※お玉ちゃんシリーズ「5」です。 お玉ちゃんは恐ろしいほどの怨霊である、と噂が広まったせいで、いろんな事情で憎しみや怒りを抱えた、ダークな幽霊がお玉ちゃんをたよってやって来るようになりました。 「無念!」と思いつつ死んだ人とか、関所破りができずに自殺した人とか、感情のもつれや金銭のもつれで殺された人などが、 悔しい! 祟りたい! 復讐したい! という、この怨念をどうにかしてほしい、恨みを晴らしてほしい、とお玉ちゃんをたよって来たのです。 そういえば、御玉観音のところに、このような説明板がありました。 供養してもらえた霊は成仏しています。 けれど、まだ見つかっていなくて成仏できていない霊は、多くの幽霊がいるため、「自分も」と、お玉ちゃんにくっついているかもしれません。 前述したように、お玉ちゃんに怨念はありません。 キレイな状態で、本人はいつでも成仏できるのです。 でも、黒い塊となったダークなものたちがくっついているせいで、お玉ちゃんは成仏ができません。 池からどこへも行けないのです。 そう言われて、よく見ると、お玉ちゃんは成仏しようと、上に向かっていました。 お玉ちゃんには黒いものがいっぱいぶら下がっています。 武士の格好をした人や、お百姓さんらしき人、女性もいます。 うわ~! この状態では、絶対に上へは行けないだろう、と思いました。 このあたりが心霊スポットになっているのは、お玉ちゃんのせいではなく、このぶら下がっている大勢のダークな霊たちのせいだったのです。 「この黒い塊が取れないの」 そりゃ、そうだろうな、と思いました。 お玉ちゃんでは離れさせるのは無理でしょう。 そこで、考えました。 最初は、お不動さんに来てもらって、黒い霊たちを蹴散らしてもらえばいいのでは? と思いました。 でもこの方法だと、蹴散らしてもらったあと、しばらくは大丈夫でしょうが、また霊たちが集まってきそうです。 お玉ちゃんが成仏しても、残ったダークな霊たちが人間に障りを与えるかもしれません。 そこで、あ、そうだ! と気づいたのです。 沖縄と長崎でやった、あの方法がいいかもしれない、と。 お地蔵さんに来てもらって、霊たちを連れていってもらう方法です。 その記事はこちらです。 桜井識子『日本二十六聖人殉教地 〜長崎⑥〜』日本二十六聖人殉教地は、100メートル先という案内ですが、 この坂道を登って行きます。 西坂公園の中にあります。 石段を登るみたいです…ameblo.jp 桜井識子『㉔南の島とお地蔵さん』ノロの認定を取続きをみる
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