私は去年、中国の西安市に行きました。 ここは「唐」の首都、「長安」だった都市です。 空海さんが留学をした街であり、平安京のモデルにもなった都市です。 空海さんが訪れた時代は、中国大陸に渡航すること自体が、命からがらの大移動でした。 しかし現代は、行きは5時間半、帰りは4時間半のフライトで西安まで行けます。 中国の航空会社を使えば、費用も安くてすみます。 ありがたい時代だとしみじみ思いました。 どこに行っても自由に行動をしたい私は、いつもツアーには参加せず、航空券とホテルを予約しただけの個人旅行、ひとり旅です。 空海さんゆかりの場所を訪れたい、空海さんが若き日に見た景色を見たい、と思って行ってきました。 私がこれから書くことは西安という土地を通じて、「唐の長安」を見た体験といいますか、「唐の長安」のあれこれです。 「唐」とは中国の「時代」の名称ではなく、王朝の名前です。 ですから、現在の中国とは「国」が違うのです。 これは現地で見た看板ですが、中国という国は、建国されてまだ70年しかたっていないのですね。 あち続きをみる
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