の本人はどういう感じなのだろう? ということを、神様と仏様に聞いたことがあります。 それを『神仏のなみだ』続きをみる
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