平地の神社では、一の鳥居をくぐったら、そこからが境内です。 境内は神域ですから、境内に入れば、心の中でお話をしたことは、神様にも眷属にも届いています。 山岳系神様だったら、登山口に鳥居があれば、そこからが神域です。 ふもとに鳥居がない山だったら、登り始めたところからが神域ですが、目印となる鳥居がないため、はっきりと「ここから」ということがわかりにくいです。 このような山では、2合目、3合目あたりまで少し登って、「確実にこのへんは神域だな」というところから話を始めると失敗がありません。 どちらも〝神域〟に入れば、お話をしたことは全部、届いています。 さて、そこで、家の神棚です。 神棚の神域は「神棚内だけ」です。 こちらから見て、しめ縄の向こう側、神棚の空間だけが神域なのです。 しめ縄が一の鳥居のようなものです。 しめ縄のこちら側、つまり、家の中は神域ではなく、私たち人間の生活の場です。 ということで、神棚に話をする(お願い事をする)時は、必ず柏手を打ちます。 神社の拝殿で2拍手をするのは、正式なご挨拶、丁寧なご挨拶であり、礼儀作法として続きをみる
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