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Channel: 桜井識子オフィシャルブログ「~さくら識日記~」Powered by Ameba
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時々思い出す利用者さん

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大変な世の中となっている今、私が介護職をしていた時の利用者さんは、元気にされているのかな……と心配になります。 介護の現場ではたくさんのことを学ばせてもらい、たくさん笑って、たくさんの良い思い出をいただきました。 これは90代の女性の利用者さん宅でのお話なのですが、ここのお宅のキッチンはIHクッキングヒーターでした。 それまでIHクッキングヒーター使ったことがなかった私は、特徴がわかりませんから、ガスコンロのような感覚でいました。 ある日、利用者さんが鍋で煮物を作っている時に、クッキングヒーターの上に手を置きました。 ガスコンロ感覚だった私は、「大やけどをしてしまう!」と、びっくり仰天です。 「キャー! ○○さん! 危ない!」と、あわてて利用者さんの手をクッキングヒーターから離したことがあります。 利用者さんは、私の顔をまじまじと見て、 「は? これな、鍋んとこ以外、あつないで?」 そう言って、ふたたび、クッキングヒーターの上に手を置きました。 安全だということを教えるために、です。 「キャー! ○○さん! 怖いからやめて~」 私がまたあわてて利用者さんの手をどけると、なんだかすごく嬉しそうに笑っています。 そして、次は「ほれ」と言って、またしても手を……今度は、わざとクッキングヒーターの上に置きました。 いやいやいや、さすがに私も3回目になると学習します。 「あー、はいはい、あつくないんですね~」 と、やっと放っておくことができて、2人で大笑いしたことがあります。 お元気にされているといいなぁ……と思います。 小さな出版社の社長をしていた男性の利用者さんもいました。 郷土史に興味があった方で、そっち方面の本を作りたい! と出版社を立ち上げたそうです。 名士と言われる人々とも交流があった方で、いろんな話をしてくれました。 「どのような本を作っていたのですか?」 「これは、思い入れがあるな」 と、見せてくれたのは川の本でした。 全国的に有名な川ではありませんが、続きをみる

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