「識子さんの本の、この部分に感動しました」 「ブログのここに感銘を受けました」という感想を、メッセージやお手紙でいただくことがあります。 ありがたいことだと感謝しております。 その感想に、たまにですが、添えられている一文があります。 「識子さんはこういう意味で書いたのではないと思いますが……」 同じことを思う方が多いのか、時々、目にする文章です。 えっと、それは、まったく気にしなくていいことなのですよ~。 受ける印象、読んだ感想、そこから考えを発展させていくのは人それぞれです。 世の中には、人生を変えてくれる、生きることを励ましてもらえる、魂が喜ぶ、といった作品が、映画、小説、漫画、テレビ番組、音楽など、たくさんあります。 その作品から何をどう感じるのかは、人によって違います。 たとえば、ある映画監督が、「人生はつらい修行である」ということを伝えたい、とそのような戦争映画を作ったとします。 しかし、それを見たAさんは「平和な今の時代は、一生懸命に頑張れば、夢をつかむことができる」というメッセージを、その映画から受け取りました。 Aさんにとっては、そういう意味を持った映画です。 映画監督や、原作者が「いやいや、そういう意味じゃない。人生は、時には悲惨なこともあるという事実を伝える映画なのだ」と言ったからといって、 無理やりその感想にする必要はないのです。 感性は自分のものですから、どう感じるか、何を思うか、は自由です。 悲惨な戦争映画なので、多くの人が「人生は続きをみる
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