たいへん珍しい、「門番の龍」がいる神社があります。(本の取材で行きました) この龍は厳しい性質であり、「ワシが! 神域の入口を守る!」という意識の高い龍です。 怖いくらいの大迫力なのです。 龍は、参拝に来た人を、入口にある自分用のお社から、じいぃぃーっと見ています。 チェックしている、という雰囲気でした。 もちろん、私もじいぃぃぃーーーーーーっと、見られました。 険しい顔つきで、入口を守っているのです。 任務に忠実な龍です。 ご祭神のために、その仕事を頑張っているようでした。 で、ついこないだ、その神社に、また寄ったのですが、 相変わらず、門番の龍は威厳のある表情で、参拝者をチェックしていました。 そこに、ひとりの女性(50代くらいでしょうか)が、やってきました。 何気なく見ていると、女性は手を合わせ、一生懸命にお話をしています。 たぶん、自分がどこから来た誰なのか、という自己紹介をし、 参拝した理由なども省略せずに話していたのでしょう。 もしかしたら、祝詞を唱えていたのかもしれません。 けっこう長い時間、手を合わせていました。 門番の龍はそれをじっと見ていましたが…… 次の瞬間、片方の口角をフッと上げ、軽く続きをみる
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