少し前に豊川稲荷東京別院に行ってきました。 親戚のお守りを代理で購入するためです。 いつものように奥の院へ向かうと、参道を守っている眷属が「よぉ!」という感じで声をかけてくれます。 今回、久しぶりに行って驚いたのは、おみくじのところに〝専門の眷属〟が1体いました。 おみくじを引く人に、どのようなアドバイスを、どのおみくじで与えるのか……を、専門の仕事にしているのです。 画期的なシステムになっていて「へぇ~~~!」 とビックリしました。 では! とさっそく引かせてもらうと、「小吉」でした。 ここはなかなか大吉をくれません。 おみくじは常に厳しめですから、きついことが書かれていても、落ち込まなくて大丈夫です。 おみくじ係の眷属にお礼を言って、奥の院に上がると、先客が2名いました。 そっと中に入ってすわり、手を合わせて近況報告と参拝に来た理由を話しました。 すると、ダキニ天さんが赤い社殿から出てこられ、クールな感じで私を見ています。 親戚の話を少しして、ごりやくを与える時はどの人にもモミを渡すのでしょうか? ということを質問したら…… 「見ていなさい」と涼やかに言うのです。 何を? と思いましたが、ダキニ天さんが一旦、赤い社殿へ戻って行ったので、余計なことは言わずに座ったまま待ちました。 10分くらいたった頃、奥の院に1人の男性が入ってきました。 ものすごーく丁寧なお辞儀をして、その後、長々と手を合わせています。 真剣な願掛けをしているのだな、と見ていたら、ダキニ天さんがす~っと出てこられ、その男性の正面の上方に浮かんでいます。 そこから非常に厳しい目つきで男性をじーーーっと見ていましたが、いきなり! ダキニ天さんを乗せている眷属のキツネが両方の前足を上げました。 馬がヒヒーン、とするようなポーズです。 「!」 え? う、馬? と一応、ツッコミを入れつつ、見ていると……。 今度はダキニ天さんが右手で印を結んで、なにか呪文を唱えているのです! 「!!!」 呪文はごにょごにょとしか聞こえず、言語も何なのかわかりませんでしたが、確実に呪文を唱えていました。 で、それが終わると、「用事は終わった」という感じで、くるっと向きを変えて、す~っと奥の赤い社殿に帰って行ったのです。 えっと……??? 何がなんだかわからないままなので、男性が帰るのを待って、ふたたびダキニ天さんを呼びまくりました。 すると、またしてもクールな感じで出て来られます。 「あの! さきほど続きをみる
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