前回、写真でご紹介した旭川神社は、明治26年に創建されています。 正式に伊勢神宮からご祭神を勧請したのは、明治32年だそうです。 この神社には、本当に、伊勢神宮から来ている女性姿の神様がいました。 見ていて珍しいな~、と思ったのはお召し物です。 装束の裾が後ろに長いのです。 男性だったら、衣冠束帯の下襲の裾が長いことがあるのですが、女性で、古墳時代のような衣装ですから珍しいです。 オリジナリティを出すために長い裾をつけているのかもしれません。 30代後半でしょうか。 見た目は若いけれど、そこそこ強い神様です。 ご挨拶と自己紹介をしたのち、いきなり本題と言いますか、テーマの相談をしました。(3月21日に発売される本「神仏のみことば」のテーマです。ページの関係でこのお話は本には入っておりません) 「神様、人間が心に持っているとよい言葉って、なんでしょうか?」 この時、すでにいくつかの神社で同じ質問をしていたことを知っていた神様は、含み笑いをしつつ、 「どのような言葉がほしいのだ?」と聞きます。 「私個人がほしいのは、元気が出る、前向きになれる言葉です」 「たとえば?」 「え~っと……。あきらめるな、みたいな感じの言葉でしょうか?」 「そうか。では、『あきらめるな』にしよう」 えーっ! そのような安易な決め方ではありがたみがないというか…… もっとこう、重厚な雰囲気で、この言葉だ! と言ってもらわないと…… と思っていたら、神様は楽しそうに笑いながら説明してくれました。 多くの人間が「最後まであきらめるな」という言葉を使います。 神様が言うには、「最後はない」とのことです。 あきらめなかったら「最後」はないのです。 あきらめるこ続きをみる
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