身近な人が亡くなると、残された人は気が動転してしまうと思います。 生前に、「死んだら、こうしてほしい」と頼まれていても、まったく思い出せなかった…… ということは、普通にあるのではないでしょうか。 たとえば、亡くなった人が父親だったとします。 父親は生前、四国でお遍路さんをしたことを、ものすごーく大切に考えていました。 「死んだらお遍路をした時に着た白衣を持たせてほしい」「白衣をお棺に入れてほしい」と娘に頼んでいたとします。 けれど、娘は、亡くなったことに大きなショックを受け、さらにお通夜、お葬式とバタバタしていて…… 頼まれたことをまったく思い出せませんでした。 白衣をお棺に入れずに見送ってしまい、しばらくたってから「あっ!」と気づきます。 気づいた時に、「しまった! どうにかして届けてあげなきゃ!」「どうすれば白衣を届けられるのだろう?」と悩みます。 このような悩みのメッセージをもらうことがたまにあります。 人間は亡くなると、悟りを得ます。 ですので、少々のことは笑ってすませてくれます。 この例で言うと、父親は「忘れたか~。かまわん、かまわん。たいしたことじゃない。悔やまなくてもよいぞ~」と言っているはずです。 もちろん、笑顔で、です。 「でも、どうしても届けてあげたいんです!」という場合は、お墓に持っていくといいです。 持っていって、墓石にふんわりと掛続きをみる
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