※前々回(最上稲荷)の続きです。 前々回の記事でおわかりのように、神様世界にいるお稲荷さんと、仏様世界にいるお稲荷さんがいるわけです。 そこで質問をしてみました。 「神様になるのと、仏様になるのは、同じでしょうか?」 最上お稲荷さんによると、修行自体は神様世界のほうが厳しいそうです。 それでも、ほとんどのお稲荷さんは神様世界のほうにいっています。 「あの? それはどうしてでしょう?」 「仏のほうは難しい部分がある」 その説明はこうでした。 仏様世界には、まず、もともとの仏様がいます。 薬師如来とか、観音菩薩とか、不動明王などですね。 この下(という言い方はちょっと違うのですが、うまく表現できないのでこう書いています)に、人間が修行をしたら「仏様」になれる「システム」があります。 代表的なのは、お釈迦様や、空海さんです。 修行と努力で、人間が「仏様」になっています。 でも、〝お稲荷さん〟が修行をしたからといって、「仏様」になれる、という「システム」はありません。 「システム」がないところで頑張らなければいけないため、相当しんどいみたいです。 修行自体は神様世界のほうが厳しくても、こちらは違う部分で苦労をするわけです。 さらに、その先の展開にも違いがあります。 稲荷神社にいれば、勧請をされる可能性があります。 ご祭神になれるのです。 それは新しい稲荷神社かもしれませんし、どこかの境内社かもしれません。 企業の中に祀られたり、個人宅に祀られることもあります。 明るい未来と言いますか、一国一城の主になれる希望があるわけです。 けれど、仏様続きをみる
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