外国の神様に会ってきました、となると、皆様が最初に思われるのは「どのようにして会話をしたの?」ではないでしょうか。 その説明をする前に、神様の世界はどうなっているのか……そこから書きたいと思います。 まず、神様同士は「言葉」で会話をしません。 神様に言語はないのです。 それはなんとなくわかっても、アメリカでは神様が英語で話しかけてきそう……と、漠然とそのように思っている方もいらっしゃるのではないかと思います。 もしも、神様が英語で話しかけてくるとすれば……それはつまり、神様は自分が居る国の言語を使っている、ということになります。 日本のようにまわりが海、という国はそれで納得がいきますが、ヨーロッパのようにいくつも国境がある国だったら、国境付近に居る神様は気苦労が絶えないのでは? と思います。 たとえば、アルプス山脈のモンブランという山には山岳系神様がいると思われますが、フランスとイタリアの国境にある山ですから、神様がどちらの言語を話すのか……は、大きな問題になります。 フランス語を話すと、半分はイタリアなのになんでフランスびいき? となるからです。 イタリア人からすれば、俺らイタリア人よりフランス人のほうが好きなの? と。 太古の昔から土地を守っている神様で、大きな神様だったら範囲は広大です。 国境は人間があとから勝手に決めたものですから、ある日突然守っている地域が国境をまたいでいる、という状況になるわけです。 その場合、神様はどちらの国の言葉を話すのでしょう? 戦争に勝った負けたで、その土地の属続きをみる
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