葛飾区柴又にある「帝釈天題経寺」の続きです。 帝釈堂に入った時に、ちょうど祈祷が始まりました。 手を合わせて自己紹介をしましたが、聞き慣れないお経の響きです。 初めて聞くお経かも? と、じっと聞いていたら、「南無妙法蓮華経」で締めていました。 日蓮宗なのですね。 で、お経が終わった瞬間に、仏様が安置されている箱型の棚と言いますか、厨子っぽい入口に、自動で金色の錦の布がするする~っと下がってきました。 へぇ~、自動で閉まるんだ~、と驚きです。 ロールカーテンみたいな感じでした。 あ、でも、それが開けられていても上から5分の4くらいまでは、黒い板? 布? いや、もしかしたら扉かもしれませんが、それで仏様が見えないようになっています。 お堂の内陣部分の天井には龍の絵が描かれていました。 お寺の天井に龍が描かれているのはよく見かけますが、このお堂の絵は「仏教の龍」につながっていました。 仏教の龍というのは、『神様と仏様から聞いた 人生が楽になるコツ』でご紹介しましたように、大空を泳ぐ「神様系の龍」とは存在が違います。 仏教系の龍がいるのか~、ということはわかったのですが、帝釈天さんとコンタクトが取れません。 そこで一旦、外に出ました。 境内を歩いて、おみくじを引いて、彫刻を鑑賞して……ふたたび帝釈堂に入りました。 でもやっぱり、仏様が遠くて、ロールカーテンも閉まっているしで、話ができないのです。 う~ん……コンタクトができない仏様なのか…… と思っていたら、龍が出てきて、 「なぜ、祈祷の間に話をしなかったのか」と、言います。 帝釈天さんは祈祷の間だったら出てこられるらしく、それで私は祈祷が始まると同時に、お堂に上がっていたそうです。 ちゃんとタイミングを合わせてくれていたわけです。 「さきほど話をしなかったから、次の祈祷まで話はできない」 えええーーーっ! 「じゃあ、今、お賽銭を入れてお願いをしている人々のお願いはどうなるんですか?」 実際に、お堂の中にはお賽銭を入れて手を合わせていた人がいましたし、外にもお賽銭箱があったので、外にもいると思われます。 「その願いはワシが伝えている。そのためにここにいる」 えええーーーっ! 「帝釈天さんに、直接聞いてもらえないんですか?」 「出てこられない時はワシが全部伝えておるから、心配はいらぬ!」 「いや~、でも、帝釈天さんに聞いてもらいたいじゃないですか」 「だから、ワシがもらさず伝えていると言っているだろうが!」 「でも…続きをみる
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