気の毒な幽霊、かわいそうな幽霊がいるらしい、できるのであれば、なんとかしてあげたいのですが……というメッセージがたま~に届きます。 わかります。 たしかに気の毒な幽霊はいます。 悪い幽霊ばかりではないのです。 私は幽霊から貴重なことを教わったことがあり、感謝したことがあります。 人間の中には、死んだあと、自分の行き先がわからない、という人がいます。 そういう人は光に向かって歩いていけばいいのですが、この光は人によって見える大きさが違います。 実際に私が見たのは、介護職をしていた時でした。 親しかった利用者さんが亡くなり、その方の仏壇でご挨拶をしていたら、亡くなった利用者さんが出てこられたのです。 どこに行ったらいいのかわからない……と。 で、一緒に光を探しました。 やっと見つけた光は、ものすごーーーく小さなものでした。 あれを見つけるのはかなり難しいのでは? と今でもそう思います。 それから何年かたって、「網走監獄」で、男性の幽霊に会いました。 その幽霊が、小さな光は年月とともに大きくなる、と教えてくれたのです。 へえぇぇぇぇー!!! と、思いっきり驚きました。 何十年、何百年と、幽霊として迷わなくていいように、導く光がちゃんと大きくなるのです。 どうりで、江戸時代や室町時代の幽霊がいないわけだ~、と納得しました。 取材であちこちに行って、宿泊したホテルに幽霊が出ることもたまにあります。 ある女性の幽霊は、現代人だったら、死んだあとも携帯を持っていることを教えてくれました。 亡くなった人に持たせる三途の川の渡し賃も1万円にしたほうがいい人がいる、ということも教えてくれました。(これは性格によります。ちなみに、続きをみる
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