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Channel: 桜井識子オフィシャルブログ「~さくら識日記~」Powered by Ameba
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呼びかけて存在を特定する意味と恩恵

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神社に行って神様や眷属に話を聞く場合、どのように呼びかけるかで、出てこられる存在が違います。 「神様」と呼びかけたら、神様しか返事をしませんし、出てこられません。 眷属が答えることはないのです。 同様に「大天狗さん」と呼びかけたら、カラス天狗が返事をすることはありませんし、神様も、龍も「なんだ?」と答えたりしません。 大天狗しか返事をしないのです。 大天狗がその神社にいない時は、親切に「大天狗はいない」と教えてくれる神様もいることはいますが、誰も答えず、シーンとしているほうが多いです。 というのは、神様や他の眷属からすると、人間が「大天狗さん」と特定して語りかけているのは、特別に大天狗とだけ……つまり、自分ではない存在と話をしたがっている、からです。 声をかけられたのは自分ではないのに、出しゃばって返事をすることはありません。 逆に、境内を歩いている人間に、「ワシが神だぞ!」とか、「ワシは眷属の龍である!」と、神様や眷属のほうから名乗ることもありません。 そこで、時々いただく質問です。 私の書いたものに、たとえば……ですが、「武蔵坊弁慶」が出てこないのは、弁慶さんが神様になっていないから? と思われる方がいらっしゃるようですが……違うのです。 さきほど書きましたように、神様は自分からは名乗りません。 「ワシは昔、弁慶だった」と、聞かれもしないのに、向こうからは言わないのです。 もしも、弁慶さんが神様となってその神社にいたとしても、「神様」と呼べば、「神様として」出てきます。 「弁慶さん」と呼ばないと、弁慶さんとして出てこられませんし、その話もしない、というわけです。 見た目が弁慶さんっぽければ、「もしかして、弁慶さんですか?」と聞くことができますから、この場合も弁慶さんとしてのお話続きをみる

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