魂は何回も転生をしています。 転生をすることで、いろいろな人生……たとえば、大金持ちから貧乏な生活環境まで、国を動かす人から庶民までと、さまざまな人生を経験して、その中で多くのことを学習しています。 この学習というのは、全員が同じ過程をたどるわけではありません。 小学校ではこの範囲を学習する、中学校ではこの範囲を学習する、みたいな感じで、順序よく進んでいく仕組みではないのです。 これだと生まれ変わりの回数が同じなら、みんな同じ内容を学習し終えていて、霊格も同じ、ということになります。 そうではありません。 学習する項目に順番はなく、どれをやるのかは自由です。 魂としてまだ若い人でも、難しい項目を終えていたりしますし、 霊格がかなり高いのに、「え? それ、まだやったん?」という簡単な項目が終わっていなかったりします。 最終的にどの人もすべてを学習するのですが、その順番は人によって違います。 Aさんが公園に行きました。 Aさんはそこそこ大きな会社に勤めている、パリッとしたビジネスマンです。 仕事もできるし、社会的信用もあります。 「今日はいいお天気で、青空が気持ちいいな~」とAさんは背伸びをし、ベンチに座りました。 ふと見ると、ベンチの上にお財布が落ちています。 男物の二つ折りのお財布で、お札がけっこう入っているのか、ふくらんでいます。 Aさんはキョロキョロと周囲を見まわしました。 あたりはシーンとしていて、誰もいません。 今ならサッとポケットに入れても、見つかることはなさそうです。 Aさんはちゅうちょすることなく、お財布をポケットに入れました。 平気でポケットに入れたのは、「盗んではいけない」という項目を学習していないからです。(他の理由がないこともないのですが、今回は「学習」について書きます) 〝魂〟が学習をしていないの続きをみる
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