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お稲荷さんについて

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お稲荷さんについての質問がここ最近よく届きます。

「本に紹介されているお稲荷さんにお参りしたいのですが、付き合いが難しい部分は大丈夫でしょうか」 というものです。

私が本やブログで紹介しているお稲荷さんには、 「私の書いたものを読んで参拝する人は、遠くから訪れる人がほとんどなのでコンスタントに通えないです」 と最初にはっきり言って、オーケーをもらっています。

それでもよい、と言われたお稲荷さんを紹介しています。

ですので、安心して参拝されて大丈夫です。

心配な方は、行かれた時にご自分でも、遠くから来ていること、交通費や旅費がこれだけかかるので定期的に参拝は出来ない、ということをお話すれば、神様に対してより丁寧になります。

ただし、願掛けをした場合、叶った際にお礼に行くのは礼儀として当然ですから、そこは必ずお礼参りに行って下さい。

お礼参りも無理かもしれないです~、という人は、願掛けはしないで、神様に会いに来ました、良い波動を浴びに来ました、識子さんがこのように書いていたのでお会いしたくて来ました、等、すべて正直にお話すればいいと思います。

まれにとっても厳しくて「一見(いちげん)さんお断り」「コンスタントに来ないのなら手を合わせてくれるな」というお稲荷さんもいます。

そのようなお稲荷さんは、そういう性質なので軽々しく参拝しないように、とちゃんと書きますのでご安心下さい。

於菊稲荷神社も行きたいけどお稲荷さんだから・・・とちょっと怖い気持ちを持っている方がいらっしゃるかもしれませんが、於菊さんのところも事前にお断りしていますので大丈夫です。

では、願掛けもせず、定期的に来れませんと最初にお断りをしさえすれば、日本全国どこのお稲荷さんに行ってもいいのかというと・・・これはそのお稲荷さん及び眷属の、性質と神格によります。

神社になっていない小さな祠のお稲荷さんなどは、見つけたからといって気軽に参拝するのはやめておいたほうが無難です。

以前勤務していた会社の近くのお稲荷さんは、一回行くと(願掛けをしなくても)縁をくれるタイプでした。

縁をもらってしまうと、コンスタントに参拝しなければ怒るお稲荷さんもいます。

その神社なり、祠が、多くの参拝客が訪れていて常ににぎやかであれば、その人が行かなくても問題ありません。

しかし、人の訪れが少なくなってくると・・・コンスタントに行かなければ叱られます。

どのお稲荷さんがそうなのか、それは実際に行ってみる以外見分ける方法がなく、そのへんは一概に言えないので難しいです。

時々参拝しなければいけない、ということが負担になる方は、最初から手を合わせないほうがいいです。

では、そのコンスタントなお参りとは、一体どれくらいの期間のことなのかと言うと、これもまた、本当に難しく、神様それぞれで・・・。

上限は3年、とはっきり言っていたお稲荷さんがいて、地理的に遠くにあって、性質が厳しいタイプはそのあたりが上限です。

神格が高く穏やかであれば、5年くらいは大丈夫だと思いますし、10年行かなくても怒らないところもあります。

でもそれが徒歩10分の近所だったら、月に1回とかになるかもしれませんし、電車で1時間なら年に1回とか、距離も関係あるかと思います。

いずれにしても、お稲荷さんに自分が出来る範囲はこれくらいです、と正直にお話されるのが一番いいです。

於菊稲荷神社の名前が出たので、ついでに補足をしておきたいと思います。

於菊さんの神社に行ってみたら、他にも参拝客がいましたよ、さびれていませんよ、というメッセージをもらいました。

参拝客が全然いなくて、もっとさびれた神社もあるので、ここはまだいいほうではないでしょうか、というお話でした。

ああ、なるほど~、と思いました。

私の文章の書き方が悪くて、うまく説明が出来ていないのだと思います。すみません。

於菊さんは 「他の神社と比べて」 さびれていると言っているのではないのですね。

この神社の昔の栄華に比べて・・・と言っています。

それは大正時代とか明治時代とか、そんな最近のことではなく、江戸時代の大昔の話です。

今の状態からは、うかがい知ることが出来ませんが、多分相当にぎわっていたと思われます。

これは伏見稲荷を例にすればわかっていただきやすいかな、と思います。

現在の伏見稲荷の参拝客はすごいです。

仮に、1日に10万人訪れているとします。(完全に例え話ですので正確な人数とは一致していないと思います)

