以前にお断りをしたと思うのですが、私の場合、長いお話を書くと非常に時間がかかります。 ヘタするとその日1日、全部使って書く、という状態になるのです。 書くのに時間がかかりそう……となると、気持ちが負けてしまうので、やはり無理のない範囲で書くことが大事だなと思いました。 そこで長いお話は分割することにしました。というわけで、今からご紹介する「岩屋神社」は、前々回の高塚地蔵尊のあとで参拝した神社です。 山岳系の神様かなと思ったのですが、神仏習合でした。 現在もそうです。 一の鳥居なのですが……あたりが妙に暗いです。 それもそのはず、山の上にある神社なのに、鳥居をくぐったのは、あと数分で午後3時という時間だったのです。 うわぁ、なんともいえない雰囲気ですね。 歩いているうちに3時をまわりました。3時までには下山し終えたほうがいい、という山がありますが、ここもそうでした。 でも、せっかく来たので進みます。洞門をくぐると…… こちらに出るのですが、仏像がいっぱいで驚きました。 岩屋〝神社〟の本殿は、 あの建物のようです。 神社なのですが、仏像の数がすごいのです。登って来る途中に五百羅漢もありました。 古くから信仰されているようです。 仏像の存在感がすごくて…… 迫力もあります。 石段が歴史を物語っていますね。 本殿に到着しました。まず、ここでご挨拶をしました。 手を合わせて祝詞を唱えていたら、黒い法衣を着たお坊さんが出てきました。 「あれ? お坊さんが !? なんでここに?」と思いつつも続けていると、 「祝詞は違う」と言います。 え! いや、そう言われても……まだ唱えている途中ですし、一応神社だし…… と、続けていたら、ガヤガヤと派手に会話をしつつ数名の参拝者が私の背後からやってきました。 「うわぁ、急いで唱えなきゃ」と小心者の私は焦りまくり、早口で唱え終えました。 で、場所を譲ろうと振り向いたら…… 誰もいないのです……。 あたりはシーンとしています。 早めに祝詞を終わらせたかったのかな、と思い、本殿の中を見ると、ワラが見えます。 なんとも不思議な神社なのです。そして、ここに神様はいません。 お坊さんはいる続きをみる
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