ご存知の方が多いと思いますが、今日は八朔（８月１日）です。 運気を良い方向に変えることができる〝吉日〟です。 もともと八朔とは（旧暦です）、農家の人が新穀の贈答や豊作祈願などを行なっていた日です。 稲刈りにはまだ早いのですが、その年の稲を神様にお供えしたり、日ごろお世話になっている人に贈ったりして、八朔を祝っていました。 古くから、豊作を願う、前祝いをする、という、そのような日なのです。 八朔で一番有名なのは、徳川家康さんの江戸城入城です。 それまでの家康さんの領地は、本州の真ん中あたりといってもいい駿河・遠江・三河・甲斐・信濃でした。 それを関東に変えられました。 これは秀吉さんの策略だったそうです。 当時、ものすごーく田舎だった関東を与え、それと引きかえにそれまで治めていた領地を取り上げているのです。 取り上げた領地には秀吉さんが信頼する大名を入れており、これは家康さん封じだったといわれています。 不利な関東への領地替えに、家康さんの家臣たちは激怒したそうです。 けれど、家康さんは関東に追いやられたことを喜んだ、という話が伝わっています。 湿地が多く、超田舎だった江戸です。 家康さんは気持ちを切り替え、この地をこれから変えて行こう、実りの多い、いろんな意味で豊作となる土地にしていこう、ということで、入城にこの日を選んだのではないかと思います。 不利な領地替えを、ただただマイナスに受け取って文句を言いまくり、やる気をなくし、フテ寝をしたわけではないのですね。 江戸を発展させ、世界有数の大都市にしたのです。 「禍福はあざなえる縄のごとし」「人間万事塞翁が馬」の格言、そのものですね。 幸せだと思ったことが実は不幸続きをみる
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