「東京でひっそりスピリチュアル」に、深大寺のことを書きました。 元三大師さんに「角大師」の貼り方などを聞いているのですが、そこで円仁さんの話題になりました。 その会話文について、出版社さんから見せてもらった読者ハガキに、質問が書かれていました。 「後輩である元三大師さんは、本当に〝円仁〟と呼び捨てにされたのでしょうか?」という内容です。 ずいぶんと後輩でありながら、大先輩を呼び捨てにしたのかな? という疑問は当然だと思います。 でも、そういうものなのです。 というのは、お坊さんとして生きていた時代、功績にかかわらず、最澄さんの下にいるお坊さんだった仏様は同列だからです。 たとえて言えば、最澄さんが薬師如来だとしたら、円仁さんと元三大師さんは脇侍のような立場です。 円仁さんが日光菩薩、元三大師さんが月光菩薩、みたいな感じですね。 生きていた時代があとだから、仏格が下になる、ということはありません。 日光菩薩のほうが先に仏様になっていて、時代も古く、生きていた時は大先輩だったとしても、 薬師如来という仏様の下では、日光・月光菩薩は同じ立場です。 日光菩薩が生前は先輩だったので、続きをみる
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