たとえば、の設定です。 母親が入院しました。 急に容態が悪化して、脳死状態になりました。 お医者さんには、もっても、あと2~3日でしょう、と言われました。 そうか、お母さんはもうすぐ逝ってしまうのか……と思った娘は、一生懸命、母親に語りかけます。 今までのお礼をたくさん言い、あの時は楽しかったね~と、懐かしい話もしたりして、母親が心おきなく、爽やかな気持ちで逝けるようにしてあげます。 2~3日と言われていたけれど、1週間がすぎました。 娘は考えます。 あら? もしかして、何かが心に引っかかって、逝くに逝けないのかな? と。 父親が厳しく小難しい人なので、残った娘と父親の仲を心配しているのかもしれない、と思います。 「お母さん、私も大人になったから、お父さんとうまくやっていけるよ。大丈夫。心配しなくてもいいよ」と言っても、母親は頑張っています。 いったい何が心残りなのだろう? 何をしてあげたら、母はスッと逝けるのだろう、と、娘は悩みます……。 人間が、この世を去る時に思うのは、自分が去ったあとの、残った人たちのことです。 子ども、親、夫、妻……そのような人たちの、心のダメージを心配します。 その例がこちらの記事です。 桜井識子『早世した子供たち』以前に、生まれなかった子供のことを書きました。今回は、生まれてきたけれど、すぐにあちらの世界に帰っていった子供たちのことを書きたいと思います。生後何ヶ月かで亡…ameblo.jp 亡くなることを納得してくれるまで、待つのです。 でも、心のケアについてはそんなに心配がない場合、本人が「もうちょ続きをみる
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