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秀吉さんとの会話を終えて、「では、そろそろ帰ります」 となった時でした。
秀吉さんのほうから、手が2本多いが? という指摘がありました。
あ! 見えてるんだ~! と、これは驚いたと同時に、ものすごーく嬉しかったです。
自分ではまったく意識していなかったのですが(というか、普段は完全に忘れています)、三十三間堂で借りた手は本当に私の体についているということが、ここでわかりました。
借りた2本の手は肩から横に出ているそうです。
秀吉さんに手を借りた経緯を詳しく話すと、借りているものが微妙に違うとのことで、アドバイスをもらいました。
せっかくなので秀吉さんのアドバイス通りの借り換えをするために、豊国廟のあとに三十三間堂にもふたたび行きました。(このご報告は1~2年経って、効果が実感できたら書きたいと思います)
廟を去るとき、秀吉さんは石段の途中にある中門まで一緒に歩いて降りてくれました。
降りながら、秀吉さんのコンプレックスについて聞いてみました。
出自に関しては強いコンプレックスがあっただろうと思うし、身長が低いことも大きなコンプレックスになっていたのでは? と思ったからです。
すると、背が低いことはそれほどに気にしていなかった、とあっさり言います。
この時代、身長が低い人は意外と多かったそうです。
それよりも、ブサイクだった劣等感のほうが、はるかに強かった、と言うのです。
これは意外でした。
戦国武将で強いということは、もうそれで誰から見ても十分カッコイイわけで、それなのに〝顔〟にコンプレックスがあったというのが……人間って複雑なのだなと思いました。
そして、天下を取ってからも秀吉さんが苦しんだのは、やはり出自に関するコンプレックスだったということでした。
そのような話をしていると、中門に着いたので、そこでお礼を言いました。
最後のご挨拶を終えると、秀吉さんはタッタッタッとすごい勢いで石段を駆け上がっていきました。
足腰を鍛えているというか、慣れているというか、そんな感じです。
すごいですね~! と言うと、信長さんに呼ばれた時もこのようにして、思いっきり走って登っていた、と笑っていました。
他の人は普通に歩いて登っていたし、休み休み息を整えながら登っていた人もいたそうです。(安土城は山なので上まで行くのが結構しんどいです)
今すぐ走って来い、と言われたわけではないので、みんな無理なく普通に登るのだけど、秀吉さんだけは体調が悪くない限り、全力で走ったそうです。
それはどうしてかというと、その姿を初めて見た人は緊急で呼ばれたのだなと思う、しかし何回かその姿を目にすると、秀吉という人は毎回必死になって走って登るんだな、と気づきます。
それはいつか必ず、信長さんの耳に届くというのです。
すると信長さんは、秀吉さんがいつも自分に対して一生懸命であることを知り、秀吉さんの忠誠心をわかってくれる、ということでした。(この件だけでなく他にもいくつか、見えないところで一生懸命に尽くすことをしていたのだろうと思われます)
心の中で固く忠誠を誓っていても、信長さんのために死ぬ覚悟までしていても、人間は相手の心が見えないので、その気持ちを理解してもらうのは難しいです。
形にして少しでも見えるようにしなければ、相手に伝わりません。
心の中で忠誠を誓い、相手が気づかなくても構わない、と思うのなら、それはそれでいいそうです。
しかし、目をかけてもらいたいとか、将来につなげたい、こいつ寝返るかもしれん、と疑われたくない、大切に思う人に疑わせたくない、という場合は、その忠誠心をわかってもらう必要があります。
秀吉さんの場合、あいつは出自がいやしいから必死だな、見ていて滑稽だ、と人にどれだけ笑われても、信長さんに本心をわかってもらうほうが大切だったそうで、あらゆる場面で頑張ったと言っていました。
なるほど~、と勉強になります。
たしかに黙っていては……態度で示したりもしなければ、相手が人間である以上、心の中の思いは伝わりません。
どれだけ夫や妻を愛していても、会話が少なくてプレゼントなどもしなくて、普段は笑顔も見せない、となると誤解されそうです。
愛されていないのね、と相手に持たなくていい悲しみを持たせてしまうことにもなります。
謝罪の気持ちがどれだけ強くても、お詫びをちゃんと言う、態度に表す、などをしないとわかってもらえません。
感謝の気持ちがいっぱいにあふれていても、ありがとうと言わないと伝わらないのです。
そこは頭ではわかっていても、日常生活ではつい忘れてしまいます。
ああ、そうだな、そこは生きて行くうえで大切な部分だな、と思いました。
そこで、秀吉さんを見習って、私もちゃんと形にしようと思います。
応援して下さっている皆様、いつもありがとうございます。
皆様が応援して下さるおかげで、書籍を出すことができ、ブログを続けることができています。
これは本当に、心の底から、いつもそしてずっと感謝しています。
ありがとうございます。
ブログへのメッセージ、手書きのお手紙、ハート出版さんに返送して下さった読者ハガキなどに書かれている励まし等は、私はとっては宝物で、ありがたく拝読しています。
そして、そのメッセージやお手紙に救われることが、非常に多いです。
今まで何度も、もうやめよう! と思うことがありましたが、そのたびに皆様に救っていただきました。
感謝してもしても、しきれないです。
不思議体験や、神社仏閣に参拝したお話、その方が歩んでこられた人生のお話など、皆さん、個人情報大丈夫でしょうか? と思うくらい赤裸々に書かれています。(ちなみにブログのメッセージもお手紙も、私しか読めませんのでご安心下さい)
お手紙の方は、律儀に住所氏名をしっかり書かれていて、信頼して下さっているのだなぁ、と感激します。
聖書のお話や頼朝さんの詳しいお話、靖国神社の阿南さんのお話など、丁寧に教えて下さる方もいらっしゃいました。
いいねをして下さったり、ランキングのポチを押して下さったり、毎日ブログをのぞいて下さる方がいらっしゃるから、こんなに更新が少ないブログなのに、目につく位置にいられるのだなぁ、ということもひしひしと感じております。
私が読者の方にいただくものは、ありがとうとか、感謝とか、そのような言葉では表現しきれない、とっても大きなものです。
ありがたくて嬉しい、ありがたくて温かい、それを私はいただいております。
本当に本当に、感謝です。ありがとうございます。
余談のほうが長くなってしまいました、すみません。
ですから、秀吉さんの、心から皆様に感謝する気持ちも、実感としてよくわかりました。
相手に伝わるように形にしてわかってもらう、その大切さを秀吉さんに教えてもらって、今回の素敵な参拝は終了したのでした。
入口から少し上ったところで撮りました。
上のほうは霧で煙っています。
その石段を上ったところにある中門です。
長~い石段の中間点になります。
そこからさらにこの石段が待っています。
廟のあたりの「気」が、輝いている感じが伝わっているのではないかと思います。
石段に虫が? とよく見たら植物でした。
蝶々みたいでかわいいです。
このかわいい植物がたくさんはえていました。
(⌒▽⌒)
いい感じにオーラを放っている五輪塔です。
こちらは、帰りに中門のところで撮りました。
この石段を一段飛ばしのようにして駆け上がっていて、それを見た私はお別れのご挨拶をしたにもかかわらず、呼び止めてしまいました。
(^_^;)
この石段を駆け上がる姿、すごかったです~。
最新刊です。
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補充されるまでどれくらいかかるのか私にはわかりませんが、時間をおいて見ていただけたら、と思います。
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