「本殿で願掛けをして、境内社でも別の願掛けをしてもいいのでしょうか?」 「ひとつの神社で願掛けはひとつとのことですが、境内社は別と考えてもいいのでしょうか?」 このような質問を今までに、けっこういただいてきました。 境内社には「いる」か「いない」かの2パターンがあり、「いる」境内社も2パターンがあることはおわかりいただけたかと思います。 まず、独立性が高いほうの境内社は、親分が、勧請元(元いた神社)のご祭神です。 もしも、判断に困る難しい願掛けをされたら、勧請元の親分に指示を仰いだり、願掛けを勧請元に持って行って、そちらで対処してもらいます。 ですから、独立性を保っている境内社の場合、本殿とは別に、もうひとつお願いをしてもまったく問題ありません。 もう一方の、本殿に行ってお仕事をしている神様は、境内社ではなく本殿にいます。 その境内社に手を合わせると、境内社の神様は、ちゃんと本殿で願掛けを聞いています。 そして、その願掛けは、本殿の神様や眷属と一緒に、叶えることになるのです。 イメージ的には……。 多くの人が本殿で手を合わせます。 そこで願掛けをします。 その願掛けは本殿内に、ボールのような丸い形となってたくさん置かれています。 境内社でした願掛けも、境内社の神様が本殿詰めなので、同じようにここに置かれます。 つまり……本殿でお願いした願掛けと、境内社でお願いした願掛け、ふたつがそこに置かれるということです。 他の人はひとつしか置いていないのに、ふたつ置いているのですから、そこはちょっと、「ん?」となるかもしれません。 境内社は神様のタイプによって、別の願掛けができるかどうかが違うということです。 もしも、知らずに本殿詰めの神様の境内社で願掛けをして、本殿に願掛けをダブって置いたとしても…… 厚かましく本殿でふたつお願いをしたわけではなく、境内社を別神社だと思っているのですから、そんなに大きな失礼にはなりません。続きをみる
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