熊野本宮大社の神様に聞いたお話です。 最近、全国の神社で、気持ちのよい参拝をする人が増えているそうです。 以前は、2礼2拍手1礼を、こうすると決まっているからする、しておけばいいんだよね、みたいな感じで、多くの人が儀礼的にしていました。 願掛けも、「合格しますように」「いい出会いがありますように」と、これも〝悪気なく〟簡単に言うだけでした。 そして、さっさと帰る、のが普通でした。 けれど今は、ご挨拶からして、形式的に、適当にすませず、心を込めて柏手を打ったり、丁寧に祝詞を唱えたり、「祓えたまえ、清めたまえ」だけでも言う人が増えています。 願掛けの仕方も以前とは違って、理解してもらいやすいように、詳しく事情を話す人が増えてきました。 たとえば、合格祈願だったら、どこの学校に入りたいのか、どうしてその学校を選んだのか、そこを卒業すればどのように人生が変わっていくのか、入試のためにどれだけ努力をしてきたか、など、しっかりと話をしているのですね。 願掛けだけでなく、私のように、いろんな話をしていく人も増えているそうです。 といっても、スラスラと立て板に水というように話せない人のほうが圧倒的に多く、そのような人は、心をくだいて、一生懸命に、たどたどしく話をしているそうです。 神様はそれをとても微笑ま続きをみる
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