私がハワイ島に行ったのは、キラウエア火山の大爆発から1ヶ月もたっていない時でした。 キラウエア火山の近くを走ると、道路のあちこちに亀裂が入っている区間がありました。 ただのひび割れではなくて、「溝」が出来ているという感じで、ひびに幅があるのです。 その隙間から白い水蒸気(?)が、もわもわと出ていて、なんだか怖かったです。 その時の米地質調査所によると、二酸化硫黄などを含む火山性ガスが盛んに放出されている、風向きの変化により、火山性ガスや火山灰で影響を受ける地域はさらに拡大することが予想される、とのことでした。 地元当局は住民らに避難や屋内への退避を呼び掛けている……という報道もされていました。 私がキラウエア火山を見に行った日の朝にも噴火があり、噴煙は4,000メートルに達していたそうです。 プナルウ黒砂海岸からの帰り道、ちょうどキラウエア火山のすぐそばを走っていた時です。 左手の細い脇道から車が3台続けて出てきました。 あれ? ハワイ火山国立公園は閉鎖されているはずなのに……どうして細い脇道から車が出てきたのだろう? もしかしたら、どこか一部だけ開放されてるのかもしれない、入って見学してもいいのかも? と思った私は、ハンドルを切って細い脇道に入りました。 すると、そこは「ボルケーノ ゴルフ&カントリークラブ」というゴルフ場でした。 おどろいたのは、地元のおっちゃんたち数人が、キラウエア火山のすぐそばだというのに! マスクもつけずに! 普通にプレーしていたことです。 アメリカ人ってなんだかすごい、とその大胆さに驚きました。 この日、レイラニ・エステーツというところでは、時速約4メートルで道路を横切る溶岩流が観測された、ということも報道されていました。 溶岩が道路を横切る光景……見たいです。 一生に一度のチャンス、そう思った私は、レイラニ・エステーツへと向かいました。 同じことを考えている人(観光客?)がたくさんいて、ローカルな場所なのに道は混んでいました。 そのエリアに入る道は封鎖されていて、この写真の前方がそうです。 前が停まって動けなかったので1枚撮りました。 封鎖されている交差点の、すぐ左横が広場になっていました。 そこに30台ほど(もっといたかもしれません)、車が停まっていました。 みんな間近で溶岩を見たいのだな、と思いました。 テレビの中継車もいました。 私の前を走っていた車はみんな、封鎖されている交差点を左に行くのでついて行ってみました。 すると、またしても前方が通行止めっぽいです。 じゃあ、ここでUターンしよう、と端に寄せると、1台の車が追い抜いて行きました。 私を追い抜いた車が警官の手前で停まると、「ここまで来い」と指示されています。白い車はUターンをさせられています。 「ここから先は立ち入り禁止だから」と言われたようで、この車もUターンしていました。 空の色が変だということが、おわかりいただけますでしょうか?空は重たく、グレーの雲の中に、ところどころ「オレンジっぽい色の雲」と「青い雲」がありました。 こちらはこのエリアを離れる時に振り返って写したところです。「青い雲」のその色を見た時に、「これは……ヤバいのでは」と本気で思いました。鮮やかな青だったのです。(青続きをみる
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