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Channel: 桜井識子オフィシャルブログ「~さくら識日記~」Powered by Ameba
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四谷於岩稲荷田宮神社 〜東京都新宿区〜

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※「お岩さん」の続きです。 「於岩稲荷田宮神社」で、お岩さんの話を聞いて、そのまま新宿の神社に行こうと思ったのですが、すでに夕方だったのであきらめました。 しかし、それから、なかなか新宿方面に行く機会がなく、ずいぶんたってからやっと参拝することができました。 新宿のほうは、「四谷於岩稲荷田宮神社」で、〝四谷〟がつきます。 街の、それも住宅地のど真ん中にあるせいか、境内は狭かったです。 神様であるお稲荷さんはこちらの神社にいたので、お話を聞きました。 お岩さんは亡くなったあと、2回生まれ変わったそうです。 2回目の転生が終わって、あちらの世界に戻った時に、日本中の人の意識の中で、自分が「化け物」になっていることを知ったそうです。(転生は外国だったのかな、と思いました) 名前がお岩さんそのまんま、住所もそのまんまですから、怪談の中の人物はまさにお岩さん本人、ということになります。 それでお岩さんはいきどおり、くやしくて、くやしくて仕方がないという感情に支配され、2回目の転生の人物ではなく、お岩さんという人物に戻っています。 お岩さんに戻ったため、ゆかりのあるこの神社にいる、というわけです。 くやしさとともに悲しみの感情も強く持っていますから、それらの強烈な念は執念となって……お岩さん自身をがんじがらめにしばっているそうです。 あちらの世界に戻ると、そのような感情を手放せる人が多いのですが、お岩さんの場合、人間界で持った感情ではなく、あちらの世界で持った感情だから、執念にまでなったのかもしれません。 そこでちょっと、もしも、私だったら……と考えてみました。 お芝居の台本にただ書かれただけ、だったら、「ンモー、私、そんな人間ちゃうわ~」とプンプンするくらいで終わりそうです。 しかし、日本全国、国民のみんなが「桜井識子? ああ、顔が醜く腫れ上がった、あの化け物ね」と噂をし、片方の目が腫れ上がった、頭がハゲている絵が私の顔として出回るわけです。 「うらめしや~」は桜井識子のためにある言葉、みたいに言われ、お化けの代名詞が私なのです。 「夫と後妻にしつこく祟って、取り殺した女らしいで」「こわー、桜井識子、こわー」と、お年寄りから子どもまで、日本国中の人に言われたら……。 やっぱりくやしいですし、悲しいです。 「私、そんな人間じゃないのに!」と、真実をわかってもらいたい、という気持ちになります。 お岩さんのくやしさがよくわかります。 現在、お岩さんは自分の念で自分をしばっていますから、生まれ変わりのほうにも行けず、神仏の修行もできず、あちらの世界で仕事もできず、神社にずっと「居る」だけです。 でも、幽霊ではありません。 ただ、そこに「いて」、泣いている、ということです。 この神社には眷属も何体かいますから、眷属にも聞いてみました。 すると、「かわいそうで見ていられない」と、全員が言っていました。 「お岩さんは、ここに祀られているんですよね?」とお稲荷さんに聞くと、 「祀られてはいない」という答えが返ってきました。 私が見ても祀られていない存在だったので、その答えに納得したのですが、帰宅していろいろネット情報を見ると、「祀られている」と書かれているものが多いです。 しかし……私が見たところ、あきらかにそうではありませんでした。 お稲荷さんも祀られていない、とはっきり言っていたので、どの時代に祀る儀式をしたのかわかりませんが、もしかしたら「祀り方」に何か問題があったのかもしれません。 ここ、新宿区の「四谷於岩稲荷田宮神社」に、私が最初に入った時、お稲荷さんの雰囲気は厳しめでした。 怒ってはいませんが、ちょっとキツイ、クールな感じで、色も濃い色をしていました。 「あれ? なんでそんな感じなんだろう?」と思って、手を合わせ、「お岩さんは濡れ衣を着せられたらしいので、真実を知るために来ました」とご挨拶をしたら……。 スーッと、輝かしくて格の高い、真っ白なお姿になりました。 これは私に何を伝えているのかと言いますと、 興味本位での参拝、面白半分、怖いもの見たさ、という遊びの延長で来る人をよく思っていない、ということです。 これはもちろん、お岩さん続きをみる

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