その対応用に眷属が1万匹いるとしましょう。

その伏見稲荷が何百年かたつうちにさびれていって、1日に千人の参拝客しか来なくなったとします。

10万人が千人です。

この場合、他の神社に比べれば、千人は多いほうだし、さびれていると言ってはいけないのでは? と思われると思います。

ですが、もともと10万人来ていた神社だったのです。

千人にまで落ち込めば、毎日9万9千人、来なくなっているわけで、かなりさびれたと言えます。

参拝客が100分の1にまで減ったとなると、眷属もほぼ100分の1で事足ります。

100匹でいいのです。

となると、9900匹の眷属には仕事がありません。

この眷属をどうするか、が問題になってくるというわけです。

このように伏見稲荷の参拝客が1日千人になってしまえば、もうそれで十分さびれてしまった、と言えます。

他の神社だったら、1日に千人も来れば、にぎわった状態です。

だからと言って、伏見稲荷の眷属や神様に 「まだまだ多いほうですよ、贅沢は言ってはいけませんよ、この人数で我慢してはいかがですか」 というのはちょっと違うということになります。

見えない部分での規模がまるで違うからです。

於菊稲荷神社も同じです。

昔のにぎやかだった時に増えた眷属に仕事が行き渡るほど参拝客が来てくれない、というわけです。

その仕事というのも、願掛けのお手伝いばかりではありません。

例えば・・・江戸時代の昔むかし・・・。

おじいさんが畑仕事に行く途中で、道の脇にあるお稲荷さんに毎朝手を合わせていたとします。

毎日参拝すると言っても畑に行くついでの参拝で、それはただの日課であり、特別何をお願いするわけでもありません。

ただ柏手をパンパンとして、お辞儀をするだけです。

しかし、お稲荷さんは面倒見がいいので、こうしてコンスタントに来る人には手厚いご加護を与えます。

おじいさんが怪我をしたり、すっ転んで骨折したりしないよう守ります。

病気にならないように、また、イノシシなどの動物に襲われたりしないように、しっかりと守護します。

作物もそこそこ出来なければ食べていけませんから、ある程度収穫出来るように畑のほうも守ります。

たき木がなければ寒くて凍えてしまうのなら、たき木を先に見つけておいてそこへおじいさんを誘導します。

「お稲荷の神さん、最近ばあさんの調子が悪くてなぁ・・・」とボソッとひとこと言えば、おばあさんのほうにも守りがつきます。

このようにして、手厚いご加護を1人に与えるだけでも、仕事はたくさん出てくるわけです。

よって数匹、場合によってはもっと多くの眷属が仕事をすることになります。

私はブログを始めた時から一貫して言っていますが、お稲荷さんはコンスタントに通えば、これほど面倒見のよい神様はいないというくらい、面倒を見てくれます。

本当にありがたい存在なのです。

ただ、失礼をすれば怒ったりするお稲荷さんがいるので、定期的に行けないのであれば、やめておいたほうがいいですよ、とアドバイスしています。

お稲荷さんは怒ると、障りが出るからです。(伏見稲荷など、神格の高いお稲荷さんは怒りません)

私が本でよく書いている、ここは性質の穏やかなお稲荷さんでラッキーです、というのは多少行く期間が空いても怒ったりしない、ちょっと優しめのゆるいお稲荷さんで、ここに通える人は本当にラッキーですよ、とそういうことなのです。





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