前回、写真をご紹介した崖観音さんのお話です。 観音堂でご挨拶をして、いきなり「何かお言葉を下さい」と、丸投げしてみました。 というのは、質問を思いつかなかったのです。 質問をして、それに答えてもらう、という形式ではなく、私が仏様にお言葉をもらう、という形にしてみました。 いただいた言葉がこちらです。 「人生には……静かに瞑想をするような期間があってもいい」 穏やかな口調でこう言われました。(この時の私の状況を見て言われた言葉なので、当てはまらない方がいらっしゃるかもしれません) あれもしなきゃ、これもしなきゃ、あそこに行かなければ、ここにも行かなければ……と忙しいのは、しんどい時もありますが、楽しい面もあります。 たとえば、会社で重要な仕事をまかされたら、忙しいけれど楽しいという部分があると思います。 重要な仕事をまわしてもらえない時もあるわけですから、忙しい自分が嬉しかったり、誇らしかったりもします。 忙しい自分に価値を見出すことは、その裏にやりがいとか、生きがいだとか、そういう人生の活力になるものがあるからだと思います。 けれど、十一面観音さんは「バタバタして生きていたら、バタバタしたまま人生が終わってしまうぞ」と言うのです。 長い人生の途中には、心を落ち着けて、瞑想をするような期間があってもいいそうです。 ゆっくり生活をして、自分の心の中をよく見て、静かに深く人生を考える……そのような時間を持つことも大事であるというわけです。 忙しくて朝から晩まで走りまわったり、バタバタと用事を片付けていると、あっという間に1日が終わります。 そのような状態が続く生活だったら、深~~~いことを考えて、心を整えるのは……たしかに難しいかもしれません続きをみる
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