豊川稲荷のダキニ天さんは肩に稲穂をかついでいます。 たわわに実った稲穂を持っていますから、他の仏様とは違う方法でごりやくをくれます。 肩にかついでいる稲穂から、モミを1粒取って、それを渡してくれるのです。 このモミは、すぐに芽を出し、すくすくと伸びて、あっという間に実を結ぶものもあれば、 ゆっくりと芽を出して、のんびりと育ち、長い時間をかけてやっと実る、というものもあります。 実がついていなくて、ただ育っている期間はごりやくがないのかというと、そうではありません。 芽が出ていない時はなんのごりやくもないのですが、 芽が出ると、そこから実るまでの間も、軽くですが、ごりやくはあります。 なので、すぐに実ってくれるモミもありがたいのですが、 そこそこよい状態を長く保ってくれて、最終的に大きく実るほうが、言葉は悪いのですが、お得かもしれません。 実を結ぶまでの時間は、ダキニ天さんがその人にいつごりやくを与えるのか、どのように与えるのか、ということで、人によって違います。 東京別院のダキニ天さんは、じっくりと願掛けの内容を聞いて、それでモミを渡すかどうかを判断しています。 なので、願掛けは丁寧に、省略したりせずに、細部までお話続きをみる
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