※前回の続きです。 護符と清め塩が効いて良かった良かった、とホッとしたその日の夜中です。 バシッ! という大音量のラップ音が、今度は私の部屋で鳴り響きました。 「!!!」と、ビックリして目が覚めたのですが、最初は寝ぼけていますから、状況がよくわかりません。 はて? と、のんびり考えていると、ビシッ! バシッ! と、大きな音が続きます。 あれ? もしかして、元夫についていた霊、うちに来た? と驚きました。 祓ったはずの霊が、なぜ? どのようにして我が家に来ることができたのか……? と、不思議に思いました。 う〜む、と悩みましたが、考えられる可能性は一つです。 元夫は、護符を貼る時と、清め塩をまく時に、窓を開けていなかったのではないか? それで霊は逃げることができず、部屋の隅で小さくおとなしくしていた。 元夫が外出する時に「やっとこの部屋から出られるわい」と、元夫にそっと乗っかって……それで、うちまでやって来た、という流れです。 ヾ(。`Д´。)ノ ンモー、元夫め〜、なんで窓を開けんかったん〜 !? ビシバシと音が鳴る暗闇で、元夫を恨みました。 しかし、そこでまた、ふと思いました。 「この霊、私の部屋によく入れたな」と。 ここまで考えて、やっと「あっ!」と気づいたのです。 引っ越しをしたため、転居先の私の部屋には神仏関係の守りが一切なかったのでした。 まず、護符です。 前に住んでいたマンションは、比叡山延暦寺の元三大師堂で買ったおふだを2枚貼っていました。 角大師と降魔大師です。 角大師は玄関に、外に向けて貼っていました。 このおふだは、「入ろうとする悪いものを絶対に入れません!」という力を持っていて、家を守ってくれます。 これは大げさに言っているのではなく、本当にすごい効力を発揮します。 降魔大師のほうは、部屋を守ってくれる効果があります。 この2枚のおふだが、引っ越しをした部屋にはなかったのです。 「え? なんで? 前のマンションに貼っていたものを、引っ越し先に持って行って、同じように貼れば良かったのでは?」と、思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、一度貼った護符は、〝その場所専用〟になります。 違う場所に貼り替えて使うことはできません。 ですから、前に住んでいたマンションの部屋に貼った護符は、その部屋限定でしか効かないのです。 転居先には、未使用の護符を新しく貼らなければなりません。 2枚の護符は、はがした時点でただの紙になりますから、引っ越す前に古札納所に持って行って処分しました。 次に、植物です。 前のマンションには、大神神社のご神樹の鉢植えがありました。 大神神社の神様の波動をまとった、生きた木があったのです。 大きなキンモクセイの鉢植えもありました。 しかし、どちらもわざわざ関東まで持って行くのもなんだしな〜、と、実家に置いてきたのです。 ですから、現在の部屋に魔除けになる植物はありません。 お守りの強力バージョンである祈祷をしてもらったおふだも、前のマンションにはいくつかありました。 でもこれも、すべて引っ越しをする前に古札納所に持って行ったため、転居先には1枚もないのです。 熊手をはじめとするたくさんの縁起物の類も、年末の帰省時に持って帰る(購入した神社にお返しするためです)のは面倒くさいしー、という理由で、同じく全部キレイさっぱり片付けて引っ越しをしました。 無防備にもほどがある、というくらい、霊に対してウエルカムな部屋になっていたのです。 「そりゃ、霊も入るわ」と、自分で納得しました。 あ、そうだ、金剛鈴も息子にあげたから、これが強烈に強い悪霊だったら追い出しツールもないな〜、どうしようかな、と、ラップ音が続くなか、悠長にそんなことを考えていました。(←悪いお手本です。ラップ音に気づいた時点で、即、お不動さんに助けを求めるべきです) あれこれ考えていたら、突然、気分が悪くなりました。 霊が私に取り憑こうとしているのです。 昼間だったら憑かれることは続きをみる
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