叔母の家のお話です。 何年か前に、久しぶりに叔母の家に行った時に、「仏壇、これでいいか見て」と言われました。 「?」と仏壇の前に行くと……。 立派な仏壇のその中は、ど真ん中に叔母の姑さんの気配がしていました。(私は子どもの頃、姑さんと何回も会っているので、よく知っているのです) 舅さんもいるはずなのですが、姑さんがすごく前面に出ている空間になっていました。 生前の姑さんは強い性格だったので、ご先祖様になっても、そこは相変わらずなのだなぁ、と思っていると、その横に雰囲気の違う位牌がありました。 「ん?」と思った時に、 それは他家の位牌で、面倒を見る人がいないから引き取ってあげた、と叔母が説明をしてくれました。(たしか叔父のイトコとかなんとか言っていたように思います) で、家系がちがう位牌を、一つの仏壇に入れても大丈夫なのだろうか? と心配していたのでした。 叔母の家の仏壇は大きいので、スペースに問題はありません。 心配しているのは、中にいる故人が仲良くしているのかどうか、ということです。 もう一度、よく見ると、やっぱりお姑さんが「ここはうちの仏壇よ」という家主っぽい感じで、真ん中にどーんと「気」を張っています。 で、横にある他家の位牌の人は、「すみません、お邪魔しています」みたいな、ちょっと遠慮がちにいる、という感じでした。 気をつかってるな~、とわかるくらい謙虚なのです。 でも、仲良しです。 「うちの仏壇にいてもいいわよ」というお姑さん、 「ありがとう、ちょっとお邪魔させ続きをみる
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