ハワイ島のお話は、ワイピオ渓谷を知っていただくために、写真を見てもらったところまででした。 馬に乗って、山中の斜面(木と木の間をくねくねと行きました。道ではないところを通ります)を登り、崖の上まで行った体験は、詳しく書くと面白いのですが……話がそれてしまうのでやめておきます。 崖の上からワイピオ渓谷を見た時のガイドさんの説明によると、この谷は2つの山に挟まれているため(Vの字に挟まれています)、天然の要塞になっているそうです。 敵が攻めてくるのは海からのみ、しかも昔のお話なので、攻めてくるのはカヌーだったということです。 難攻不落の要塞だと言っていました。 そのような知識をもらい、ワイピオ渓谷の地形もしっかり上から確認をして、乗馬ツアーを終了しました。 その後、展望台へ行って、そこから谷底へと下りました。 坂道は勾配がきつすぎて、足が滑ります。 すべり台やウォータースライダーを立って下りるようなものなのです。 帰りにこの坂を無事に登れるのだろうか、と不安で不安で、途中で何回も引き返すことを考えました。 下る時は膝にかなりの負担がかかりますから、膝が悪い人はチャレンジしないほうがいいかもしれません。 谷底に到着すると、三叉路になっていたので、まずは滝のほうへと行きました。 歩いていると、明らかに大地が違います。 どこの土地とも全然違うのです。(と言っても、世界中を歩いているわけではないので、私が行ったところの中では、という条件付きです) 「ほぉぉ~!」と、感激しつつ歩きました。 この土地に立つと、悠久の時を肌で感じることができます。 遠い遠い昔から、時間が途切れることなくそのまま流れている、という感覚です。 滝方向に少し歩いてから、今度は海岸へと向かいました。 ハワイ州観光局のサイトには、 【聖地ワイピオ渓谷は、カメハメハ大王が幼少期を過ごした場所で、ハワイの政治宗教の重要な拠点でした。 「王の谷」とも呼ばれ、ハワイの歴史文化の重要な場所であるだけでなく、ドラマティックな熱帯の美しさを称えています】 と書かれています。 古代の王都でもあり、神聖な場所として知られているワイピオ、さらに強烈なパワースポットでもありますから、ここで誰かを呼べば出てくるのでは? と思いました。 そこで海岸に向かいながら、ハワイの初代の王様と言うか、酋長と言うか、部族の長(カメハメハ国王より、もっともっと遠い昔、この場所に人が住むようになった当時の王様です)を呼んでみました。 すると、驚くことに、浅黒い肌で筋骨隆々の、体格が良い男性があっさりと出てきてくれました。 うわぁ! すごい筋肉ですね! という人物です。 頭には木の葉っぱの飾り(冠ではなく、輪っかの飾りに見えます)をつけています。 「ポリネシアから来られたのですか?」と質続きをみる
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