私は、空海さんに教えてもらったお話をメインにして高野山の本を書いたり、いろんな著書のあちこちに空海さんのエピソードを入れたりしています。 これだけの量を書くということは、空海さんについて、ものすごーく勉強をしていると思われるかもしれませんが…… 実は、歴史上の人物として、日本史で習った程度の知識しかありません。 仏教という「宗教」の中での、「お大師様」としての詳しいことは知らないのです。 超天才で、偉大なお方だった、ということは、お会いしてから少しずつわかってきたのですが、でも、今でも、最初に会った時の印象のままですし、ご本人もそのままです。 ガハガハと笑う、陽気で、楽しい関西のおっちゃんのお坊さんです。 それでいて、ありがたい仏様の「教え」をたくさんくれますし、キッチリ正しく導いてもくれます。 苦しい時や、つらい時はそこから救ってくれます。 して下さることは本当に尊い仏様です。 しかし、威厳のある如来のような姿で現れるのではなく、生前の性格を前面に出して、親しみやすい空海さんで現れます。 これには訳があります。 私のところにはたくさんのメッセージが届きます。 その中に、「仏教が苦手です」という方からのメッセージが少なくないのです。 〝宗教〟という感じが苦手、お寺が暗いから苦手、お経が苦手、作法がわからないなど、理由はさまざまです。 けれど、神道が苦手、というメッセージは今までもらったことがありません。 興味がなくて行ったことがありませんでした、というメッセージはもらったことがありますが、神社が苦手、という人はいないのです。 神様だけに頼って生きてい続きをみる
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