※前回の続きです。 神仏の前で口を覆うことは失礼ではなく、どちらかというと、逆に丁寧な参拝であることを、前回の記事で書きました。 神棚も息がかからないところに設置します。 そこで、ふと、どうして口を隠すのが丁寧な参拝なのか……という理由を、 「息がくさいかもしれないから」と思われている人がいらっしゃるかも? と思ったので、これを書いています。 たしかにそれもあると思います。 大昔は口腔ケアが発達していませんでしたから、口臭のすごい人がいたのかもしれません。 しかし、本質はそうではなくて、人間の、内部の黒いものを出すのは口だから、です。 やったことがある方が多いと思いますが、未経験の方に一応説明を致しますと……。 神社では6月末と12月末に「大祓」という行事があります。 茅の輪くぐりをするところもありますが、ほぼどこでもやっているのが、形代(かたしろ)、または人形(ひとがた)を使ったお祓いです。 半年の間(もしくは1年の間)に、自分の身についた罪、けがれ、厄を、人間の形になっている小さな白い紙に移します。 それを祈祷してもらう、お焚き上げをしてもらう(地域によっては川や海に流すところもあります続きをみる
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